京都造形芸術大学
略称として「京芸」を書き加えないでください(参照:京都芸術大学のプレスリリース)。編集合戦を避けるため、略称の加筆の際は必ずノートページでの議論のうえ合意を得るようにしてください。 |
京都芸術大学(きょうとげいじゅつだいがく、英語: Kyoto University of the Arts)は、京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116に本部を置く日本の私立大学である。1991年に設置された。大学の略称は瓜芸(うりげい)、KUA(ケーユーエー)[1]。
京都芸術大学 | |
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大学設置 | 1991年 |
創立 | 1934年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人瓜生山学園 |
本部所在地 |
京都府京都市左京区北白川瓜生山2-116 北緯35度2分13.9秒 東経135度47分32.1秒 / 北緯35.037194度 東経135.792250度座標: 北緯35度2分13.9秒 東経135度47分32.1秒 / 北緯35.037194度 東経135.792250度 |
キャンパス |
京都・瓜生山キャンパス(京都府京都市左京区北白川瓜生山) 東京・外苑キャンパス(東京都港区北青山) 大阪・サテライトキャンパス(大阪府大阪市北区) |
学部 | 芸術学部(通学課程/通信教育部) |
研究科 | 芸術研究科(通学課程/通信教育部) |
ウェブサイト | https://www.kyoto-art.ac.jp/ |
概要編集
旧名称は京都造形芸術大学[2][3]。1977年に短大に改組し「京都芸術短期大学」を開設[4]。1991年に現在の4年制大学を開設し、2000年には短大を吸収合併しているほか、こども芸術大学や通信教育部の開設などの大学経営なども行っている[5][6]。
2008年には京都造形芸術大学の大学院院長(現在では同ポストは廃止されている)に、かつてニュー・アカデミズムで一世を風靡した浅田彰が就任した[7]。
2016年現在、学長は地震学者で京都大学の総長、日本学術会議座長を務めた尾池和夫[8][9]。理事長は創設者の徳山詳直の実子の徳山豊。学園長は元内閣総理大臣の細川護煕が務め、その後2014年の東京都知事選後の細川の辞任に伴って徳山詳直が就任したが、徳山詳直の死後、そのポストは空席のままになっている[10]。
学生と学外の企業や自治体との協業による実践的なプロジェクトが盛んであり2014年にオープンした「D&DEPARTMENT KYOTO by 京都造形芸術大学」ではナガオカケンメイ率いるD&DEPARTMENTとの協業の元、京都のロングライフデザインのリサーチから商品発掘、生産者との出品交渉、売場準備、ギャラリー企画の立案から実行まで、開店にむけた全ての作業が学生とともに進められ、約30坪の和合所を改装した店内では食品や書籍なども含めた約400のアイテムの商品がラインナップされた[11]。
2016年、アニメショップアニメイトのグループ企業、株式会社ムービックとの協業プロジェクトが発表され学内の瓜生館での専門のショップの開店、人間館内にあるギャルリ・オーブで漫画家の天野明の展覧会の開催がアナウンスされた[12]。
秋元康は2005年に本学の教授に迎えられた後、2007年に副学長に就任し、更に大学20周年の校歌を制作し、それを歌唱するAKB48メンバーの衣装を学生が手がけるなど、2013年3月に退任するまで関係があった[13]。
京都芸術大学の高原キャンパス内には朝鮮民族の詩人尹東柱がかつて生活した下宿跡地があり、2006年に尹東柱の作品『序詩』の詩碑をキャンパス内に建立し、毎年命日に追悼法要を行っている[14]。
創設者の徳山詳直は尹東柱との「不思議な縁」について語っており、尹東柱の詩碑がある高原校舎は京都造形芸術大学発祥の地。今の瓜生山キャンパスが建てられる前は本校舎だった。徳山詳直は戦後、学生アパートがあったこの土地を購入したが、尹東柱が生活していたことを知ったのは後のことだった。1950年、徳山詳直は朝鮮戦争に反対する運動に身を投じた。戦争で使用される爆弾の搬送を阻止しようとして逮捕された。徳山詳直は「尹東柱先生が民族独立の闘いの途上で獄死してから5年後、私の闘いは朝鮮との関連で始まった。そしてこの地に大学を創立し、芸術を通した平和を追求している。私の青春がこの地で始まり人生のすべてとなった。運命的なものを感じる。」と語り、徳山詳直は朝鮮の独立のために闘った尹東柱の精神を顕彰する思いで詩碑に祈りをささげた。そして、植民地支配と戦争加担という日本の歴史的責任について言及しながら、「日本人は朝鮮の統一と世界平和のために闘う義務がある。東アジアの平和と安定、それこそが日本の生きる道だ。」と主張した。徳山詳直は朝鮮の大学との提携、学生の交換などについても意欲を示した[15]。
2008年には卒業制作展に国内の北朝鮮を題材とした映像作品の展示、2019年にはSDGsの実践をテーマとして京都朝鮮中高級学校の学園祭を取材執筆なども行っている[16][17]。
