伊藤洋輝

日本のサッカー選手

伊藤 洋輝(いとう ひろき、1999年5月12日 - )は、静岡県浜松市中央区出身のプロサッカー選手ブンデスリーガVfBシュトゥットガルト所属。ポジションはディフェンダー(センターバック、左バック)。日本代表

伊藤 洋輝
名前
愛称 ヒロキ
カタカナ イトウ ヒロキ
ラテン文字 ITO Hiroki
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-05-12) 1999年5月12日(24歳)
出身地 静岡県浜松市中央区
身長 188cm
体重 81kg
選手情報
在籍チーム ドイツの旗 VfBシュトゥットガルト
ポジション DF(CB、LB)
背番号 21
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2018-2022 日本の旗 ジュビロ磐田 58 (4)
2019 日本の旗 名古屋グランパス(loan) 2 (0)
2021-2022 ドイツの旗 VfBシュトゥットガルト(loan) 29 (1)
2022- ドイツの旗 VfBシュトゥットガルト 30 (1)
代表歴2
2022- 日本の旗 日本 17 (1)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年6月20日現在。
2. 2024年3月21日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

経歴 編集

プロ入り前 編集

幼少期から静岡県西部地区を拠点に活動するマリオフットサルスクールでプレーし、サッカーとフットサルの二つに親しんでいた。浜松市立蒲小学校の4年生の春休みには、ブラジルの名門クラブ、サントスFCの下部組織のセレクションに合格して短期留学した経験もある[1][2]

小学校卒業後はジュビロ磐田のU-15、U-18でプレイした。2017年5月19日、トップチームに昇格[3]。トップチームに昇格が決定した後はユースの試合には出場せず、通信高校に編入するなどしてトップの練習に帯同することになった[4]

ジュビロ磐田 編集

2018年、AFC U-23選手権に挑むU-21日本代表メンバーに選出。1月17日、第3戦のU-23北朝鮮代表戦では2アシストの活躍を見せた[5]。3月7日に行われたルヴァンカップ第1節の清水エスパルス戦でプロデビューを果たし[6]、8月19日、第23節の柏レイソル戦でリーグ戦デビューも果たした[7]

名古屋グランパス 編集

2019年シーズンは、名古屋グランパス期限付き移籍[8]。名古屋ではリーグ戦、カップ戦合わせ9試合に出場した。

ジュビロ磐田復帰 編集

2020年シーズンより磐田へ復帰[9]。第2節の京都戦よりスタメンで出場し、第11節の大宮戦でプロ初ゴールを挙げた[10]。本職のボランチではなくCBとしてレギュラーの座を掴み[11] リーグ戦37試合に出場し、その内36試合はフル出場したが、チームは1年でのJ1昇格は叶わなかった。

2021年はスタートにつまずいたものの、J2の首位争いにわって入った磐田で、前半戦はCB及び左WBで主力としてプレーした。

シュトゥットガルト 編集

2021年6月23日、VfBシュトゥットガルトへの期限付き移籍が発表された[12]。伊藤を見つけたのは、かつてボルシア・ドルトムントでJ2時代の香川真司をスカウトしたスヴェン・ミスリンタートである[13]。8月7日、DFBポカール1回戦のベルリナーFCディナモ戦で移籍後初出場を果たした[14]。8月28日、第3節のSCフライブルク戦でリーグ戦初出場を果たした[15]。11月26日、第13節の1.FSVマインツ05戦で移籍後初ゴールを決めた[16]。加入当初はBチームに入る予定だったが、12月にはレギュラーとして活躍し、11月の「ルーキー・オブ・ザ・マンス」[17] や「今季リーグデビューベスト11」に選出される[18] など、市場価値が半年で推定移籍金の8倍近くに上がった[19]。その後もレギュラーに定着し、最終的にリーグ戦29試合に出場。最終節の1.FCケルン戦では、後半アディショナルタイムにコーナーキックからのボールを頭で逸らし遠藤航の決勝点をアシスト、チームの逆転での残留に貢献した。

2022年5月20日、シュトゥットガルトへの完全移籍が発表され、同年7月1日から2025年6月30日までの契約を結んだ[20][21]

代表 編集

東京オリンピックを目指す日本代表に招集されAFC U-23選手権に参加する。そのあとドバイカップに招集されたものの、それ以降は招集されることもなく東京オリンピックのメンバーに入ることはできなかった。

