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京阪7000系電車(けいはん7000けいでんしゃ)は、1989年平成元年)に登場した京阪電気鉄道通勤形電車

京阪7000系電車
新塗装の7002F (2010年5月2日 西三荘駅)
新塗装の7002F
(2010年5月2日 西三荘駅)
基本情報
運用者 京阪電気鉄道
製造所 川崎重工業
製造年 1989年 - 1993年
製造数 4編成28両
主要諸元
編成 7両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1500V架線給電
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.8 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 18,700 mm
全幅 2,780 mm
全高 4,185 mm
主電動機出力 200 kW
駆動方式 TD継手平行カルダン駆動 KD506-B-M
歯車比 6.07
編成出力 2,400 kW
制御方式 GTO素子VVVFインバータ制御
制御装置 東洋電機製造 ATR-H4200-RG622A
制動装置 回生ブレーキ優先電気指令式電磁直通ブレーキ HRDA-1
保安装置 K-ATS(出町柳 - 淀間)
京阪型速度照査ATS
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旧塗装の7003F(土居駅にて)
旧6014Fから編入車の1両である旧塗装の7004号(出町柳駅にて)

1993年(平成5年)までに7000系として25両が製造されたほか、1989年に6000系VVVFインバータ制御試作車として製造された3両が1993年に当系列に編入され[1]、合計7両編成4本(28両)が在籍する。

目次

投入の経緯編集

1989年の鴨東線開業時の増備車両として同年に6両編成2本(7001F・7002F)と4両編成1本(7003F)が投入された[1]。京阪で初めてVVVFインバータ制御が本格採用されている。7003Fは当初交野宇治の両線で使用されていた。1991年(平成3年)に中間車を2両新製して7003Fも6両化され、1992年(平成4年)には中間車がさらに3両製造されて3編成とも7両化されている。1993年から約2年間は一般車の臨時特急運用にも6000系に代わって充当されていた。

1993年、VVVFインバータ制御試験車であった6000系6014F(6次車)の京都側3両を、系列内で制御方式を統一する目的で、改番のうえ本系列に編入し、新造の大阪側4両と組んで、7004Fが組成された。このため、7004Fの京都側3両は前面も含め、6000系(2 - 6次車)と同じ車体形状となっているほか、床下の機器配置も他の7000系とは異なっている[2]

車体・内装・機器編集

前面デザインは6000系のイメージを踏襲しつつ、前面ガラス部の傾斜をなくし、垂直にしたものである。また、側面窓の構造が変更され、6000系6次車以前に比べて窓枠の露出が少なくなっている(6000系6次車の一部を編入した7004F京都側3両を除く)。この側面窓の構造は、6000系7次車以降でも採用されている。

内装では、座席袖仕切りにモケットが貼られ、ドアスペースに設置されているつり革の跳ね上げ機構を省略した(長さが短い)点が同系列と異なる。

1989年に新製された6000系6014Fで試験を行っていた制御装置のATR-H4200-RG622Aは東洋電機製造製で、GTO素子(4500V /3000A)によるVVVFインバータ制御を本格的に採用した。主電動機TDK6151-Aは200kW(当時は新幹線以外では日本最大)の大出力の誘導電動機を装備している。最高速度は110km/h(設計上は120km/h)、起動加速度は6000系より少々上がって2.8km/h/sである。

なお、7001F・7002F・7003Fは京都方から3両+4両のユニット構成であるが、7004Fのみ京都方から4両+3両のユニット構成となっている[1]。いずれも後に登場する7200系のような5両編成での運用には対応していない。

製造編集

←京都                       大阪→
形式 7000 7500 7600 7150 7650 7550 7050 竣工
Mc T T M T T Mc
車両番号 7001 7501 7151 7651 7551 7051 1989年8月
7002 7502 7152 7652 7552 7052 1989年9月
7003 7503 7553 7053 1989年9月
7153 7653 1991年10月
7601 1992年9月
7602
7603
←京都                  大阪→
形式 7600 7550 7650 7050 竣工
T T T Mc
車両番号 7604 7554 7654 7054 1993年12月