1986年、旧京都短期芸術大学に日朝関係史学者、現在では一般社団法人在日コリアン・マイノリティー人権研究センター(KMJ)理事長を務めている仲尾宏が教授に就任。2002年からは京都造形芸術大学客員教授に就任した[18]。
2001年から政治学客員教授として立憲民主党幹事長、民主党日韓議員交流委員会幹事の福山哲郎が就任し、2003年には京都造形芸術大学の母体である学校法人瓜生山学園理事にも就任している[19]。
2007年には元文部官僚、学校法人コリア国際学園(KIS)理事、また映画評論家の寺脇研が芸術学部映画学科客員教授に就任し、2011年からは同学部マンガ学科客員教授に就任した[20]。
2011年にコリア国際学園(KIS)と京都造形芸術大学の連携協定を締結する調印式が行われた[21]。
2014年から2017年まで芸術学部文芸表現学科客員教授としてポリタス編集長や「あいちトリエンナーレ2019『表現の不自由展』」の芸術監督を務めた津田大介が就任していた[22]。
また、「あいちトリエンナーレ」から名称が変更された「国際芸術祭『あいち2022』」の監督に、瓜生山学園京都芸術大学教授で森美術館館長を務める愛知県出身の片岡真実が就任した[23][24]。
2019年8月27日、開学30年目となる2020年4月1日付で大学名を京都芸術大学へ変更することを発表した[25]。
キャンパス編集
キャンパスは、白川通り沿いの東山三十六峰の一つ、瓜生山の裾野から斜面一帯に位置し、既存樹木との共存が図られている。校舎は白川通り沿いから、瓜生山のかなり上の方まで広範囲に建てられており、高低差が激しい。だがエレベーターを乗り継げばかなりの場所に行くことができるようになっている。キャンパスの移動は極力バリアフリー化するようにしているものの、物理的な制限もあることからすべての場所がこのように整備されているわけではない。松麟館の屋上は展望台となっており、京都市街が一望できる。五山送り火のうち大文字を除く4山を同時に望むことができ、一部の場所からは大文字も望めるが、五山送り火の当日は抽選に当選した関係者だけが立ち入りを許される。
大学の改編に伴い、キャンパスの拡張・建替えが盛んで、歌舞伎やオペラなどにも対応した劇場「春秋座」をはじめ、大小様々な建物が建ち並んでいる。ランドスケープデザイン領域を擁する環境デザイン学科がキャンパス内の樹木のケアをしており、キャンパス内の赤松群は、東山のなかでは唯一に近い群生をみせている。2008年3月には建築家、隈研吾による新校舎「至誠館」が完成している。
ほかにも、東京・外苑キャンパス(東京都明治神宮外苑 /東北芸術工科大学との共同設置)、大阪サテライトキャンパス(大阪府大阪市北区小松原町 /大阪富国生命ビル内)がある。
附置教育機関編集
- こども芸術大学(認可保育所)
- 藝術学舎
- 和太鼓教育センター
研究センター編集
- 舞台芸術研究センター
- 芸術教育研究センター
- 大学院学術研究センター
- 日本庭園・歴史遺産研究センター
- アート・コミュニケーション研究センター
- 文明哲学研究所
- 京都伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)
- SDGs促進室
施設編集
沿革編集
- 1934年(昭和9年) - 藤川延子が藤川洋裁研究所を創設。
- 1947年(昭和22年) - 財団法人藤川衣服研究所が認可される(京都府公認)。
- 1948年(昭和23年) - 藤川女子専門學院に名称変更。
- 1951年(昭和26年) - 学校法人の認可。
- 1959年(昭和34年) - 学校名を藤川服飾学院に、学校法人名を藤川学園に改称。
- 1964年(昭和39年) - 藤川デザイン研究所を設立。
- 1967年(昭和42年) - 藤川デザイン研究所を藤川デザイン学院に変更。
- 1975年(昭和50年) - 藤川服飾学院を京都服飾芸術学院に、藤川デザイン学院を京都造形芸術学院に改称。
- 1977年(昭和52年) - 京都芸術短期大学開学(造形芸術学科)。京都服飾芸術学院、京都造形芸術学院を廃止。
- 1979年(昭和54年) - 法人名を学校法人瓜生山学園に変更。専攻科を設置(「学士」学位が取得可能になる)。
- 1991年(平成3年) - 京都造形芸術大学開学(芸術学部芸術学科、美術科、デザイン科)。
- 1996年(平成8年) - 大学院芸術研究科芸術専攻(修士課程)開設。
- 1998年(平成10年) - 通信教育部(芸術学部)3学科8コース設置。
- 2000年(平成12年) - 京都造形芸術大学と京都芸術短期大学を統合・再編(芸術学部芸術学科、美術科、デザイン科、京都芸術短期大学を、芸術学部芸術文化学科、歴史遺産学科、映像・舞台芸術学科、美術・工芸学科、空間演出デザイン学科、情報デザイン学科、環境デザイン学科とする)。大学院芸術研究科芸術専攻(修士課程)を芸術文化研究専攻(修士課程)、芸術表現専攻(修士課程)に再編。大学院に芸術専攻(博士後期課程)を設置。
