仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

2012年公開の日本映画(仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ)

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(かめんライダースーパーせんたい スーパーヒーローたいせん)は、2012年4月21日より東映系で公開された、特撮テレビドラマ仮面ライダーシリーズ」と「スーパー戦隊シリーズ」の劇場版作品。

仮面ライダー×スーパー戦隊
スーパーヒーロー大戦
監督 金田治ジャパンアクションエンタープライズ
脚本 米村正二
原作
製作
製作総指揮
  • 杉山登(テレビ朝日)
  • 疋田和樹(東映エージエンシー)
ナレーター 関智一
出演者
音楽
主題歌 Hero Music All Stars
情熱 〜We are Brothers〜
撮影 いのくままさお
編集 須永弘志
制作会社
製作会社 「スーパーヒーロー大戦」製作委員会
配給 東映
公開 2012年4月21日
上映時間 89分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 15億6,000万円[1]
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キャッチコピーは「全ライダーVS全戦隊 ついに大激突!」「ヒーロー新世紀―史上最大のヒーローバトル!」。

概要 編集

仮面ライダーシリーズ・スーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品「スーパーヒーロー大戦シリーズ」の第1弾。

本作品最大の特徴として、昭和から平成までの仮面ライダーたち(50人[注釈 1])とスーパー戦隊戦士たち(173人[注釈 2])、そして双方の代表的な敵怪人(97人)と戦闘員(165人)が一堂に会して戦うという文字通りの“大戦”を実現したところにある。その総勢は全485人[2]に及び、これに伴い参加したスーツアクターの人数も2011年に公開された『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』の2倍以上となり、ギネスブック申請も視野に入れていた[3]が、結局ギネス申請はされなかった。

本作品はシリーズ記念作品とクロスオーバー作品であり、過去の戦士に二段変身するという共通点を持つ、平成仮面ライダー10周年記念作品の『仮面ライダーディケイド』とスーパー戦隊35作記念作品の『海賊戦隊ゴーカイジャー』を中心に、上映当時の現行作品である『仮面ライダーフォーゼ』と『特命戦隊ゴーバスターズ』、『ゴーカイジャー』と同時期の作品で、『フォーゼ』と数度共演していた『仮面ライダーオーズ/OOO』や、春の映画に定期的に登場する『仮面ライダー電王』の登場人物が活躍し、仮面ライダーとスーパー戦隊両作品ならではのクロスオーバー要素が展開される[4]

敵側では、『仮面ライダーディケイド』に登場した大ショッカーに加え、歴代スーパー戦隊の敵が結託した大ザンギャックが登場。『仮面ライダーV3』のドクトルG、『超電子バイオマン』のシルバを中心に、両シリーズで登場した怪人たちも多数再登場している。『電子戦隊デンジマン』と『太陽戦隊サンバルカン』の敵役だったヘドリアン女王を「ヤング・ヘドリアン女王」として名のある女優を敵役にする案もあったが、大勢のヒーローが集まって女性キャラを倒すのは見え方が良くないということから没となった[5]

あらすじ 編集

地球の平和、そして人々の自由と笑顔を守るために日夜戦い続けるスーパーヒーロー、それが仮面ライダーとスーパー戦隊。

西暦2012年4月、彼らに突如として大事件が襲い掛かる。門矢士 / 仮面ライダーディケイドが歴代ライダーの悪を束ねた大ショッカーの大首領としてゴレンジャーを始めとした全てのスーパー戦隊たちを倒し始め、また時を同じくしてキャプテン・マーベラス / ゴーカイレッドもまた、歴代戦隊の悪が結集した大ザンギャックの大帝王を名乗り1号を始めとした全ての仮面ライダーたちに攻撃を仕掛け始めたのだ。

