京都市立西京高等学校・附属中学校

京都府京都市中京区にある市立中学校・高等学校

京都市立西京高等学校・附属中学校(きょうとしりつ さいきょうこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう)は、京都府京都市中京区西ノ京東中合町に所在する市立中学校高等学校

京都市立西京高等学校・附属中学校
地図北緯35度0分44秒 東経135度43分51.2秒 / 北緯35.01222度 東経135.730889度 / 35.01222; 135.730889座標: 北緯35度0分44秒 東経135度43分51.2秒 / 北緯35.01222度 東経135.730889度 / 35.01222; 135.730889
過去の名称 京都府商業学校
京都市立第一商業学校
京都市立西京商業高等学校(第一次)
京都市立西京高等学校(第一次)
京都市立西京商業高等学校(第二次)
京都市立西京高等学校(第二次)
国公私立の別 公立学校
設置者 京都市の旗 京都市
設立年月日 1886年5月1日
創立記念日 10月15日
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 未来社会創造学科
エンタープライジング科(全日制)
学科内専門コース 未来社会創造学科
エンタープライジング科
 自然科学系・社会科学系
普通科
 A(総合教養)・B(実修教養)
学校コード D126210000060 ウィキデータを編集(高等学校)
C126210001533 ウィキデータを編集(中学校)
高校コード 26138G
所在地 604-8437
京都府京都市中京区西ノ京東中合町1番地
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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エンタープライジング科に附属中学校が設置されており、中高一貫教育が行われている。又、京都公立御三家(堀川探求科、嵯峨野こすもす科、西京エンタープライジング科)に数えらえる。

設置学科 編集

(全日制)
  • 未来社会創造学科エンタープライジング科

沿革 編集

  • 1886年5月 - 京都府商業学校が創立[1]
  • 1900年 - 校内に簡易商業学校を開校[2]
  • 1901年 - 簡易商業学校を京都市に移管[2]
  • 1910年4月 - 京都市立第一商業学校に改称
  • 1931年4月 - 校舎を現在地に移転
  • 1948年4月 - 新制高等学校となり校名を京都市立西京商業高等学校と改称
  • 1948年10月 - 新制高等学校再編成により、普通科を設置し校名を京都市立西京高等学校と改称
  • 1963年4月 - 校名を京都市立西京商業高等学校と改称、単独制の商業高校となる
  • 1985年4月 - 京都府高校制度改革に伴い、経理科、情報処理科、流通経済科、国際経済科の4学科を設置
  • 2000年4月 - 会計・情報処理学科群・流通経済・国際経済学科群の2学科群による入学選抜を実施
  • 2001年4月 - 校舎の全面改築工事を起工
  • 2003年4月 - 校名を京都市立西京高等学校と改称、未来社会創造学科エンタープライジング科を創設
  • 2004年4月 - 京都市立西京高等学校附属中学校創立、併設型中高一貫教育を導入
  • 2005年3月 - 校舎の全面改築工事が竣工
  • 2021年4月 - 西京高等学校定時制と京都市立伏見工業高等学校定時制が統合し[注釈 1]、伏見工業高等学校の校地に京都奏和高等学校が開校[3]
  • 2023年3月 - 定時制課程を閉制する[4]

未来社会創造学科エンタープライジング科 編集

全日制の専門学科として未来創造学科エンタープライジング科を開設している。これにより、京都府全域からの受験や通学が可能となっている。この系統をとっている公立高校は府内に京都市立堀川高等学校京都府立嵯峨野高等学校があり、西京高校はこれらの高校とともに「公立高校復権の象徴」とされている[5][6]

エンタープライジング科の名前は、英単語の名詞enterpriseの形容詞形であるenterprisingからきている。

教育理念 編集

“enterprising”は『進取の気性に富んだ』という意味であり、西京高等学校・附属中学校では、この『エンタープライズシップ』を6年間一貫教育の基本理念とし、大学を経て、やがては未来社会のリーダーとなる有為の『進取(進んでものごとに取り組もうとする気概)・敢為(あえて困難に立ち向かおうとする気性)・独創(自由な発想と果敢な実行力)性』にあふれた人材(グローバルリーダーシップ)の育成を目指す。