2022年5月20日、6月の代表選に向けたメンバー発表で日本代表に初招集された[22]。6月2日に行われたパラグアイ戦でA代表デビューを果たした[23]

同年11月1日、2022カタールW杯に臨む日本代表に選出された[24]。シュトゥットガルトでの活躍や中山雄太の離脱から左SBでの起用も予想されたが[25]、大会を通してベテランの長友佑都がレギュラーとして活躍。伊藤もGL第2戦のコスタリカ戦で途中出場からW杯デビューを果たす。

2023年6月20日、パナソニックスタジアム吹田にて行われたペルー代表戦で左SBとしてスタメン出場。前半22分にフリーの状態で遠藤航のアシストから強烈なミドルシュートを決めて代表初ゴールを記録した。

プライベート 編集

2021年6月23日、一般女性と入籍した[26]

所属クラブ 編集

個人成績 編集

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2018 磐田 38 J1 1 0 4 0 1 0 6 0
2019 名古屋 15 2 0 6 0 1 0 9 0
2020 磐田 J2 37 2 - - 37 2
2021 20 2 - 0 0 20 2
ドイツ リーグ戦 リーグ杯DFBポカール 期間通算
2021-22 シュトゥットガルト 37 ブンデス1部 29 1 - 2 0 31 1
2022-23 21 30 1 - 5 0 35 1
通算 日本 J1 3 0 10 0 2 0 15 0
日本 J2 57 4 - 0 0 57 4
ドイツ ブンデス1部 59 2 - 7 0 66 2
総通算 119 6 10 0 9 0 138 6
  • 2017年 2種登録選手

出場歴 編集

代表歴 編集

出場大会 編集

試合数 編集

  • 国際Aマッチ 17試合 1得点(2022年 - )


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2022 7 0
2023 6 1
2024 4 0
通算 17 1

出場 編集

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会
1. 2022年6月2日   札幌 札幌ドーム   パラグアイ ○4-1 森保一 キリンチャレンジカップ2022
2. 2022年6月10日   神戸 ノエビアスタジアム神戸   ガーナ ○4-1 キリンカップサッカー2022
3. 2022年6月14日   吹田 パナソニックスタジアム吹田   チュニジア ●0-3
4. 2022年9月23日   デュッセルドルフ デュッセルドルフ・アレーナ   アメリカ合衆国 ○2-0 キリンチャレンジカップ2022
5. 2022年9月27日   エクアドル △0-0
6. 2022年11月17日   ドバイ アール・マクトゥーム・スタジアム   カナダ ●1-2 国際親善試合
7. 2022年11月27日   ライヤーン アフメド・ビン=アリー・スタジアム   コスタリカ ●0-1 2022 FIFAワールドカップ
8. 2023年3月24日   新宿 国立競技場   ウルグアイ △1-1 キリンチャレンジカップ2023
9. 2023年3月28日   大阪 ヨドコウ桜スタジアム   コロンビア ●1-2
10. 2023年6月20日   吹田 パナソニックスタジアム吹田   ペルー ○4-1
11. 2023年9月9日   ヴォルフスブルク フォルクスワーゲン・アレーナ   ドイツ ○4-1 国際親善試合
12. 2023年9月12日   ヘンク セゲカ・アレーナ   トルコ ○4-2 キリンチャレンジカップ2023
13. 2023年11月21日   ジッダ プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム   シリア ○5-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
14. 2024年1月14日   ドーハ アル・トゥマーマ・スタジアム   ベトナム ○4-2 AFCアジアカップ2023
15. 2024年1月19日   ライヤーン エデュケーション・シティ・スタジアム   イラク ●1-2
16. 2024年2月3日   イラン ●1-2
17. 2024年3月21日   東京 国立競技場   朝鮮民主主義人民共和国 ○1-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選

ゴール 編集

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 大会
1. 2023年6月20日   吹田 パナソニックスタジアム吹田   ペルー ○4-1 キリンチャレンジカップ2023