運用編集

7両編成化後は、普通準急、さらには区間急行をメインに運用されている。前述のとおり、7003Fは製造当初4両編成で、交野線や宇治線で運用されていた。

改造工事等編集

バリアフリー対応工事編集

7002Fは2006年3月に、7001Fは同年10月に、7004Fは2007年11月に、7003Fは2008年2月にそれぞれバリアフリー対応工事が施された。工事の内容は、LED式車内案内表示器・誘導鈴・車椅子スペースが新設などで、7200系や当時の9000系第5編成に準じた装備へ改良されている。

新塗装化編集

2008年より京阪線各車両の新塗装への変更が開始され、2012年2月に7000系全編成の新塗装化が完了した。

前照灯更新編集

2015年ごろに4編成すべての前照灯がLEDに更新された。その後一旦、4編成全てが電球に戻されたが、後に全編成が再びLEDに交換されている。

履歴編集

  • 7001F
    • 1989年9月4日 - 6両編成(7001-7501+7151-7651-7551-7051)で竣工、同年9月11日運行開始。
    • 1992年9月29日 - 7601を新造、翌30日より7両編成で運用開始。
    • 2002年11月5日 - 転落防止用外幌を取り付け。
    • 2006年10月25日 - バリアフリー化改造を施工。
    • 2010年10月6日 - 新塗装へ変更される[3]
  • 7002F
    • 1989年9月9日 - 6両編成(7002-7502+7152-7652-7552-7052)[4]で竣工、同年9月12日運行開始。
    • 2009年2月23日 - 新塗装へ変更される。
  • 7003F
    • 1989年9月13日 - 4両編成(7003-7503-7553-7053)で竣工、同年9月15日運行開始。
    • 1991年10月23日 - 7153-7653を新造して6両編成化。
    • 1992年9月9日 - 7603を新造して7両編成化。
    • 2012年2月18日 - 新塗装へ変更される[5]
  • 7004F
    • 1989年2月1日 - 7004-7504-7104が6000系6014Fの6014-6114-6614として竣工。
    • 1993年12月7日 - 改番の上7000系に編入、併せて7604-7554-7654-7054を新造して7004F(7004-7504-7104-7604+7554-7654-7054)となる。
    • 2011年9月20日 - 新塗装へ変更される[6]

組成表編集

2009年4月1日現在[7]

← 出町柳・私市・宇治
淀屋橋・中之島 →

形式 7000形 7500形 7600形 7150形 7650形 7550形 7050形 備考
区分 Mc T T M T T Mc
車両番号 7001 7501 7601 7151 7651 7551 7051
7002 7502 7602 7152 7652 7552 7052
7003 7503 7603 7153 7653 7553 7053
形式 7000形 7500形 7100形 7600形 7550形 7650形 7050形 備考
区分 Mc T M T T T Mc
車両番号 7004 7504 7104 7604 7554 7654 7054

車体ラッピング編集

 
PiTaPaのラッピングがされた京阪7000系(鳥羽街道駅にて)
 
トーマス号ラッピングの京阪7000系(2008年1月27日 野江駅)

全編成ともに、過去にラッピング車両となったことがある。

7001F
7002F
  • きかんしゃトーマスとゆかいななかまたち(2007年7月21日 - 2008年1月27日)
  • よしもとお化け屋敷・京橋花月(2008年7月15日 - 2008年8月28日)
    同月19日に天満橋から枚方公園まで招待制の臨時列車として運行され、先頭車前面に「臨」の種別標を掲出した。
7003F
7004F


脚注編集

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  1. ^ a b c 福島温也 「京阪電気鉄道 現有車両プロフィール 2009」『鉄道ピクトリアル2009年8月臨時増刊号』 第822巻、電気車研究会、2009年、256 - 258頁。
  2. ^ 一例を挙げるとVVVFインバータ制御装置が通常は山側にあるが7004・7104は反対側の川側にある。
  3. ^ 出典・『関西の鉄道』№59 109頁「京阪だより」
  4. ^ 7552号車の車内の製造銘板は、昭和64年製と記されている。
  5. ^ 出典・『鉄道ファン』2012年5月号 189頁「POST」掲載記事より
  6. ^ 出典・『関西の鉄道』№60 102頁「京阪だより」
  7. ^ ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2009』交通新聞社、2009年、120頁。

外部リンク編集