京都府道143号四ノ宮四ツ塚線

京都府の道路

京都府道143号四ノ宮四ツ塚線(きょうとふどう143ごう しのみやよつづかせん)は、京都府京都市山科区から京都市南区に至る一般府道である。

一般府道
京都府道143号標識
京都府道143号 四ノ宮四ツ塚線
一般府道 四ノ宮四ツ塚線
起点 京都市山科区四ノ宮奈良野町【北緯34度59分27.6秒 東経135度49分48.6秒 / 北緯34.991000度 東経135.830167度 / 34.991000; 135.830167 (府道143号起点)
終点 京都市南区四ツ塚町【北緯34度58分45.2秒 東経135度44分46.9秒 / 北緯34.979222度 東経135.746361度 / 34.979222; 135.746361 (府道143号終点)[注釈 1]
接続する
主な道路
記法
E1 名神高速道路
国道1号
都道府県道37号標識
京都府道37号二条停車場東山三条線
国道24号
国道171号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

概要

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かつての国道1号[注釈 2]の経路に当たる。国道1号と分岐する京都市山科区四ノ宮奈良野町を起点とし、再び国道1号と合する京都市南区西九条春日町(九条油小路交差点)を経て京都市南区四ツ塚町(京阪国道口交差点)に至る。名称は起点となる山科区四ノ宮と、京阪国道口交差点のある南区四ツ塚町に由来する。別名、三条通 - 東大路通(東山通) - 九条通

戦後、京都市と大津市1952年昭和27年)に新たな道路法によって東京都中央区大阪市をつなぐ国道1号の経由地となった[注釈 3]。国道1号の大津・京都間の道程は、近世の東海道からの道路を付替・改良して1933年(昭和8年)3月に竣工した京津国道(けいしんこくどう)[2]を継承しつつ、京都側では三条大橋までは至らず、東山三条から市街地の外周を迂回する形で、東大路通九条通を経て京阪国道に接続する経路となった[3][注釈 5]

1967年(昭和42年)4月に交通渋滞緩和のために名神高速道路 京都東ICと接続する滋賀県大津市藤尾横木町から、京都市東山区の東山五条に至る五条バイパス(東山バイパス)が完成し、当時東大路通・烏丸通間が国道8号単独区間であった[1]五条通に接続した[5]

一般府道四ノ宮四ツ塚線は、1970年(昭和45年)3月31日付けで路線認定され[6]、同年9月2日、五条バイパス(東山バイパス)の旧道となる区間が移管された[7]。次いで1971年(昭和46年)4月1日に国道1号の東山五条からの経路が五条通・堀川通油小路通経由に変更され[7]、それに伴って東大路通・九条通経由の旧国道1号の経路が移管された。これにより山科区四ノ宮奈良野町から南区西九条春日町(九条油小路交差点)[注釈 6]までの区間が四ノ宮四ツ塚線単独区間となった。

当初の整理番号は一般府道287号だったが、1994年(平成6年)の路線番号再編[注釈 7]により143へ改番された[8]

かつては3車線であった日ノ岡 - 蹴上間において中央線変移が取られていた。同区間を専用軌道で道路と併走していた京阪京津線1997年平成9年)に廃止された後、軌道用地を利用して4車線に拡幅されたため、現在は中央線変移は行なわれていない。

京都外環状線との交点である外環三条交差点は、外環状線に向かう車両で朝夕の渋滞多発地点となっている。

路線データ

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

京都市道路現況表に基づく起終点・総延長

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  • 起点:京都市山科区四ノ宮奈良野町32番地地先[9]国道1号交点)
  • 終点:京都市南区西九条春日町3番地の1地先[9](九条油小路交差点、国道1号交点)
  • 総延長:11,373.1メートル[9]