脚注 編集

  1. ^ “ジュビロ新鮮力  MF伊藤洋輝(18)”. 中日新聞. (2018年1月31日). https://www.chunichi.co.jp/article/44636 2022年7月30日閲覧。 
  2. ^ “元ジュビロ磐田の伊藤、代表初招集 「二刀流」技術育む”. 中日新聞. (2022年5月23日). https://www.chunichi.co.jp/article/475270 2022年7月30日閲覧。 
  3. ^ 磐田、U-19日本代表MF伊藤洋輝とプロ契約「世界で活躍する選手に」 ゲキサカ(2017年5月19日)
  4. ^ 【磐田】伊藤洋輝、トップ昇格し「早く結果を出したい」練習試合でアピール スポーツ報知(2017年9月1日)
  5. ^ 有言実行のプレーで2アシスト…森保ジャパンを活性化させた最年少・伊藤洋輝の攻撃性 サッカーキング(2018年1月17日)
  6. ^ 磐田の新人FW中野、MF伊藤デビューも悔し惜敗 日刊スポーツ(2018年3月7日)
  7. ^ 明治安田J1 第23節 vs.柏レイソル ジュビロ磐田公式サイト 2018年10月26日閲覧。
  8. ^ 伊藤 洋輝選手、期限付き移籍加入のお知らせ 名古屋グランパスエイト 2019年1月9日閲覧。
  9. ^ 伊藤 洋輝選手が期限付き移籍から復帰 ジュビロ磐田 2019年12月26日
  10. ^ 大宮MF大山の超ロング弾に磐田MF伊藤もスーパーゴール…土壇場ドローで決着 ゲキサカ 2020年8月12日
  11. ^ 【磐田】熱い鉄が叩かれて強靱な鋼に――タフに戦い続ける伊藤洋輝が醸し出す風格 サッカーダイジェスト 2020年9月11日
  12. ^ 伊藤 洋輝選手がVfBシュトゥットガルトへ期限付き移籍”. ジュビロ磐田 (2021年6月23日). 2021年6月23日閲覧。
  13. ^ マルコ・シューマッハ (2021年12月26日). “シュツットガルトの番記者も大興奮。ブンデスリーガを沸かせる伊藤洋輝のセンセーショナル”. footballista. 2021年12月27日閲覧。
  14. ^ DFB杯 堂々ブンデスデビューの伊藤洋輝、絶妙フィードで先制点の起点に! シュツットガルトの初戦突破に貢献 ゲキサカ(2021年8月8日)2021年8月8日閲覧。
  15. ^ 伊藤洋輝が途中出場で待望のブンデスデビュー! シュツットガルトはホーム黒星で連敗 サッカーダイジェスト(2021年8月29日)2021年8月29日閲覧。
  16. ^ シュツットガルト伊藤洋輝が鮮烈なブンデス初ゴール! 評価急上昇中の左利きDFが“右足”でゴラッソを叩き込む! サッカーダイジェスト(2021年11月27日)2021年11月27日閲覧。
  17. ^ 伊藤洋輝、ブンデスの11月ベストルーキーに選出! 初ゴール&3試合フル出場でノーファウル サッカーキング 2021年12月14日
  18. ^ シュツットガルトDF伊藤洋輝、「今季リーグデビューベスト11」独メディア選出で称賛「予想よりも早くレギュラーに」 football-zone 2021年12月23日
  19. ^ 伊藤洋輝の市場価値が急騰中!ブンデスリーガ挑戦から半年で推定移籍金の8倍近くに GOAL.com 2021年12月24日
  20. ^ 伊藤 洋輝選手がVfBシュトゥットガルトへ完全移籍”. ジュビロ磐田 (2022年5月20日). 2022年7月15日閲覧。
  21. ^ Kaufoption bei Hiroki Ito gezogen” (ドイツ語). VfBシュトゥットガルト (2022年5月20日). 2022年7月15日閲覧。
  22. ^ ついに伊藤洋輝が初招集、日本代表メンバー発表! ブラジル戦など6月に4連戦、熾烈なポジション争いへ Goal.com(2022年5月20日)2022年5月21日閲覧。
  23. ^ 【日本代表】伊藤洋輝が堂々デビュー ロングフィードで先制点呼ぶ 左SB争いに参戦も 日刊スポーツ 2022年6月2日
  24. ^ FIFAワールドカップカタール2022™ SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー JFA 2022年11月1日
  25. ^ 中山不在の左SB最適解… 伊藤洋輝が持つ、ベテラン長友に勝る“武器”とは? football-zone 2022年11月17日
  26. ^ 伊藤 洋輝選手 入籍のお知らせ”. www.jubilo-iwata.co.jp. 2023年9月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集