如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼは月面で仮面ライダー部の仲間たちとともに遊んでいると、地球へと向かう無数の流星群を目撃する。それはゾディアーツでは無く、ギガントホースを旗艦とする大ザンギャックの艦隊だった。天ノ川学園高校の生徒たちを無差別に襲い始めた大ザンギャックを止めるために戻った弦太朗はマーベラスと相対し、その強さに圧倒される。さらに、加勢に現れた朔田流星 / 仮面ライダーメテオライダーハンター・シルバの銃撃を受けて倒れ、マーベラスに斬られて消滅する。そして、フォーゼもギガントホースの攻撃を受け、一時撤退する。駆けつけた海賊戦隊ゴーカイジャーの面々は、変わり果てたマーベラスの振る舞いを目の当たりにして驚愕するが、マーベラスは「ディケイドが戦隊を襲うからだ」と言い残して去る。

一方、桜田ヒロム / レッドバスターを始めとする特命戦隊ゴーバスターズは、メタロイドとは異なる謎の生命体たちに市民が無差別に襲われていることを受け、出動する。街中で暴れていたのは、ドクトルGが指揮する大ショッカーの軍勢だった。彼らの前に、大首領として現れた士は圧倒的な力でゴーバスターズを追い詰める。両者の戦いのさなか、ことの真偽を確かめに来たゴーカイジャーは「マーベラスがライダーを襲うからだ」と語る士に倒され、ジョー・ギブケン / ゴーカイブルードン・ドッゴイヤー(ハカセ) / ゴーカイグリーンだけが辛くも難を逃れる。そしてゴーバスターズもスーパークライス要塞からの攻撃を受け、一時撤退する。

大ザンギャックは、泉比奈と行動を共にする火野映司 / 仮面ライダーオーズを次の標的に定め、駆けつけたダブルバースもろとも倒そうとする。戦闘を部下に任せて傍観していたマーベラスは、どこからか現れた海東大樹 / 仮面ライダーディエンドに目的を問いただされ、ライダーを滅ぼすことで「宇宙最高のお宝」を手に入れるのだと明かす。乱戦の果てにオーズとダブルバースは倒れ、さらに比奈まで襲われるのを見た海東は、とっさに彼女を連れて大ショッカーのスーパークライス要塞に逃げ込む。要塞内では、士が天装戦隊ゴセイジャーを狙うよう軍勢に指示していた。海東の侵入を察知した士は戦隊討伐への参加を要求するが、海東は誘いを拒み、比奈とともに脱出する。

大ショッカーの追っ手から逃げる海東と比奈は、仲間を喪って打ちひしがれていたジョーとハカセに鉢合わせる。追っ手が標的をジョーたちに替えるのを見た比奈は、海東を促して彼らを助けさせる。しかしジョーは、マーベラスへの信頼と仲間を奪われた怒りから、仮面ライダーだとわかった海東に食ってかかる。ハカセはジョーをなだめ、まずは一連の出来事の原因を探ることが重要だと説く。彼らは大ショッカーが次の目標としていたゴセイジャーの元におもむくが、時すでに遅くゴセイジャーは彼らの目の前で倒されてしまう。激高して大ショッカーの軍勢に切り込んだジョーが窮地に陥ったとき、マーベラスが現れて彼を救い、「戦隊が生き残るためにはライダーを滅ぼすしかない」と語る。その一方で、大ショッカーを率いていた士もまた「ライダーが生き残るためには戦隊を滅ぼすしかない」と述べる。混乱するジョーたちに「真相を知っているのはアカレンジャーだけだ」と言い残したマーベラスは、士と激しい打ち合いを始める。海東やジョーたちは撤退し、士とマーベラスもまた一騎討ちの末にその場を退く。

