京急サニーマート(けいきゅうサニーマート)は、神奈川県横浜市金沢区泥亀一丁目に2019年3月まで存在した、3棟からなる京浜急行電鉄株式会社のショッピングモールである。2019年4月からは、飲食店を中心とした、サニーマートとして1棟のビルが営業。

京急サニーマート
keikyusunny-mart
旧京急サニーマートB館入り口
地図
地図
店舗概要
所在地 236-0021
神奈川県横浜市金沢区泥亀一丁目25番
2-A号、3-B号、4-C号
座標 北緯35度20分11.2秒 東経139度37分24.5秒 / 北緯35.336444度 東経139.623472度 / 35.336444; 139.623472 (京急サニーマート)座標: 北緯35度20分11.2秒 東経139度37分24.5秒 / 北緯35.336444度 東経139.623472度 / 35.336444; 139.623472 (京急サニーマート)
開業日 1968年10月1日
店番号 019
正式名称 京急サニーマート
施設所有者 京浜急行電鉄株式会社
施設管理者 京浜急行電鉄株式会社
延床面積 11,980 m²
商業施設面積 7,900 m²
営業時間 10:00 - 21:00
駐車台数 196台
前身 東光ストア金沢文庫店

東急ストア金沢文庫店

京急ストア サニーマート店・モスト
後身 サニーマート
商圏人口 約25万人
最寄駅 京急金沢シーサイドライン 金沢八景駅
京急 金沢文庫駅
外部リンク 京急ストア サニーマート店
K E I K Y U
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この項目では、京浜急行電鉄が運営する、かつて存在した京急ハウツ(けいきゅうハウツ)についても記述する。

歴史 編集

かつてハス田が広がっていた泥亀は、横浜市が都市計画事業として警察署区役所・約1000戸の公務員住宅等、文教地区にすることを計画していた。そこで京浜急行電鉄の系列会社である京急興業と日本住宅公団の協力を受けて一大大型商業施設を建設することを決定。これが八景団地を兼ね備えた「京急サニーマート」である[注釈 1][1]。京急興業は、地元住民のみを顧客層にせず、横浜市郊外から三浦半島にかけてを商圏とし、車での買い物客を狙って駐車場を2ヶ所設置。ドライブインも設けるなど郊外型ショッピングセンターの性格を持ち合わせたショッピングセンターとすることを決定した。一方で、建物の上の階を公団住宅にするため日本住宅公団と提携。3棟に623戸の住宅が作られる事で決定した。横浜市側がハス田の247万5000㎡を1965年から埋め立て工事を進めており、1967年7月21日に着工、1968年9月に完成し、同年10月に開業した[2]。総工費は15億円。

開業当時はA棟、B棟、C棟から成り、2階の国道16号線側にA棟からC棟までを結ぶ幅2.7mのペデストリアンデッキ(遊歩道)も建設された。開業当初のテナント出店数は94。A棟には京浜百貨店、B棟には東光ストア、C棟には京浜急行直営のドライブインレストラン「ローリエ」を中核としていた。

開業以来、地元住民だけでなく遠方の住民にも親しまれてきた京急サニーマートだったが、この後、同区で競合店が相次いで開業することとなる。先ず、1972年金沢文庫駅前に区内初のGMS(総合スーパー)店舗でボウリング場を組み入れた「ユニー金沢文庫店」(現:アピタ金沢文庫店)が、1991年にはサニーマートと同じ泥亀で日本製鋼所横浜製作所跡地に区内最大の店舗面積を誇る「金沢八景プランタン」(現:イオン金沢八景店)が、更に、2000年には能見台駅前に「イトーヨーカドー能見台店」が開業した。

全国有数のスーパーマーケットの激戦区と化した金沢区で、京急サニーマートは対策を迫られる形となった。ライフスタイルに対応するべく、1994年1月に全棟閉館し、約38億円をかけてリニューアル工事を行った。「棟」の名称は「館」となり、A館には大型総合ホームセンターの「京急ハウツ」、B館には京急ストア、C館にはフードコートとなった[3][4]