- 2001年(平成13年) - 東京都中央区日本橋人形町に東京サテライトキャンパスを開設(通信教育部のスクーリング拠点)。京都芸術劇場を開設。京都芸術短期大学廃止認可。
- 2002年(平成14年) - 通信教育部(芸術学部)を3学科11コースへ改組。
- 2003年(平成15年) - 通信教育部(芸術学部)を3学科12コースへ改組。
- 2004年(平成16年) - 芸術学部の芸術文化学科を芸術表現・アートプロデュース学科に改組。芸術学部の芸術文化学科を廃止。通信教育部芸術学部の3学科11コースを3学科12コースに改組。
- 2005年(平成17年) - 大学院の研究領域として小学校就学前幼児教育機関であるこども芸術大学を設置。同年康耀堂美術館が寄附され京都造形芸術大学附属康耀堂美術館となる。
- 2006年(平成18年) - 芸術学部の芸術学科、美術科、デザイン科を廃止。
- 2007年(平成19年) - 芸術学部に映画学科、舞台芸術学科、こども芸術学科、キャラクターデザイン学科を設置。映像・舞台芸術学科の学生募集を停止。美術・工芸学科を美術工芸学科に改称(10学科29コースとなる)。通信教育部大学院芸術研究科芸術環境専攻(修士課程)を設置。社会芸術総合研究所を開設。
- 2009年(平成21年) - 10学科29コースを10学科31コースへ改組。通信教育部(芸術学部)の3学科12コースを3学科13コースへ改組。
- 2010年(平成22年) - 東京都港区北青山(神宮外苑)に外苑キャンパスを開設(東京サテライトキャンパスを移転)。
- 2011年(平成23年) - 芸術学部に文芸表現学科、プロダクトデザイン学科、マンガ学科を設置し、10学科31コースから13学科34コースへ改組。通信教育部芸術学部の3学科13コースを3学科14コースへ改組。
- 2013年(平成25年) - 芸術学部映像・舞台芸術学科を廃止し13学科34コースを13学科21コースに改組。通信教育部(芸術学部)に芸術教養学科を設置し、4学科13コースになる。京都国際観光文化学院と法人を統合し、京都芸術デザイン専門学校、京都文化日本語学校が併設校となる。
- 2014年(平成26年) - 芸術表現・アートプロデュース学科をアートプロデュース学科に改称。芸術教養センターを創造学習センターに改称。京都造形芸術大学創立者・徳山詳直が永眠(10月20日)。
- 2015年(平成27年) - 大学院芸術研究科芸術文化専攻(修士課程)、芸術表現専攻(修士課程)を芸術専攻(修士課程)に改組。島根ものづくりセンターを島根県松江市に開設。
- 2017年(平成29年) - 芸術学部13学科21コースを13学科22コースへ改組。
- 2018年(平成30年) - 芸術学部13学科22コースを13学科23コースへ改組。
- 2019年(平成31年) - 京都造形芸術大学附属高等学校を開校。
- 2020年(令和2年) - 京都芸術大学に名称変更。附属高等学校を京都芸術大学附属高等学校に改称。
学部・学科編集
2018年度1年次入学者の学部・学科・コース編集
- 芸術学部(通学)
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油画コース
- 写真・映像コース
- 染織テキスタイルコース
- 総合造形コース
- 基礎美術コース
- マンガ学科
- ストーリーマンガコース
- キャラクターデザイン学科
- キャラクターデザインコース
- 情報デザイン学科
- ビジュアルコミュニケーションデザインコース
- イラストレーションコース
- クロステックデザインコース
- プロダクトデザイン学科
- プロダクトデザインコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- 環境デザイン学科
- 建築・インテリア・環境デザインコース
- 映画学科
- 映画製作コース
- 俳優コース
- 舞台芸術学科
- 演技・演出コース
- 舞台デザインコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- アートプロデュース学科
- アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復・歴史文化コース
- 美術工芸学科
- 芸術学部(通信教育部)
- 芸術学科
- 芸術学コース
- 歴史遺産コース
- 文芸コース
- 和の伝統文化コース
- 美術科
- 日本画コース
- 洋画コース
- 陶芸コース
- 染織コース
- 写真コース
- デザイン科
- 情報デザインコース
- 建築デザインコース
- ランドスケープデザインコース
- 空間演出デザインコース
- 芸術教養学科
- 芸術学科
かつての学部・学科・コース(通学)編集
2007~2010年度の入学者
- 芸術学部(通学)
- 芸術表現・アートプロデュース学科
- 芸術表現・アートプロデュースコース
- クリエイティブ・ライティングコース
- 歴史遺産学科
- 文化遺産コース
- 文化財保存修復コース
- 映画学科
- 映画監督コース
- 映画技術コース
- プロデュースコース
- 映画俳優コース
- 舞台芸術学科
- 舞台芸術コース