ハカセはアカレンジャーがすでに倒されていることに当惑するが、一計を案じた海東が時の列車デンライナーを呼び寄せ、一同は過去の時代に向かう。存命中のアカレンジャーは彼らの話を聞き、戦隊とライダーの争いを止めることを快諾する。ところが、海東たちに同行して2012年にやってきたアカレンジャーは突如として前言を翻し、生き残っていた戦隊とともに1号率いる仮面ライダーたちと戦い始める。両ヒーローが次々と倒れていく光景に愕然とする一同の前で、仮面ライダー1号の正体が士であり、アカレンジャーを装っていたのは過去にタイムスリップして、ゴーカイチェンジしていたマーベラスであることが明らかとなる。2人とも、決戦に際して残る人員をまとめ上げるために、仲間の信頼を利用したのだ。裏切りに怒るジョーはマーベラスに、不快さをあらわにした海東は士に、それぞれ切り捨てられる。事態を見守ることしかできない比奈とハカセを残して、士とマーベラスは相打ちとなる。

2大ヒーローがほぼ全滅した有様を見たドクトルGは哄笑すると、ライダーと戦隊が共存できないというのは嘘だと告げ、すべてはショッカー・ザンギャック連合の謀略だったと明かす。ドクトルGとシルバは互いの持つ割符を組み合わせることで、スーパークライス要塞とギガントホースを合体させて最強最悪の最終兵器ビッグマシンを生み出そうとするが、不意に起き上がった士とマーベラスの銃撃に阻まれる。悪の勢力が何事かを企んでいるのを察知していた士たちは、あえてだまされた振りをして闘争を演じていたのだ。そして、倒され消滅したと思われた者たちは、みな時空の狭間に送り込まれただけで無事だった。さらにそこへフォーゼとメテオ、そしてゴーバスターズも駆けつける。ショッカー・ザンギャック連合の怪人たちは、集結したライダーと戦隊によって次々と蹴散らされていく。巨大化して暴れまわるワルズ・ギルとアクドス・ギルには、ゴーバスターズがゴーバスターオーで立ち向かう。

乱戦のさなか、苦笑しただけでマーベラスを受け入れたジョーと異なり、友情をもてあそぶようなあまりにも酷い作戦を執った士とマーベラスをどうしても許せない海東は、自らの手で割符を完成させてビッグマシンに乗り込む。錯乱状態になった海東は善悪の区別なく攻撃を加え、ギル親子を一蹴してゴーバスターオーをも追い詰める。操縦席から投げ出されて、ダメージを負ったイエローバスターに代わってフォーゼがゴーバスターオーに賢吾が持ってきた2つのアストロスイッチを持って乗り込む。かつての戦いで、仮面ライダーなでしこから貰ったロケットスイッチスーパー1を使ってロケットゴーバスターオーを誕生させ、2大ロボの戦いは宇宙に舞台を移す。シルバが滅び、ドクトルGが鳴滝の正体をさらして去ったことで、地上の戦闘には決着がついた。ゴーバスターオーはフォーゼの新たなスイッチであるドリルスイッチスーパー3の力でロケットドリルゴーバスターオーへと変化し、2大ヒーローの力を合わせた巨大ロボが放つ戦隊ライダー宇宙キックを受け、ビッグマシンは爆散する。

こうして戦いは終結し、スーパー戦隊と仮面ライダーの間に確かな友情が結ばれた。それこそがマーベラスの語っていた「宇宙最高のお宝」なのだった。重傷を負いながらも奇跡的に生き延びた海東に士は手を差し伸べるが、海東は悪態をつきながらそれに背を向ける。しかし去り際には、ジョーと小さな笑みを交し合い、現役ヒーローである、フォーゼとゴーバスターズはこれからも地球の平和を共に守り続けていくことを誓い合う。

登場人物 編集

本作品オリジナルのキャラクターのみ記述する。

敵組織 編集

本作品では、歴代の仮面ライダーとスーパー戦隊が戦った敵勢力が、それぞれ手を組んで大組織を結成しているという設定となっている。

当初は「ライダーと戦隊のどちらが滅ぼさないともう片方は消滅する」という事態を防ぐために、両組織が互いにライダーと戦隊の全滅を目的に戦いあっていたが、実際は両組織がそれぞれの潰し合いを狙い、門矢士とキャプテン・マーベラスを組織の頂点として君臨させることで、それぞれの要塞を合体させる「ビッグマシン計画」の完成を目論んでいた。

