交響曲第32番 (モーツァルト)

交響曲第32番 ト長調 K. 318 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した交響曲

概要 編集

音楽・音声外部リンク
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  カール・ベーム指揮ベルリン・フィル
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル
  コリン・デイヴィス指揮ロンドン響
以上の演奏は何れもYouTubeアートトラック公式収集による。

パリへの求職旅行から帰国した後の1779年4月26日ザルツブルクで作曲された。

交響曲では珍しい単一楽章構成で、通称「序曲」と呼ばれている(この時代は、まだ序曲と交響曲の厳密な区別がなされていなかった)。演奏時間は約9分。

イタリアの作曲家フランチェスコ・ビアンキイタリア語版の歌劇『略奪された村娘英語版』の序曲として1785年ウィーンで演奏された。

楽器編成 編集

フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、ティンパニ弦五部

曲の構成 編集

イタリア式序曲の形式(A - B - A)による、切れ目なく演奏される全3部からなる単一楽章の作品である。全3部通してト長調。第3部は事実上第1部の再現に当たり、全体としては展開部の代わりに第2部が挿入されたソナタ形式とも解釈できる。

  • 第1部:アレグロ・スピリトーソ、4分の4拍子。
     
  • 第2部:アンダンテ、8分の3拍子。
  • 第3部:プリモ・テンポ、4分の4拍子。

外部リンク 編集