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交響曲第1番 (ベートーヴェン)

ベートーヴェン作曲の交響曲

ベートーヴェン交響曲第1番ハ長調作品21は、ベートーヴェンが1799年から1800年に作曲された自身1曲目の交響曲である。ピアノソナタ第8番「悲愴」や七重奏曲、6つの弦楽四重奏曲などともに、ベートーヴェンの初期の代表作として知られている。

音楽・音声外部リンク
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Beethoven:Symphony No.1 - ユッカ=ペッカ・サラステ指揮ケルンWDR交響楽団による演奏。ケルンWDR交響楽団公式YouTube。
Masur dirigiert Beethoven:Sinfonie Nr.1 - クルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。ドイチェ・ヴェレ(DW)公式Webサイトより。
Beethoven Symphony No.1, 1st mvt, 2nd mvt, 3rd mvt, 4th mvt - Hao-An Henry Cheng指揮B&U Orchestraによる演奏。指揮者自身の公式YouTube。
Symphony No.1 Op.21/Beethoven - 1, 2nd mvt, 3rd mvt, 4th mvt - アレハンドロ・ポサーダ(Alejandro Posada)指揮ボリビア・フィルハーモニー管弦楽団(ORQUESTA FILARMÓNICA DE BOLIVIA)による演奏。Fundacion Musical BRAVURA(公演企画者)の公式YouTube。

ベートーヴェンの交響曲のうち、第1番、第2番はベートーヴェンの「初期」の作品に含まれ、第1番もハイドンモーツァルトからの影響が強く見られるが、既にベートーヴェンの独自性が現れている[1]

作曲の経緯編集

ベートーヴェンは当初ピアニストとして生計を立てていたこともあり、初期の作品はピアノソナタピアノ三重奏曲ピアノ協奏曲など、主にピアノに関する作品が中心を占めている。一方で、この時期には弦楽四重奏曲七重奏曲などの作曲も経験しており、これによってベートーヴェンは室内楽曲の書き方も学ぶことになる。

これらの作曲を経験することによって、ハイドンモーツァルト古典派の作曲技法を吸収し、自らの技術として身につけている。

交響曲第1番は、ここで学んだ技術の総集編として作曲されたものと考えられている。

この作品はゴットフリート・ファン・スヴィーテン英語版男爵に献呈された。

初演編集

1800年4月2日ウィーンブルク劇場にて、ベートーヴェン自身の指揮により初演された。 ブルク劇場での初演はプログラムの最後に組み込まれた。

完全な2管編成を要求するこの曲は初演時に「軍楽隊の音楽」と揶揄されたという。

楽器編成編集

曲の構成編集

演奏時間は約30分。

第1楽章 Adagio molto - Allegro con brio ハ長調 4分の4拍子 - 2分の2拍子
序奏つきのソナタ形式(提示部反復指定あり)。序奏に独創性が認められる。作品の冒頭の和音はその調性における主和音であるべきだが、ここでは下属調属七の和音が使用されている。その後もなかなかハ長調は確立されず、調性が不安定である。このような処理は、通常の古典派の感覚を逸脱するものである。
序奏に続く第一主題はこれと対比をなし、モーツァルトの交響曲第41番の第1楽章にも似た力強い旋律は、ハ長調の調性を強く確立させている。この第1主題(C-G-H-C)の動機は全楽章に渡って用いられており、統一感を与えている。
第2楽章 Andante cantabile con moto ヘ長調 8分の3拍子
ソナタ形式の緩徐楽章(提示部反復指定あり)。冒頭はフーガ風に開始される。
第3楽章 Menuetto, Allegro molto e vivace ハ長調 4分の3拍子
複合三部形式。メヌエットと題されているが、"Allegro molto e vivace"のテンポ指定からスケルツォの性質が強く[1]、早くも後の大作に見出されるような革新性を示している。 
第4楽章 Adagio - Allegro molto e vivace ハ長調 4分の2拍子
序奏付きソナタ形式(提示部反復指定あり)。序奏のヴァイオリンの旋律が秀逸といわれる。G音から始まる上行フレーズが繰り返し提示され、それはだんだん長くされ、最後にはF音に達し属七の和音の響きが形作られ、そこでフェルマータとなる。その次には1オクターブ上のG音まで達し、この1オクターブの上行音形とそれに続く旋律が第1主題としての役割を果たすことになる。このような、断片的な動機が発展して主題が生まれるという処理は、後の交響曲第5番交響曲第9番の第1楽章冒頭でも見られる。
序奏の後の主部はロンド風で、ハイドン的な楽しさに満ちている。第1主題は、第1楽章の副主題(C-E-G-F-E-D-C)の完全な逆行である。

脚注編集

注釈編集

出典編集

  1. ^ a b 『名曲ガイド・シリーズ「交響曲」』音楽之友社、1984年、38頁。

外部リンク編集