もっとも士とマーベラスにはその目論見は最初から見抜かれており、彼らが組織の頂点の座に就いたのも、両組織の企てを暴くための一環にしか過ぎなかった。両組織が本性を表した後はショッカー・ザンギャック連合としてライダーと戦隊との決戦に臨んだ。

大ショッカー
歴代仮面ライダーが戦った悪の組織が大同団結した大組織。過去にもライダーたちと何度か戦い敗退したが、門矢士 / 仮面ライダーディケイドを再び大首領とし、クライス要塞を本拠としてスーパー戦隊の全滅を狙う。
組織自体の幹部や構成はあまり変わらないが、新たにグリードとヤミードーパントジェネラル・シャドウなど新規加入者が加わっている。組織のシンボルマークは『ディケイド』登場時の「DCDの文字を刻んだ双頭の鷲」から、初代ショッカーの「地球を鷲掴みする鷲」となっている。
副首領[6]
大幹部
大ザンギャック
海賊戦隊ゴーカイジャーが倒した宇宙帝国ザンギャックを中心に、アリエナイザーから悪しき魂までの歴代スーパー戦隊の敵勢力が大同団結し構成された大軍団。
かつてのザンギャック第2次地球侵略艦隊の旗艦ギガントホースを本拠に、大帝王を名乗るキャプテン・マーベラス / ゴーカイレッドの元、宇宙最高のお宝を手に入れるために仮面ライダーの全滅ならびに大いなる力の奪取を狙う。組織のシンボルは通常のザンギャックと変化は無い。
副首領
大幹部

装備・戦力 編集

本作品オリジナルの装備・戦力のみ記述する。ロケットスイッチスーパー1ワンについては、仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAXを参照。ライダーカードについては、仮面ライダーディケイド (キャラクター)を参照。

ロケットゴーバスターオー[7][4]
イエローバスターの代わりにフォーゼがRH-03 ラビットのコクピットに入り、フォーゼドライバーにロケットスイッチスーパー1を装着したことで、ゴーバスターオーの両腕に巨大ロケットモジュールが装着された形態。宇宙空間での驚異的な推進力を得る。
ロケットドリルゴーバスターオー[7][8]
フォーゼドライバーにドリルスイッチスーパー3を装着したことで、ロケットゴーバスターオーの両脚に巨大ドリルモジュールが装着された特殊形態[9]。必殺技は両腕の巨大ロケットモジュールの噴射で加速し、その勢いを乗せた両足の巨大ドリルモジュールで貫く戦隊ライダー宇宙キック[出典 1]
ドリルスイッチスーパー3スリー[7][8][注釈 4]
ロケットゴーバスターオーの両脚にドリルモジュールを装着させるスイッチ。何の前触れもなく登場したため、開発の経緯やフォーゼ単体での効果に関しては描かれていないが、書籍では賢吾が調整したスイッチと記述している[11]
リフレクラウド・リフレクオーツ・リフレクリア[12][13]
ゴセイジャーのゴセイレッド、ゴセイブラック、ゴセイブルーがディケイド、龍騎、ブレイドの3人ライダーに渡した3種のゴセイカード[12]
ライダー用にバーコードを挿入とスラッシュのいずれでも読み込める仕組みになっており、それぞれディケイドライバーとドラグバイザー、ブレイラウザーで読み込ませることで雲と鉱石、水を模した光の壁が出現し、カニレーザーのレーザー光線を跳ね返した。
ビッグマシン
クライス要塞とギガントホースが変形・合体した超巨大戦闘ロボ。上半身がクライス要塞、下半身がギカントホースによって構成されており、その巨大さはゴーバスターオーを遥かに上回る。頭部の口に当たる部分から凄まじい破壊力を誇る光線を発射し、背面から放つ多数のワイヤーやその巨体も強力な武器になり、宇宙空間でも活動可能。操縦はクライス要塞で行なう。
合体には両組織が持つショッカーとザンギャックのシンボルを象った割符を合わせる必要があり、ディケイドとゴーカイレッドの相打ちによって自分たちに立ち向かう者がいなくなったことを確信したドクトルGとシルバによって合体が発動しようとしたが、組織の動きを探っていた士とマーベラスが本性を現したことで阻止させられてしまう。だが割符は最終決戦の中で海東によって密かに回収されており、最終的には2人のやり方に憤慨した上、全ヒーローの頂点に立つ野心に駆られた彼の手によって合体を果たし、第三勢力としてライダーと戦隊の前に立ちはだかり、大ショッカーと大ザンギャックにも多大な被害を与えたが、最終的にはロケットドリルゴーバスターオーの戦隊ライダー宇宙キックを受けて爆発四散した。搭乗していた海東は重傷を負ったものの、辛うじて生存している。
  • デザインは篠原保が担当した[4]。名前は漫画版『仮面ライダー』の同名キャラクターに由来しており[4]、触手状の有線兵器が生える部分の先端部はビッグマシンを模したものとなっている[14]。ギガントホースとクライス要塞はいずれも篠原がデザインを担当しており、強引に分割しているが、どこかが消えるなど大きさが変わることなく変形させている[14]。顔はクライス要塞の先端についた頭ではなく、悪魔っぽいイメージの頭部を新たに加えている[14]