- 演技演出コース
- ダンスコース
- 舞台デザインコース
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 洋画コース
- 立体造形コース
- 陶芸コース
- 染織テキスタイルコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- キャラクターデザイン学科
- アニメディレクションコース
- キャラクターデザインコース
- CGデザインコース
- 情報デザイン学科
- コミュニケーションデザインコース
- イラストレーションコース
- 映像メディアコース
- プランニングディレクションコース
- 先端アートコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- プロダクトデザインコース
- 環境デザイン学科
- 環境デザインコース
- 建築デザインコース
- インテリアデザインコース
- ランドスケープデザインコース
- 芸術表現・アートプロデュース学科
2011~2012年度の入学者
- 芸術学部
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油絵コース
- 染織テキスタイルコース
- 現代美術コース
- 総合造形コース
- 写真コース
- マンガ学科
- マンガコース
- キャラクターデザイン学科
- アニメディレクションコース
- キャラクターデザインコース
- CGデザインコース
- 情報デザイン学科
- コミュニケーションデザインコース
- イラストレーションコース
- 映像メディアコース
- 先端表現デザインコース
- プロダクトデザイン学科
- 生産デザインコース
- くらしプロダクトコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- ジュエリー&アクセサリーコース
- 環境デザイン学科
- 建築コース
- インテリアデザインコース
- ランドスケープデザインコース
- 映画学科
- 映画監督コース
- 映画技術コース
- プロデュースコース
- 映画俳優コース
- 舞台芸術学科
- 演技演出コース
- 舞台デザインコース
- ダンスコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- 芸術表現・アートプロデュース学科
- 芸術表現・アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復コース
- 文化遺産コース
- 美術工芸学科
2013年度の入学者
- 芸術学部
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油絵コース
- 染織テキスタイルコース
- 現代美術コース
- 総合造形コース
- マンガ学科
- ストーリーマンガコース
- キャラクターデザイン学科
- キャラクターデザインコース
- 情報デザイン学科
- 情報デザインコース
- イラストレーションコース
- プロダクトデザイン学科
- プロダクトデザインコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- 環境デザイン学科
- 建築・インテリア・環境デザインコース
- 映画学科
- 映画制作コース
- 俳優コース
- 舞台芸術コース
- 演技・演出コース
- 舞台デザインコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- 芸術表現・アートプロデュース学科
- 芸術表現・アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復・歴史文化コース
- 美術工芸学科
2014年度の入学者
- 芸術学部
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油絵コース
- 染織テキスタイルコース
- 現代美術コース
- 総合造形コース
- マンガ学科
- ストーリーマンガコース
- キャラクターデザイン学科
- キャラクターデザインコース
- 情報デザイン学科
- 情報デザインコース
- イラストレーションコース
- プロダクトデザイン学科
- プロダクトデザインコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- 環境デザイン学科
- 建築・インテリア・環境デザインコース
- 映画学科
- 映画制作コース
- 俳優コース
- 舞台芸術学科
- 演技・演出コース
- 舞台デザインコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- アートプロデュース学科
- アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復・歴史文化コース
- 美術工芸学科
2015~2016年度の入学者
- 芸術学部
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油絵コース
