仁川ペンタポート・ロック・フェスティバル

仁川インチョンペンタポート・ロック・フェスティバル(Incheon Pentaport Rock Festival, 인천펜타포트락페스티벌)は、韓国最大の野外ロック・フェスティバルである。通称「ペンタポート」。主催は仁川広域市仁川経済自由区域

ペンタポート・ロック・フェスティバル
Pentaport Rock Festival
Pentaport Rock Festival 2015年
Pentaport Rock Festival 2015年
概要
通称・略称 ペンタポート (펜타포트)
開催時期 毎年7月最終週
初回開催 2006年
会場 大韓民国の旗 韓国仁川広域市松島月光祝祭公園
主催 仁川広域市
後援 文化体育観光部 / 韓国観光公社
協賛 KB国民カード朝鮮語版 / 仁川国際空港公社 / ムシンサ / 韓国放送公社
ジャンル ロック
来場者数 15万人 (2023年)
松島月光祝祭公園への交通アクセス
最寄駅 松島月光祝祭公園駅
外部リンク
公式サイト
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概要 編集

韓国屈指の野外フェス 編集

2006年からスタート。韓国・英国米国・日本を中心とした国内外60組以上のアーティストを集めて、松島(ソンド)遊園地近くで、毎年7月の最終週末~8月初週に3日間開催で行われている。

開催期間でわかる通り、日本のフジロック・フェスティバルと時期が一緒であり、主要出演アーティストのほとんどはフジロック出演者でもある。これは、遠路はるばる来日する欧米のアーティストにフジロック以外のアジア公演の機会を設ける意味合いもあり、この利点を生かし、フジロックと連動する形でペンタポート・フェスは開催されている。

一方で、フジロックに関係なく、韓国で人気のある日本のミュージシャンが参加することもあり、過去にはDragon AshL'Arc〜en〜Ciel土屋アンナなどが出演している。

フェスの分裂 編集

しかしながら2009年、ペンタポートフェスを企画していた二つの会社間で対立が深刻化。ブッキング交渉を担当していた側の企業がペンタポートを脱退しフジロックと同種のコンセプトの下、スキー場という山間立地に「ジサン・バレー・ロック・フェスティバル」(Jisan Valley Rock Festival)を新たに立ち上げてフジロック'09と連動したラインナップを形成、開催時期もペンタポートと同日程でぶつける対決姿勢を打ち出した。ちなみに、後に残ったペンタポートではブッキングが難航を極め、デフトーンズ以外目立った洋楽バンドを招聘することが出来ずに、一部の日本人ミュージシャンを除いてほとんどの出演者を韓国のミュージシャンで埋めるラインナップに終始、さらに規模を縮小しての開催を強いられることになった。

その後、ペンタポートが韓国最大の洋楽系ロックフェスとして存続していけるかは不透明な状況が危惧されたものの、翌2010年からはジサン・フェスと開催日を1週間ずらすことで被りを回避する一応の決着をみた。
ブッキングに関しては、両フェスでそれぞれフジロックのラインナップを分け合いながらも、独自のヘッドライナーを招集したり、日程が近づいた事でサマーソニック出演者とのシェアに比重を移すなど、共存競合にむけた運営をスタートさせている。

アクセス 編集

会場は、ソウル市内から車で1~2時間ほど離れた場所にある。会場までの主なアクセスの方法は、通常運行バス、地下鉄、特別臨時バスの3種類。通常運行バスと地下鉄はそれぞれ最寄りの停留所、駅から会場入口まで無料で運行しているシャトルバスを利用する必要がある。

電子マネー・ブレスレット 編集

金額を自由に決めてこのブレスレットにチャージしておけば、料金支払い時は読み取り機にかざすだけで済む。会場内で料理やドリンク、グッズを買うたびに財布を取り出す面倒がなく、残金はもちろん返金処理が可能である。入り口チケット販売ブース、および場内の専用ブースなどでチャージ・返金が出来る。

会場 編集

ステージはメインの「BIG TOP STAGE」(2万人収容)と、テントで覆われた唯一の屋内ステージ「PENTAPORT STAGE」(夜23時以降は「Groove Session」とその名を変え、クラブハウスとして機能する)の2つに分かれている。10分ほどで往来可能なこの2つのステージでライブが同時進行する。上記2つのステージとは別に、毎年もう一つ別にサブステージが設けられ、ミニライブやDJパーティーなどが行われる。

その他、朝鮮料理を中心とした屋台が揃う「フードゾーン」、約3,000のテントを収容でき、シャワー場も備えた「キャンピングゾーン」も設けられている。

ちなみに、ペンターポートが開催される7月末は、まだ韓国は梅雨の最中のため、かなりの確率で雨が降る。また、会場の地質は良好とは言えず、水はけもままならないため、泥でぬかるんだかなり足場の悪い環境には留意が必要である。

主な出演者 編集

太字で記載されているのが各日BIG TOP STAGEのヘッドライナーである。

2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年

外部リンク 編集