オーズキー 編集

オーズのコアメダル6枚が変化したレンジャーキー[13]。ゴーカイジャーをそれぞれの仮面ライダーオーズのコンボ形態に豪快チェンジさせる[注釈 5]

ゴーカイガレオンバスターにもセットでき、キーの差し込みによる電子音声は「ギガスキャン」の後にタジャドルコンボキーを使用した「タジャドルチャージ」、発射時の電子音声に「派〜手にングオーズ!」とタジャドルコンボの変身コールが追加されている。また発射されるエネルギーにも羽が生え3つのリングを通っていき、敵に当たった際にゴーカイジャーのマークとリングが重なるという演出がなされている。

玩具版の『レンジャーキーシリーズ レンジャーキーセット 仮面ライダーオーズ』には、劇中未登場の仮面ライダーオーズ タトバコンボキーが付属している。

タジャドルコンボキー
オーズのタカメダルが変化した。ゴーカイレッドがタジャドルコンボに豪快チェンジするのに使用。
シャウタコンボキー
オーズのシャチメダルが変化した。ゴーカイブルーがシャウタコンボに豪快チェンジするのに使用。
ラトラーターコンボキー
オーズのライオンメダルが変化した。ゴーカイイエローがラトラーターコンボに豪快チェンジするのに使用。
ガタキリバコンボキー
オーズのクワガタメダルが変化した。ゴーカイグリーンがガタキリバコンボに豪快チェンジするのに使用。
プトティラコンボキー
オーズのプテラメダルが変化した。ゴーカイピンクがプトティラコンボに豪快チェンジするのに使用。
サゴーゾコンボキー
オーズのサイメダルが変化した。ゴーカイシルバーがサゴーゾコンボに豪快チェンジするのに使用。

キャスト 編集

記載順はエンドロールに基づく。

仮面ライダーディケイド
仮面ライダーオーズ/OOO
仮面ライダーフォーゼ
海賊戦隊ゴーカイジャー
特命戦隊ゴーバスターズ

声の出演 編集

スーツアクター 編集

スタッフ 編集

本作品の制作チームは平成仮面ライダーシリーズを手掛けるスタッフが中心で、ライダーと戦隊のそれぞれに初参加・あるいは久々に関わった人物も多い。

主題歌 編集

情熱 〜We are Brothers〜
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - AYANO / 編曲 - RIDER CHIPS、五十嵐"IGAO"淳一、中川幸太郎
歌 - Hero Music All Stars[25]
過去に仮面ライダーシリーズ・スーパー戦隊シリーズの主題歌や挿入歌を歌った歴代のアーティストたちによるコラボレーション曲[26]。PVでは『仮面ライダー』、『秘密戦隊ゴレンジャー』、『仮面ライダーBLACK』、『超獣戦隊ライブマン』、『忍風戦隊ハリケンジャー』、『仮面ライダー龍騎』、『侍戦隊シンケンジャー』、『仮面ライダーW』、『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『仮面ライダーフォーゼ』の映像が使用されている。