- 染織テキスタイルコース
- 現代美術・写真コース
- 総合造形コース
- マンガ学科
- ストーリーマンガコース
- キャラクターデザイン学科
- キャラクターデザインコース
- 情報デザイン学科
- 情報デザインコース
- イラストレーションコース
- プロダクトデザイン学科
- プロダクトデザインコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- 環境デザイン学科
- 建築・インテリア・環境デザインコース
- 映画学科
- 映画制作コース
- 俳優コース
- 舞台芸術学科
- 演技・演出コース
- 舞台デザインコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- アートプロデュース学科
- アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復・歴史文化コース
- 美術工芸学科
2017年度の入学者
- 芸術学部
- 美術工芸学科
- 日本画コース
- 油絵コース
- 染織テキスタイルコース
- 写真・映像コース
- 総合造形コース
- 基礎美術コース
- マンガ学科
- ストーリーマンガコース
- キャラクターデザイン学科
- キャラクターデザインコース
- 情報デザイン学科
- ビジュアルコミュニケーションデザインコース
- イラストレーションデザインコース
- プロダクトデザイン学科
- プロダクトデザインコース
- 空間演出デザイン学科
- 空間デザインコース
- ファッションデザインコース
- 環境デザイン学科
- 建築・インテリア・環境デザインコース
- 映画学科
- 映画制作コース
- 俳優コース
- 舞台芸術学科
- 演技・演出コース
- 舞台デザインコース
- 文芸表現学科
- クリエイティブ・ライティングコース
- アートプロデュース学科
- アートプロデュースコース
- こども芸術学科
- こども芸術コース
- 歴史遺産学科
- 文化財保存修復・歴史文化コース
- 美術工芸学科
かつての通信教育部編集
2012年度~2013年度の通信教育部
- 芸術学部
- 芸術学科
- 芸術学コース
- 文芸コース
- 歴史遺産コース
- 和の伝統文化コース
- 美術科
- 日本画コース
- 洋画コース
- 陶芸コース
- 染織コース
- 写真コース
- デザイン科
- 情報デザインコース
- 建築デザインコース
- 空間演出デザインコース
- ランドスケープデザインコース
- 芸術学科
2014年度以降
- 芸術学部
- 芸術学科
- 芸術学コース
- 文芸コース
- 歴史遺産コース
- 和の伝統文化コース
- 美術科
- 日本画コース
- 洋画コース
- 陶芸コース
- 染織コース
- 写真コース
- デザイン科
- 情報デザインコース
- 建築デザインコース
- 空間演出デザインコース
- ランドスケープデザインコース
- 芸術教養学科
- 芸術学科
研究科・専攻編集
- 芸術研究科(2018年度)
- 芸術専攻(修士課程・博士後期課程)
- 芸術文化領域
- 歴史遺産研究流域
- 総合造形領域
- ペインティング領域
- ビジュアルクリエーション領域
- デザイン領域
- 建築・ランドスケープデザイン領域
- 映画領域
- 舞台芸術領域
- 文芸表現領域
- 芸術環境専攻(修士課程/通信教育)
- 芸術環境研究領域
- 美術・工芸領域
- 環境デザイン領域
- 超域プログラム
- 芸術専攻(修士課程・博士後期課程)
2011年度
- 芸術研究科
- 芸術文化研究専攻(修士課程)
- 芸術表現専攻(修士課程)
- 芸術環境専攻(修士課程/通信教育)
- 芸術環境研究領域
- 芸術学分野
- 歴史遺産分野
- 文芸分野
- 芸術環境計画分野
- 美術・工芸領域
- 日本画分野
- 洋画分野
- 陶芸分野
- 染織分野
- 環境デザイン領域
- 日本庭園分野(2011年度以前は庭園・ランドスケープデザイン分野)
- 芸術環境研究領域
2012年度~2014年度の入学者
- 芸術研究科
- 芸術文化研究専攻(修士課程)
- 芸術文化研究領域
- 歴史遺産研究領域
- 芸術表現専攻(修士課程)
- 総合造形領域
- ペインティング領域
- 映像メディア領域
- ビジュアルクリエーション領域
- デザイン領域
- 建築・ランドスケープデザイン領域
- 映画領域
- 舞台芸術領域
- 芸術教育領域
- 文芸表現領域
- 芸術環境専攻(修士課程/通信教育)
- 芸術環境研究領域
- 美学・芸術理論分野
- 西洋美術史分野
- 日本美術史分野
- 日本芸能史分野
- 日本文化史分野
- 喫茶文化史分野
- 文芸研究分野
- 創作文芸分野
- 芸術計画・教育普及分野
- 美術・工芸領域
- 環境デザイン領域
- 芸術環境研究領域
- 芸術専攻(博士後期課程)
- 芸術文化研究専攻(修士課程)
2015年度~2016年度
- 芸術研究科
- 芸術専攻(修士課程・博士後期課程)
- 芸術文化研究領域
- 歴史遺産研究領域
- 総合造形領域
- ペインティング領域