路線状況

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別名

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重複区間

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道路施設

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橋梁

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地理

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東端付近

通過する自治体

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交差する道路

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交差する道路 市町村名 交差する場所
E1 名神高速道路
国道1号 / 五条バイパス
国道8号 重複
京都市 山科区 四ノ宮奈良野町 32 京都東IC / 起点
京都府道116号渋谷山科停車場線 / 渋谷街道 重複区間起点
京都府道117号小野山科停車場線 / 醍醐街道 重複区間起点
京都外環状線
竹鼻竹ノ街道町 外環三条交差点
京都府道116号渋谷山科停車場線 / 渋谷街道 重複区間終点
京都府道117号小野山科停車場線 / 醍醐街道 重複区間終点
竹鼻竹ノ街道町
京都市道185号勧修寺日ノ岡線 / 大石道 日ノ岡鴨土町 日ノ岡交差点
京都市道渋谷蹴上線 / 東山ドライブウェイ 日ノ岡夷谷町
京都市道182号蹴上高野線 東山区 西小物座町 蹴上交差点
京都府道37号二条停車場東山三条線 / 三条通
京都市道181号京都環状線 / 東大路通
西海子町 東山三条交差点
京都市道186号嵐山祇園線 / 四条通 祇園町北側 祇園交差点
国道1号 / 五条通
国道8号 重複
五条橋東6丁目 東山五条交差点
京都府道116号渋谷山科停車場線 / 渋谷街道 常盤町 馬町交差点
京都府道113号梅津東山七条線 / 七条通 妙法院前側町 東山七条交差点
京都府道118号勧修寺今熊野線 / 醍醐道 今熊野宝蔵町 今熊野交差点
国道24号 / 河原町通 南区 東九条河西町 九条河原町交差点
京都府道115号伏見港京都停車場線 / 竹田街道 東九条中御霊町 大石橋交差点
国道1号 / 油小路通・九条通 重複区間起点 西九条東島町 九条油小路交差点
京都府道114号七条大宮四ツ塚線 / 大宮通 重複区間起点 九条町 九条大宮交差点
国道1号 重複区間終点
国道171号 / 九条通
京都府道・大阪府道13号京都守口線 / 京阪国道
大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線
京都府道114号七条大宮四ツ塚線 重複区間終点
四ツ塚町 京阪国道口交差点 / 終点

交差する鉄道

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沿線

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脚注

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注釈

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  1. ^ 京都市の「道路現況表」によれば、終点は京都市南区西九条春日町【北緯34度58分45.8秒 東経135度45分13.2秒 / 北緯34.979389度 東経135.753667度 / 34.979389; 135.753667 (府道143号終点2)】。
  2. ^ 京都府内では滋賀県境から東山五条までは国道8号と重用[1]
  3. ^ ウィキソース一級国道の路線を指定する政令(昭和27年12月4日政令第477号)参照。
  4. ^ ウィキソース「國道路線認定ノ件 (大正九年四月一日)」参照。
  5. ^ 国道1号の前身となる旧国道2号(大正国道[注釈 4]の京都市内での経路は、三条大橋・烏丸三条・七条烏丸・七条大宮・九条大宮・京阪国道口であった[4]
  6. ^ 京都市建設局『建設行政のあゆみ』 (1983)京都市の「道路現況表」によれば府道四ノ宮四ツ塚線の終点は九条油小路交差点であるとも示される[8][9]
  7. ^ 京都府の府道一覧」の記事を参照。

出典

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  1. ^ a b 『近畿地方建設局50年のあゆみ 記録編』 (1998), p. 252, 「国道8号」
  2. ^ 京都市山科区役所:やましなを歩く東海道3日岡”. 2025年5月18日閲覧。
  3. ^ 京都府立総合資料館 編「道路 昭和45年4月現在」『京都府百年の年表 7(建設・交通・通信編)』京都府、1970年、302頁。doi:10.11501/9537076https://dl.ndl.go.jp/pid/9537076/1/162 
  4. ^ 京都市建設局『建設行政のあゆみ』 (1983), 「その1 国道及府県道図」.
  5. ^ 『京都国道工事事務所40年のあゆみ』 (2000), p. 79, 「東山バイパス」
  6. ^ 京都市認定路線網図提供システム”. 2025年5月22日閲覧。
  7. ^ a b 『京都国道工事事務所40年のあゆみ』 (2000), p. 46, 「管理国道の区間延長の推移」
  8. ^ a b 京都市建設局『建設行政のあゆみ』 (1983), 「その11 国府県道及主要地方道図(昭和56年度現在)」
  9. ^ a b c d 京都市建設局土木管理部道路明示課 編『道路現況表 令和6年4月1日現在』、65頁。 同資料は京都市情報公開コーナーで閲覧可能。また、内容は京都市道路情報等提供システムからも確認可能である。
  10. ^ 『京都国道工事事務所40年のあゆみ』 (2000), p. 80, 「今熊野跨線橋」.

参考資料

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  • 建設局小史編さん委員会 編『建設行政のあゆみ -京都市建設局小史-』京都市建設局、1983年。doi:10.11501/9671879 
  • 近畿地方建設局 編『近畿地方建設局50年のあゆみ』 記録編、近畿建設協会、1998年。国立国会図書館書誌ID:000003655704 
  • 近畿地方建設局 編『京都国道工事事務所40年のあゆみ』2000年。 

関連項目

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外部リンク

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