映像ソフト化 編集

  • ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大変 〜犯人はダレだ?!〜(DVD1枚組、2012年8月10日発売)
    • スピンオフネットムービー全10話を収録。
    • 映像特典
      • 奥田達士×白倉伸一郎 スペシャルインタビュー
      • PR集
  • 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦 通常版(1枚組、2012年10月21日発売、Blu-ray / DVDでリリース)
    • 映像特典
      • 特報
      • 劇場予告
  • 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦 コレクターズパック(2枚組、2012年10月21日発売、Blu-ray / DVDでリリース)
    • ディスク1:本編ディスク(通常版と共通)
    • ディスク2:特典DVD
      • メイキング
      • 完成披露試写会記者会見
      • 完成披露試写会舞台挨拶
      • 公開初日舞台挨拶
      • TV SPOT
      • DATA FILE
      • POSTER GALLERY
    • 初回限定特典
      • 特製スリーブケース

評価 編集

新宿バルト9他全国292スクリーンで公開され、2012年4月21・22日の初日2日間で興収4億1,003万8,450円・動員35万5,985人を記録し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第1位を獲得した[27]ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第1位を獲得した。最終興行収入は15億6,000万円を記録し[1]、2013年時点で仮面ライダー劇場版シリーズ・スーパー戦隊劇場版シリーズ通しての週末興行収入シリーズ・最終興行収入シリーズ共に第3位を樹立した。

他媒体展開 編集

ネットムービー 編集

ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大 〜犯人はダレだ?!〜』(ネットばん かめんライダースーパーせんたい スーパーヒーローたいへん はんにんはダレだ)は、2012年4月1日より東映特撮BBやテレ朝動画などで有料配信が開始されたスピンオフネットムービー[28]。演出は戦隊側のテレビシリーズの演出陣にも名を連ねると共に、『スーパーヒーロー大戦』本編にも監督補として参加している加藤弘之が担当。

有料配信終了後も、YouTubeの「東映特撮 YouTube Official」にて2017年12月12日から2018年1月16日まで無料配信が行われた。

スタッフ(ネットムービー) 編集

  • 原作 - 石ノ森章太郎、八手三郎
  • 脚本 - 米村正二、白倉伸一郎
  • 監督 - 加藤弘之

キャスト(ネットムービー) 編集

  • 如月弦太朗 - 福士蒼汰
  • 歌星賢吾 - 高橋龍輝
  • 城島ユウキ - 清水富美加
  • 大文字隼 - 冨森ジャスティン
  • 野座間友子 - 志保
  • JK - 土屋シオン
  • 桜田ヒロム - 鈴木勝大
  • 岩崎リュウジ - 馬場良馬
  • 宇佐見ヨーコ - 小宮有紗
  • 速水公平 - 天野浩成
  • 仲村ミホ - 西平風香
  • 永徳 - 永徳
  • 加藤弘之 - 神尾佑
  • 鳴滝 - 奥田達士

声の出演(ネットムービー) 編集

  • 朔田流星 - 吉沢亮
  • チダ・ニック - 藤原啓治
  • ゴリサキ・バナナ - 玄田哲章
  • ウサダ・レタス、オーズ - 鈴木達央
  • 仮面ライダー1号他 - 稲田徹
  • ウラタロス、ファイズ - 遊佐浩二
  • ゴーカイレッド他 - 小澤亮太
  • ゴーカイシルバー他 - 池田純矢
  • 仮面ライダーディケイド他 - 川野剛稔
  • 仮面ライダーW他 - 河本邦弘
  • ガイアメモリ音声 - 立木文彦(ノンクレジット)
  • オースキャナー音声 - 串田アキラ(ノンクレジット)

