伊去波夜和気命神社

宮城県石巻市にある神社

伊去波夜和氣命神社(いこはやわけ(わき)のみことじんじゃ)は、宮城県石巻市にある神社である。 延喜式式内社のうちの一座である。石巻市内に論社とされる神社が二社鎮座している。

伊去波夜和氣命神社(渡波大宮) 編集

伊去波夜和氣命神社
 
所在地 宮城県石巻市大宮町37
位置 北緯38度24分55.4秒 東経141度21分46.7秒 / 北緯38.415389度 東経141.362972度 / 38.415389; 141.362972
主祭神 猿田彦命
武甕槌命
経津主命
天照皇大神
倉稲魂命豊受大神
社格 式内社(小)
村社
創建 不明
例祭 4月10日
地図
 
 
伊去波夜和氣命神社(渡波大宮)
伊去波夜和氣命神社(渡波大宮) (宮城県)
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祭神 編集

由緒 編集

創祀の年代は不明。当初は他の地に社殿があったが、寛政八年に現在の渡波大宮に遷座したという。延喜式神名帳に記載されている陸奥国内の式内社百座のうちの一座で、『浜大明神』や『鹽盛明神』と呼ばれる。現在は通称「明神社」と呼ばれ、豊漁・海上安全や製塩の神として信仰を集めている。

祭神のうちの猿田彦命(塩土老翁神と同神とされる)・武甕槌命・経津主命は、奥州一之宮の鹽竈神社の祭神であり、天照大御神と倉稲魂神(豊受大神)は伊勢神宮の内宮・外宮の祭神であるという。

2011年3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震の津波により、伊去波夜和氣命神社の鎮座する渡波地区も津波により甚大な被害を被った。境内社や社務所・宮司宅にも被害が出たが、鎮守の森に囲まれ、地面より少し高い位置に鎮座する神社の拝殿に避難した人々は無事だった。

その後、ボランティアや崇敬者の尽力により、神社を中心として地域一丸となっての復興が進んでいる。

境内(震災後) 編集

  • 参道や境内には絵馬殿、奉納相撲の土俵、石祠などが境内に置かれている。
  • 社殿(拝殿・幣殿・本殿)
  • 境内社
    • 八雲神社(祭神:素戔嗚尊
    • 氏神社(祭神:稲荷神
    • その他に、社殿後方には、東日本大震災で亡くなられた人々の慰霊のため、2013年3月に京都東ライオンズクラブより寄進された祖霊社が建っている。

伊去波夜和氣命神社(石巻市水沼) 編集

伊去波夜和氣命神社
所在地 宮城県石巻市水沼字平畑164
位置 北緯38度28分52.7秒 東経141度22分14.1秒 / 北緯38.481306度 東経141.370583度 / 38.481306; 141.370583
主祭神 塩土老翁命
社格 式内社(小)論社
創建 不明
例祭8月1日
地図
 
 
伊去波夜和氣命神社(石巻市水沼)
伊去波夜和氣命神社(石巻市水沼) (宮城県)
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祭神 編集

由緒 編集

創祀・由緒とも不明である。一説には白鳳15年に創祀とされ、式内社の伊去波夜和氣命神社の論社とされている。

脚注 編集

外部リンク 編集