- ビジュアルクリエーション領域
- デザイン領域
- 建築・ランドスケープデザイン領域
- 映画領域
- 舞台芸術領域
- 文芸表現領域
- 芸術環境専攻(修士課程/通信教育)
- 芸術環境研究領域
- 美術・工芸領域
- 環境デザイン領域
- 芸術専攻(修士課程・博士後期課程)
2017年度
- 芸術研究科
- 芸術専攻(修士課程/博士後期課程)
- 芸術文化研究領域
- 歴史遺産研究領域
- 総合造形領域
- ペインティング領域
- ビジュアルクリエーション領域
- デザイン領域
- 建築・ランドスケープデザイン領域
- 映画領域
- 舞台芸術領域
- 文芸表現領域
- 芸術環境専攻(修士課程/通信教育)
- 芸術環境研究領域
- 美術・工芸領域
- 環境デザイン領域
- 超域プログラム
- 芸術専攻(修士課程/博士後期課程)
関連組織編集
- 併設校
- 京都造形芸術大学附属高等学校(2020年4月1日より「京都芸術大学附属高等学校」)
- 京都芸術デザイン専門学校
- 京都文化日本語学校
- 姉妹校
- 連携団体
- 京都文藝復興倶楽部
- 学生交流協定締結校(交換留学が可能な協定校)
- 弘益大学校(韓国・ソウル)
- 韓国芸術総合学校(韓国・ソウル)
- 国立台北芸術大学(台湾・台北)
- ウィーン美術アカデミー(オーストリア・ウィーン)
- チューリッヒ芸術大学(スイス・チューリッヒ)
- ジュネーブ造形芸術大学(スイス・ジュネーブ)
- プラハ美術工芸大学(チェコ・プラハ)
- 国立芸術アカデミー映画学部(チェコ・プラハ)
- ヴァイセンゼー美術大学(ドイツ・ベルリン)
- サヴォニア応用科学大学デザイン学部(フィンランド・クサピオ)
- ヘルシンキ・メトロポリア応用科学大学(フィンランド・ヘルシンキ)
- 国立高等装飾美術学校(フランス・パリ)
- 国立高等写真学校(フランス・アルル)
- グラスゴー美術学校(イギリス・グラスゴー)
- ボーンマス芸術大学(イギリス・ボーンマス)
- ノッティンガム・トレント大学(イギリス・ノッティンガム)
- ロンドン芸術大学チェルシー、キャンバーウェル、ウィンブルトン・カレッジ・オブ・アーツ(イギリス・ロンドン)
- ボゼン・ボルツァーノ自由大学(イタリア・ボルツァーノ)
- ミラノ新美術アカデミー(イタリア・ミラノ)
- コンストファク/国立芸術工芸デザイン大学(スウェーデン・ストックホルム)
- マサチューセッツ造形芸術大学(アメリカ・ボストン)
- スクール・オブ・ヴィジュアルアーツ(アメリカ・ニューヨーク)
- 学術交流協定締結校
- 西安文理学院(中国・西安)
- 西北大学(中国・西安)
- 西安欧亜学院(中国・西安)
- 延世大学校(韓国・ソウル)
- 啓明大学校(韓国・テグ)
- 桂園造形芸術大学(韓国・儀旺)
- 韓国国際大学校(韓国・晋州)
- 韓国伝統文化学校(韓国・扶余)
- 国立台湾芸術大学(台湾・新北)
- 実践大学(台湾・台北 高尾)
- 国立芸術文化遺産アカデミー(マレーシア・クアラルンプール)
- ラサール芸術大学(シンガポール)
- ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(イギリス・ロンドン)
- 国立ラ・エスメラルダ美術学校(メキシコ・メキシコシティ)
- モンテレイ大学(メキシコ・モンテレイ)
- パーソンズ・ザ・ニュー・スクール・フォー・デザイン(アメリカ・ニューヨーク)
京都芸術大学(旧 京都造形芸術大学)の人物編集
エピソード編集
2013年4月、当時理事長であった故徳山詳直をモデルとしたストラップをキャラクターデザイン学科の客員教授の宮脇修一が社長を務める海洋堂とコラボレーションし制作。スケルトン、ゴールド、シルバーの三種類が用意され大学内で販売されている。
2019年2月15日、大学側が主催する詩人尹東柱追悼会及び交流会が、大学のキャンパスの詩碑前で2月15日に開かれた。この日は、理事長の徳山豊や学長の尾池和夫をはじめ、在日同胞など関係者ら約80人が参加した。駐大阪大韓民国総領事館の吳泰奎総領事は、追悼会及び交流会に出席し、「今年は、我が民族が日本の植民地支配に立ち向かい、平和的に自主独立を叫んだ3.1独立運動100周年として、より意味深い」と言い、「韓日関係が政治的に厳しい時こそ、非暴力、平和、人道主義という共通性を持つ3.1独立運動と尹東柱詩人の精神を振りかえながら、葛藤を乗り越え、友好と協力関係を深めて行きたい。」と述べた[26]。
交通機関編集
最寄り駅は叡山電鉄叡山本線・茶山駅(駅から東へ徒歩7分程度)。
最寄りバス停は「上終町京都造形芸大前(京都市営バス3・5・204系統)」「上終町(京都バス18・56系統)」である(徒歩0分)。本部棟前の白川通南行きバス停は、京都造形芸術大学の寄付によりバス停としては凝った造りとなっている。なお、一部の系統は東鞍馬口通交差点を挟んだ南側の停留所に停車する。
名称変更による問題編集
既に名称として知られる京都市立芸術大学(通称:京都芸術大学、京都芸大[27])との混同が危惧されている。京都市立芸術大学は京都造形芸術大学の京都芸術大学への大学名変更に対し、当事者間では解決の方向性を見出し難いと判断した場合は法的措置も含めた適切な対応を取るとした[28]。