スーツアクター(ネットムービー) 編集

  • 仮面ライダーフォーゼ - 高岩成二
  • 仮面ライダーメテオ、ウラタロス - 永徳
  • 仮面ライダーディケイド - 渡辺淳
  • 仮面ライダー1号、ゴリサキ・バナナ - 岡元次郎
  • 仮面ライダーW - 藤井祐伍
  • モモタロス - 横田遼
  • 仮面ライダーオーズ - 金田進一
  • 仮面ライダー2号 - 高田将司
  • スカイライダー、ゴーカイレッド - 岡田和也
  • 仮面ライダーシン、ニンジャレッド - 藤榮史哉
  • 仮面ライダーファイズ、ゴーオンレッド - 的場耕二
  • レッドバスター - 押川善文
  • チダ・ニック - 浅井宏輔
  • ゴーカイシルバー - 佐藤太輔
  • ゴーカイピンク - 野川瑞穂
  • ゴセイピンク - 神尾直子
  • シンケンピンク - 人見早苗
  • ハリケンレッド - 中村博亮
  • シンケンレッド - 大藤直樹

各話リスト(ネットムービー) 編集

フォーム名の無い限り、基本のフォーム(例として「仮面ライダーオーズ」とのみ記述されていれば、「仮面ライダーオーズ タトバコンボ」)。

仮面ライダー殺人事件
話数 サブタイトル レギュラー 被害者 容疑者 その他ゲスト 配信日
1 名探偵は君だ!(推理編) 如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼ
歌星賢吾
城島ユウキ
大文字隼
野座間友子
JK
仮面ライダーディケイド
仮面ライダーW
モモタロス
ハリケンレッド
ニンジャレッド
ゴーカイレッド
仮面ライダーメテオ 2012年
4月1日
2 名探偵は君だ!(解決編) 永徳
仮面ライダーファイズ
4月20日
スーパー戦隊殺人事件
話数 サブタイトル レギュラー 被害者 容疑者 その他ゲスト 配信日
1 名探偵は君だ!(推理編) 桜田ヒロム / レッドバスター
岩崎リュウジ / ブルーバスター
宇佐見ヨーコ / イエローバスター
ゴーカイピンク
ゴセイピンク
シンケンピンク
仮面ライダーオーズ
仮面ライダーW
仮面ライダー1号
仮面ライダー2号
スカイライダー
仮面ライダーシン
仲村ミホ 2012年
4月1日
2 名探偵は君だ!(解決編) ゴーオンレッド
シンケンレッド
ゴセイレッド
加藤監督
仮面ライダーファイズ
4月20日
特命探偵バディゴー!
話数 サブタイトル レギュラー 特命探偵 その他ゲスト 配信日
1 財団Xからの挑戦状 速水公平[注釈 12] レッドバスター
チダ・ニック
仮面ライダーW ルナトリガー 2012年
4月13日
2 鴻上さんからの挑戦状 ブルーバスター
ゴリサキ・バナナ
ティラノレンジャー
プテラレンジャー
トリケラレンジャー
仮面ライダーオーズ プトティラコンボ
仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ
3 ホロスコープスからの挑戦状 イエローバスター
ウサダ・レタス
オーレッド
オーグリーン
オーブルー
オーイエロー
オーピンク
キングレンジャー
歌星賢吾
4月27日
オトナの鳴海探偵事務所
話数 サブタイトル レギュラー 登場キャラクター 配信日
1 ゴーカイはディケイドのパクリ? ゴーカイシルバー
ウラタロス
鳴滝
ゴーカイシルバー ゴールドモード
仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム
2012年
4月13日
2 「カイジャー」って何だ? ゴーオンレッド
シンケンレッド
3 「アマゾン」の後番組は? 4月27日

