伊根の舟屋

伊根地区遠景
立ち並んだ舟屋

伊根の舟屋(いねのふなや)は、京都府与謝郡伊根町の伊根地区(伊根浦)に立ち並ぶ民家で、船の収納庫の上に住居を備えた、この地区独特の伝統的建造物である。重要伝統的建造物群保存地区に選定されているために国内外にも知られ、毎年30万人近い観光客が訪れる[1]

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概要編集

舟屋は伊根湾の海面にせり出して建築されていて、1階に船揚場、物置、作業場があり、2階が居室となっている。切妻造の妻面を海に向けて建てられたものが全体の約90%で、1階部分の床は船を引き上げるために傾斜している[2]。1階の作業場は出漁の準備、漁具の手入れ、魚干物の乾場や農産物の置き場などに利用される。土台や柱はの木を用い、梁はの原木を使用している。

湾を取り囲むように立ち並ぶ舟屋を総じて「舟屋群」とも言う[2][3]。海から見る舟屋群の景観や、民宿として営業している舟屋から見る海の景観は、伊根町の代表的な観光資源とされている。また、近年では伊根町内での映画ドラマのロケ地として(『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』、『釣りバカ日誌5』、『連続テレビ小説 ええにょぼ』など)、全国に知られている。舟屋は江戸時代中期頃から存在しているものと見られ、2000年現在、238棟が確認されている。「伊根浦」として、漁村では全国で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けた。

わかめ刈る与佐の入海かすみぬと 海人にはつげよ伊禰の浦風 — 伝鴨長明

脚注編集

参考文献編集

関連項目編集

外部リンク編集