京都造形芸術大学が「京都芸術大学」に改称すると発表したことを受け、京都市立芸術大学が2019年9月2日、大阪地方裁判所で訴訟を提起した[29]。
Change.orgでは京都造形芸術大学関係者によって『京都造形芸術大学の「京都芸術大学」へ名称変更についての反対署名。』のタイトルで名称変更の中止署名活動が開始され、京都市民、京都造形在学生、卒業生の署名等が集まった[30]。
京都市長は「京都市立芸術大学の卒業生は,大学名に誇りを持って活躍し,世界で「京都芸大」「京芸」卒業生としての活動実績を積んでいます。大学の名称は,大学に関わってきた,そして大学を支えていただいている多くの市民や関係者の方々の想いが込められている非常に大切なものです。」、「大学が新たに名称を変更される場合は,既存の大学と混同しないよう,明確に識別できるようにすべきであります。」とのコメントを発表し、「今一度新しい名称を再考」するよう京都造形芸術大学へ呼びかけた[31]。
京都造形芸術大学理事長は「本学が話し合いを申し入れていたところ、一方的に訴訟を提起した旨を発表した」、「本学としては京都市立芸術大学の真意を測りかねております。」と公式ページにて発表し、名称変更について法的にも一切問題はないと考えているとした[32]。
京都市立芸術大学理事長は「当該名称は本学の名称や一般的に通用している略称と同一あるいは酷似しているため,受験生や本学の在学生・卒業生をはじめ,市民の皆様や芸術を愛する幅広い人々に大きな混乱を招くと危惧し,再三,中止再考をお願いしてまいりました。」と、事前に京都造形芸術大学と対話を幾度もしようとしていた事を語っている[33]。また、京都市立芸術大学理事長は「こうしたなか,京都造形芸術大学が8月27日に名称変更を正式に発表され,本学及び京都造形芸術大学の在学生・卒業生をはじめとする多くの方々のなかで,予想以上の混乱が生じている状況です。」と話し、「8月30日付けで京都造形芸術大学のホームページに発表された『開学30周年「グランドデザイン2030」についての学長コメント』において、「京都芸術大学の名称に変更する」という従来からのご主張を維持されておられることを確認し,やむなく訴状を提出することにした。」と説明した[34]。また、京都造形芸術大学が「京都芸術大学」と改称した後も、京都市立芸術大学はそれを「旧京都造形芸術大学 ※名称について係争中のため,旧名称で表記しています」[35]と記載することを表明した。
金魚電話ボックス「盗作」裁判編集
2011年に京都造形芸術大学のウルトラファクトリー(ディレクターはヤノベケンジ)にて京都造形在学生グループ6名らが教授の指示のもと、電話ボックスに金魚を入れた作品「テレ金」を制作した。その後、2014年に金魚の産地として知られる奈良県大和郡山市の商店街の大和郡山市の郡山柳町商店街協同組合に譲渡された。しかし、展示後から福島県いわき市の現代美術作家山本伸樹のボックス内の受話器から気泡を生じさせるなどした代表作「メッセージ」(1998年〜)に外装だけでなく、内部構造までが酷似しており、山本が抗議したが、その後も「テレ金」から「金魚電話」そして「金魚電話ボックス」と、同一部材による作品が、作者と名前を変えながらくりかえし展示されるという異様な事態に。奈良県大和郡山市の柳町商店街に「金魚電話ボックス」が常設展示されてからは、逆に山本が「パクリ」であるといった誹謗中傷をうけるようにさえなった[36][37][38]。山本は柳町商店街側に抗議するが、無視されつづけた。やがて山本の周辺で「これは山本だけの問題ではない、芸術家の著作権についての大きな問題だ」との話がもちあがった。いきなり訴訟をおこすのでなく円満に解決できないか交渉をこころみることになり、大和郡山市の隣町である奈良市在住の作家寮美千子が山本の代理人となった。交渉はまとまり、「金魚電話ボックス」は、山本の「メッセージ」が原作であることを明記し、公認作品として再スタートをきることになった(費用はすべて山本がもち、柳町商店街の金銭負担はゼロ)。山本は商店街に対して「著作物使用料」「著作権侵害の慰謝料」を一切請求せず、自身の作品の権利を認めてほしいというだけであった。ところがその後、柳町商店街が一方的に合意を破棄。作品を撤去しつつ彼らは「山本の著作権は侵害していない」「裁判になったら断固として戦う」と主張。山本は訴訟をおこすことにした[39]。「テレ金」が自身の作品の著作権を侵害したとして、2014年から2018年まで市内に展示した商店街側に330万円の損害賠償などを求め訴訟を起こした[40]。
京都造形は「当時1年生であった6名は平成4年(1992年)前後の生まれであり、山本氏が発表された1998年の作品を、先行作品のリサーチにおいても気づいておらず「依拠性(著作権侵害)」という点では、参照できる状態ではなかった」とし、「もちろん、先行作品のリサーチでそこに及ばなかったことへの指導上の課題、主張の客観性という点でのご意見はあるかと思います」とした上で、指摘されている海外も含めた他の作品と「本質的な特徴の同一性」を有するとは言い難いとした[41]。