ゲーム 編集

スーパー戦隊ヒーローズ
スーパー戦隊シリーズのソーシャルゲーム。本作品と連動するイベントがあり、士が再び大ショッカーの大首領になった経緯(黒十字王に騙され戦士を倒していくうちにその快楽に染まった)が描かれている。

小説 編集

S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーオーズ/OOO』のクロスオーバー小説。
「ディケイドが1号のライダーカードを所持している」「海東大樹と泉比奈が行動を共にする」など、本作品を意識した部分がある。

テレビ放送 編集

2013年8月25日 6時から7時30分に『スーパーヒーロー&ヒロイン夏休みスペシャル』と題して地上波初放送[29]。予告では『仮面ライダーウィザード』の仮面ライダーウィザード(声 - 白石隼也)、『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウレッド(声 - 竜星涼)が、声のみで進行役を担当した。

ラストには、同年10月から開始される「平成仮面ライダーシリーズ」の新作『仮面ライダー鎧武/ガイム』の情報も放送された。

ネット配信 編集

2020年10月31日11時に東映特撮YouTube Officialでプレミア公開され、2020年11月8日23時59分まで無料配信された。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 主役以外のライダーの一部を除く。キバ以前のライダーは最終決戦では主役のみの登場だが、回想でG3、ナイト、ゾルダ、ガタックが登場している。
  2. ^ 基本的に初期メンバーのみの登場だが、本作品のメインであるゴーカイジャーのみ6人構成で、ジャッカーとライブマンは一時的、ゲキレンジャーは回想と最終決戦で5人構成で登場している。
  3. ^ 仮の姿である彗星のブレドラン、チュパカブラの武レドラン、サイボーグのブレドRUNは『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』に引き続き、ブラジラの分身体として登場(なお、『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』に登場し、『199ヒーロー大決戦』にも登場していた血祭のブレドランは本作には登場しない)。
  4. ^ 書籍によっては、「ドリルスイッチS-3」と記述している[10]
  5. ^ チェンジ時の音声は「仮〜面ライダー、オーズ!」でチェンジ後、各コンボの歌が流れる。
  6. ^ アポロガイストの声も担当[5][15]
  7. ^ 仮面ライダーファイズの声も担当[16]
  8. ^ ゲキレッドの声も担当。
  9. ^ 仮面ライダーXの声も担当。
  10. ^ ゲキイエローの声も担当[5]
  11. ^ ゴーオンレッドの声も担当[17]
  12. ^ 「ホロスコープスからの挑戦状」では、ある仮面ライダーに変身し戦っていた記憶が目覚めている。

出典 編集

  1. ^ a b 2012年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  2. ^ スーパーヒーロー大戦 : 史上初!総勢485人で大バトル 全仮面ライダーと全スーパー戦隊が初共演毎日新聞 2012年3月10日
  3. ^ なんと485人!ヒーロー&怪人“ギネス”バトル スポニチ 2012年3月10日
  4. ^ a b c d e 「宇宙船vol.140特別付録 宇宙船 YEARBOOK 2013」『宇宙船』vol.140(2013.春号)、ホビージャパン、2013年4月1日、別冊p.11、ISBN 978-4-7986-0594-4 
  5. ^ a b c d e f g h パンフレット 2012, 「仮面ライダー×スーパー戦隊 プロデューサー大戦」
  6. ^ 小野浩一郎(エープロダクション) 編『決定版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦超百科』講談社〈テレビマガジン デラックス223〉、2012年4月23日、42-43頁。ISBN 978-4-06-304825-4 
  7. ^ a b c d ゴーバスターズ超全集 2013, p. 73, 「メガゾード」
  8. ^ a b c 21st 12 2017, p. 19, 「メガゾード」
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出典(リンク) 編集

参考文献 編集

  • 劇場パンフレット
    • 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』パンフレット 2012年4月21日発行 / 構成・文:用田邦憲 / 発行所:東映事業推進部
  • 関連書籍

外部リンク 編集