2018年3月にはC館がリニューアル工事のため閉鎖し、2019年4月1日、旧C館を飲食店を中心とするサニーマートとしてリニューアルオープン。他方、A館とB館は2019年3月18日に営業を終了した[5]。A・B館については解体が予定されているが、跡地活用は未定となっている[6]

入居する店舗 編集

かつて存在した主な専門店 編集

沿革 編集

京急ハウツ 編集

株式会社 京急ハウツ
KEIKYU HAUTSU Co.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ハウツ
本社所在地   日本
236-0021
神奈川県横浜市金沢区泥亀1-25-2
(京急サニーマートA館 本店所在地も同一地)
設立 2002年4月1日
事業内容 ホームセンター事業
ドラッグストア事業
ビル管理事業
お助けハウツマン事業
代表者 取締役社長:松﨑 正良
資本金 50,000千円
従業員数 27人
外部リンク http://www.keikyu-hautsu.com/index.html
特記事項:2018年10月1日付で株式会社京急ストアへ吸収合併
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京急ハウツは、DIY用品を扱う「京急ハウツ」、地域最大級のペットショップ「ワンハウツ」で構成されているサニーマートのみの店であった。2019年3月18日に閉店した。なお、その後2019年4月25日に京急ストア能見台店内にホームセンター生活雑貨館ハウツが開店している。

上述の通り、競合店が多数出店してきた金沢区で、サニーマートと京浜急行が新たに取り組むことになったのはホームセンター事業だった。ホームセンター事業なら競合店も同区にはほぼ存在せず、高成長を遂げている業態であった為、着目された。投資額は10億円。これは京浜急行の会社本体が小売業に取り組む初のケースともなった。ノウハウの蓄積次第で1996年にも他地域で2号店の開店も予定していた[8]

2002年には、京浜急行電鉄本体からHC事業を分離し、新たに株式会社 京急ハウツを設立した(2018年10月1日に株式会社京急ストアへ吸収合併)。

一部地域のみ出張サービス「お助けハウツマン」を行っている。2005年7月には大手ドラッグストアチェーンのマツモトキヨシとFC契約を結ぶ役割を果たし、同年8月24日にA館にマツモトキヨシを開業した。なお、マツモトキヨシのFC1号店は当店である[9]

アクセス 編集

電車 編集

バス 編集

京浜急行バス横浜市営バスの「金沢区総合庁舎前」が最寄となる。ただし、発着する本数が少ないので注意が必要である。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 一方、京急サニーマートの開業より一足早い、1969年9月に16号線を挟んで200m先にある「八景ユニオンセンター」が開業している。この計画に関しても金沢商業センター協同組合と日本住宅公団との共同で建設されており、この住宅も含めて八景団地である。

出典 編集

  1. ^ 日本経済新聞 1968年9月25日 6面 京急サニーマート 来月一日開店より
  2. ^ 日本経済新聞 1969年10月1日 9面 続々と店びらき 金沢八景 生まれ変わるハス田より
  3. ^ 京急サニーマート、横浜・金沢区に開店、京急ストアは「食品プラス雑貨」で 食の情報源
  4. ^ 日経流通新聞 1994年7月21日 京急電鉄 横浜の京急サニーマートを全面改装より
  5. ^ サニーマート 4/1(月)リニューアルオープン” (pdf). サニーマート (2019年4月1日). 2019年4月15日閲覧。
  6. ^ “金沢区 京急 サニーマートA・B棟を解体”. 建通新聞. (2019年5月24日). https://www.kentsu.co.jp/webnews/view.asp?cd=190523400020&area=2&yyyy=0&pub=1 2020年3月22日閲覧。 
  7. ^ 2020年2月28日(金)「ウィングキッチン金沢八景」オープン!” (html). 京急 (2019年11月26日). 2021年7月17日閲覧。
  8. ^ 日経流通新聞 1994年2月22日 京急、HCに進出より
  9. ^ マツモトキヨシ、京急ハウツとFC契約 8月24日に1号店開店 食の情報源

外部リンク 編集