2019年の一審判決は、山本作品を「発想はアイデアにとどまり、著作権保護の対象とならない」とした。しかし、2020年1月14日に大阪高裁にて控訴審判決がされた。高裁判決は、受話器から気泡を出す表現について、音声を通すための受話器に空気を通し、気泡を出すことによって通話を想起させる表現は創作性があり、作品全体が著作物と認められると判断。類似の作品をつくった商店街側の著作権侵害を認定、山田陽三裁判長は著作権侵害を認定し、山本さんの訴えを退けた一審・奈良地裁判決を変更し、商店街側に計55万円の支払いなどを命じた。判決によると、組合側は山本が2010年に発表した作品と表現面で同一性のあるオブジェを設置し、著作権や人格権を侵害したとした。
判決後、大阪市内で記者会見した山本は「(著作権侵害の)1つのガイドラインを示せた。完全勝訴でほっとしている」、「作家として、作品の著作物性を認めてほしいと起こした裁判だった。ほぼ全面的に私の主張を認めて頂いた完全勝訴。今後もこの作品を色々な形で展開していきたい」と話した。一方、商店街組合側は「上告の有無を含め、対応は今後調整する」とコメントした。京都造形芸術大学(現・瓜生山学園京都芸術大学)はコメントしていない[42][43]。
ヌード講座による「セクハラ」裁判編集
京都造形芸術大学は社会人向けに公開講座を提供しており、2018年4月から6月にかけて、「人はなぜヌードを描くのか、見たいのか。」と題した全5回のオムニバス講座を外苑キャンパスにて開いた[44]。その際、ある講師が自らが自慰行為に及ぶ様子を後ろから撮影した動画を上映した[44]。また、講師の1人であった会田誠は、涙を流した少女がレイプされている絵や、ゴキブリと性行為をする女性、四肢切断されて犬の格好をしている女性の絵を巨大スクリーンで映した。提訴した女性によると、会田は遅刻したうえに酔ってロレツも回らず(これに関しては会田はTwitterにて否定している[45][46])、下ネタを連呼したと語った。女性は講義で会田が語った「自分が学生のときに来た美術モデルをズリネタにオナニーした」との発言を冒とくと受け取った[46]。女性はすぐに大学のセクハラ対策窓口に苦情のメールを送ったが、その後の第5回の講師の写真家・鷹野隆大は無修整の男性器の写真を何枚も大画面に映した。女性は弁護士を交え、大学側に対策の徹底を求めた[46]。
大学側は同年7月、「会田講師の言動に性的で配慮に欠けるものがあった」、「投影した女性の写真の乳首に描かれた富士山にペンライトを当ててつついたりした」などセクハラの事実は認める等といった、環境型セクハラについて対策が不十分だったと認める内容の調査報告書をまとめ示談にあたった。しかし、そのあとの話し合いにて、示談にあたって『お互い関わり合いを持つことをやめる』、という項目の要望があり、交渉が決裂。特に、大学側が和解条項に「学生としても仕事としても今後、大学にかかわらないこと」と女性の排除を盛り込もうとしたことが溝を深めた。京都造形芸術大学で、わいせつな言動や作品を実際に提示した講師は訴えられていない。女性は被害相談した学生側を排除し、著名人である加害者を守ろうとする対応を問題視した。女性は「大学の授業に参加したことで大学から排除されるのは本末転倒。大学の同窓会への出席さえ制限しようとした。」と語った[46]。
2019年2月22日、女性は講師の芸術家によるセクハラ言動および提示された作品が性的で精神的苦痛(適応障害と診断されている)を受けたとして、講座を主催した大学に対し、慰謝料などを求めて東京地裁に提訴した。代理人の弁護士は「大学は、セクハラ禁止のガイドラインをもうけており、公開講座を運営するにあたっても、セクハラ対策をすべきだった。作家の作品の是非や、セクハラ言動そのものでなく、そうした環境を作り出したことに問題があった。」と述べた。講座の運営方法や告知の仕方、その後の対応について責任を追及していくとした[47]。
2020年12月4日、東京地裁は学校法人に対し約34万円の支払いを命じた。地裁は、映し出された一部について、違法なわいせつ作品に当たると判断した。受講生は、わいせつ作品が講座の中で紹介されるとは予測できなかったとした。法人側は、講座の受講を大学の単位として認定する制度を設けており、受講生はこの制度の活用を希望していたが、遅刻や早退をせずに講座の全回に出席する必要があった。法人側は「受講者は自由に退席できた」と主張したが、判決は「講座のパンフレットでは、遅刻や早退をせずに全講座を受講することなどが修了条件とされていた」と指摘した。その上で、「受講者が強い嫌悪感や羞恥心を感じることは予見できたはずだ」と述べ、京都造形芸術大学の責任を認定した。こうした事情を踏まえ、地裁は、受講生がわいせつ作品の視聴を強要されたと認定。法人側は、わいせつ性や性暴力性のある作品が紹介されることや、途中退室や早退が可能であることを事前に告知する義務があったと判断した。学校法人は「判決を見ていないのでコメントできない」とした[44][48]。
脚注編集
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