教育目標 編集

附属中学校
未来社会を創造する力の育成を目標とし、高い知性を育み、一人一人の個性を伸長する学習を展開。自由な発想と果敢な実行力をもったチャレンジ精神を涵養して、未来社会の一員としての調和のとれた豊かな感性を磨く。進んで物事に取り組もうとする気概を持った生徒、自らの可能性を信じ敢えて困難にチャレンジする生徒、主体的に社会と関わり自己を高め社会貢献しようとする生徒を育成する。
高等学校
創造的コミュニケーションを駆使し、またグローバルな視点で自然現象・社会事象を考察し、豊かな経済センスによってこの世紀を開拓しリードする人材を育成する。自然科学系(理系)、社会科学系(文系)の2つの専門コースを設置し、大学進学に生徒の進路実現を図る。

生徒会活動 編集

全日制においては、伝統的に生徒会のことを生徒自治会という。生徒自治会執行部員には希望すれば誰でもなることができるが、生徒会長は選挙によってのみ選出される。

部活動 編集

文化系 編集

体育系 編集

  • 野球
第20回選抜高等学校野球大会優勝(京都一商時代)
 第7回全国高等学校野球選手権大会準優勝(京都一商時代)
 ※甲子園には春4回(11,19,20[以上は京都一商時代]、54[西京商時代])、夏3回出場(6,7[以上は京都一商時代]、30[西京商時代])。第1回全国中等学校優勝野球大会から現代まで地区大会の皆勤出場をしている15校の内の1校でもある。

情報機器 編集

西京高校では、IT教育の一環として生徒全員が同じ種類のノートパソコンを1つずつ購入する。このパソコンは、将来社会に出た際にこれを使いこなすためである。また、特別教室を含むすべての教室に無線LANアクセスポイントが設置されており校内のどこでもインターネットにアクセスできる。そのほかにも普通教室には備え付けのノートパソコン、教材提示装置(OHC)、ビデオなどのAV機器があり、これらの映像などを、同じく備え付けのプロジェクターでスクリーンに映し出すことができる。

附属中学校 編集

附属中学校は、高等学校に専門学科「エンタープライジング科」が設置された1年後の2004年に創設された。6ヵ年中高一貫教育を採用しているため、生徒は附属中学校卒業後、自動的に同高校に進学できる。また、国内でも珍しく公立高校の専門学科に接続している。なお、京都市立西ノ京中学校とは無関係である。

選考試験 編集

選考試験(作文・製作・面接)が毎年1月に行われる。適性をみる検査はI、II、IIIの3種類があり、それぞれ国語的分野、算数的分野、社会・理科的分野で、試験時間はそれぞれ50分、50分、50分である。2012年度入試までは作文・製作と面接の結果が特に優秀だった60人ほどの受験生は無抽選で合格が決定し、次に優秀だった生徒の中から残りの合格者を抽選、合計120人を選抜し、生徒として入学を許可していたが、2013年度入試から無抽選となった。

施設 編集

商業高校からエンタープライジング科を要する中高一貫校へと校舎を改築するのに約100億円が投じられた[7]

  • 本館(7階建て。高校の普通教室など)[8]
  • 西館(4階建て。体育館や武道場、プール、トレーニング室、中学校の普通教室など)[8]
  • グラウンド

通学手段など 編集

関係者 編集

著名な出身者 編集

教職員 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 同校の全日制は2016年度に京都市立洛陽工業高等学校と統合し、移転した立命館中学校・高等学校の跡地を校地として京都市立京都工学院高等学校となった。

出典 編集

  1. ^ 近藤哲夫『我が高校・我が事務室 京都市立西京高等学校』(学校事務)2011年1月、p.71
  2. ^ a b NA110 京都市立商業実修学校跡”. www2.city.kyoto.lg.jp. 2024年1月8日閲覧。
  3. ^ 定時制の新高校「京都奏和」に 伏見工と西京高を統合、21年4月開校 京都新聞
  4. ^ 西京高等学校定時制閉制にあたってのご挨拶 西京高等学校
  5. ^ 堀水潤一『キャリア教育で学校を変える。教師が変える。 シリーズ・改革者たち(第16回)京都市立堀川高校 校長 荒瀬克己 』、p.59-60
  6. ^ 若槻健『ちょっと拝見 学校訪問 京都市立西京高等学校 未来を切り拓き社会を創造する : グローバルリーダーシップの育成を目指して』(月刊高校教育2012年4月号)、p.12
  7. ^ 若槻健『ちょっと拝見 学校訪問 京都市立西京高等学校 未来を切り拓き社会を創造する : グローバルリーダーシップの育成を目指して』(月刊高校教育2012年4月号)、p.11
  8. ^ a b 近藤哲夫『我が高校・我が事務室 京都市立西京高等学校』(学校事務)2011年1月、p.70

関連項目 編集

外部リンク 編集