交響曲第84番 変ホ長調 Hob. I:84 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲。

全6曲からなる『パリ交響曲』の3曲目であり、日本ではまず呼ばれることはなく由来は不明であるが、海外では『イン・ノミネ・ドミニ』(In Nomine Domini)の愛称で呼ばれることもある。

概要 編集

全6曲からなる『パリ交響曲』は、パリの新たに創設されたオーケストラ団体「コンセール・ド・ラ・オランピック」からの委嘱により作曲された交響曲で、本作はパリ交響曲の中では演奏されることが少ない作品ではあるが、ハイドン独自の創意と魅力に溢れた佳作となっている。

楽器編成 編集

フルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦五部

曲の構成 編集

全4楽章、演奏時間は約25分。

  • 第4楽章 フィナーレヴィヴァーチェ
    変ホ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
     
    単一主題的な楽想によって構成されたフィナーレ楽章。推進力に溢れ、精細に富んでいる。

外部リンク 編集