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東急1000系電車 > 伊賀鉄道200系電車

伊賀鉄道200系電車(いがてつどう200けいでんしゃ)は、伊賀鉄道が2009年に導入した電車である。2009年12月24日より営業運転を開始した。

伊賀鉄道200系電車
200系「忍者列車」ラッピング (2009年12月31日、伊賀神戸駅)
200系「忍者列車」ラッピング
(2009年12月31日、伊賀神戸駅)
基本情報
運用者 伊賀鉄道
製造所 東急車輛製造
種車 東急1000系
製造年 1989年 - 1990年[1]
改造所 東急テクノシステム
導入年 2009年
総数 5編成10両
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V(架空電車線方式
最高運転速度 65 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s[2]
減速度 4.5 km/h/s[2]
車両定員 モ200形121人(座席43人)
ク100形122人(座席39人)
自重 モ200形34.5t
ク100形29.5t
全長 18,000 mm[1]
全幅 2,800 mm
全高 3,990 mm
パンタ付車両 4,000 mm
車体 ステンレス鋼
台車 ボルスタレス台車 TS-1004形(モ205のみ)・TS-1005形(ク105のみ)・TS-1006形・TS-1007形
主電動機 かご形三相誘導電動機 TKM-88形
主電動機出力 130 kW
駆動方式 TD平行カルダン駆動方式
歯車比 85:14(6.07)
制御方式 VVVFインバータ制御GTOサイリスタ素子
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS装置
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860系は第3種鉄道事業者として近畿日本鉄道(近鉄)が保有しているが、本系列は伊賀鉄道が保有している[3]

概要編集

1961年 - 1962年の製造から45年以上が経過している860系車両[4]の置き換えとして、東京急行電鉄(東急)で使用されていた1000系電車東急テクノシステム長津田工場で改造した上で、制御電動車モ200形-制御車ク100形の2両編成が導入された[1]。主な改造点は以下の通りである。

  • 正面の行先表示器を字幕式からLED式に変更、同時に小型化。
  • 側面の行先表示器を撤去。
  • 各車正面のジャンパ受け、日比谷線直通関連の空気管および非常連結栓を撤去。
  • モ200形の前部に下枠交差型パンタグラフを増設。(モ203は後部に下枠交差型パンタグラフを増設[5]。)なお、205編成は前部に菱形パンタグラフを増設している。
  • 座席の一部を固定クロスシートや固定した転換式クロスシートに変更。
  • 整理券発行機・運賃箱運賃表示機を設置。
  • ク100形には車椅子スペースを設置。
  • 各車に撤砂装置を搭載。
  • 201編成・202編成の制御装置は種車の1C8M用のATR-H8130-RG621A-Mではなく、他車両から発生品の1C4M用のATR-H4130-RG636A-Mに載せ換え(203 - 205編成は種車の1C8M用のATR-H8130-RG621A-Mのまま)。
  • 補助電源装置は種車に非搭載のため、他車両から120kVA静止形インバータを流用。
  • 保安装置を東急ATC-P/東京地下鉄新CS-ATC東急式ATSから近鉄式ATSに変更。
  • 警笛に近鉄仕様の電気笛を追加(空気笛はそのまま)。
  • ク104・ク105に軌条塗油器を新設。本体は伊賀神戸側を向いて左側(CPやSIVがある側)に搭載され、油噴口は連結面方台車に設置されている。
  • 中間車を種車としたモ200形モ203 - モ205・ク105に運転台を取り付け、ク105は併せて電装解除を実施。
  • 205編成の台車は廃車となった東急9000系の台車を流用している[6]

車体編集

種車の形状から前面は201編成[7]と203編成・204編成のうちク103・ク104[8]が貫通扉が左に設置されている前面、202編成[7]が中央に貫通扉をもつ前面、203編成・204編成のうちモ203・モ204と205編成は新たに先頭車に改造されたため非貫通形(飾りの貫通扉枠がある)で丸形前照灯となっている[8]。尾灯はシリーズ21や大阪線・名古屋線5200系の車体更新車両と同様のものが搭載されている。201編成と202編成と205編成が「忍者列車」のラッピングが施されているが、各編成でベースの色は異なっている[9]。204編成は正面が「ふくにん列車 伊賀の四季号」のラッピングで、側面は広告ラッピングとなっている[10]。203編成は「名泗コンサルタントラッピング号」となっている[11]。電算記号はSE[12]

2009年度 - 2011年度の3か年で860系の全編成(2両編成6本)を置き換える計画であり、2009年度と2010年度は各2本が置き換えられた。さらに2011年度に1本が置き換えられたが、当初の所定両数より1本少ない5編成で増備は終了した。なお、860系はダイヤ改正前の2012年3月10日で定期運用から離脱している。

車体幅が860系よりも広いため、入線に際して各駅のホームを削る工事を実施した。

車内編集

車内の座席はセミクロスシートになっており、1両に8人分の固定クロスシートが設けられている。この座席は京阪9000系電車の車体塗装変更・全席ロングシート化改造の際に余剰となった固定クロスシート(ノルウェー・エクネス社製)を購入し、長津田工場にて取り付けたものである[3]。203編成と205編成は京阪8000系電車の車内リニューアル・一部座席のロングシート化改造の際に余剰となった転換式クロスシートを購入し、長津田工場にて取り付けたものである(座席を転換することはできず、運転席側に向きが固定されている)。

車体だけでなく、車内ドアの一部にも忍者のラッピングが施されている。

205編成の車内には木材が多用され、「木育トレイン」と呼ばれている。

優先席は伊賀鉄道への譲渡時に優先座席のステッカーに張り替えられたが、東急時代に設置されたオレンジ色のつり革はそのまま設置され、携帯電話使用のマナーステッカーもそのまま残されている。

車歴編集

車両番号
← 伊賀神戸 
伊賀上野 →
竣工年月 東急時代の旧番号 製造年 ラッピング
モ201(1) - ク101(1) 2009年(平成21年)12月 デハ1311・クハ1010 1990年(平成2年) 忍者 青
モ202(2) - ク102(2) 2010年(平成22年)2月 デハ1310・クハ1011 1990年(平成2年) 忍者 ピンク
モ203(3) - ク103(1) 2011年(平成23年)3月 デハ1406・クハ1106 1989年(平成元年) 東急赤帯(元名泗コンサルタント)
モ204(3) - ク104(1) 2010年(平成22年)12月 デハ1206・クハ1006[13] 1989年(平成元年) ふくにん列車
モ205(3) - ク105(3) 2012年(平成24年)3月 デハ1306・デハ1356 1989年(平成元年) 忍者 緑

車両番号横の番号は先頭車正面形状。

  • (1) : 左右非対称・貫通形
  • (2) : 左右対称・貫通形
  • (3) : 左右対称・非貫通形(先頭車化改造車)

脚注編集

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  1. ^ a b c 三好好三『近鉄電車』JTBパブリッシング、2016年、p.205
  2. ^ a b 日本鉄道運転協会「運転協会誌」2010年8月号
  3. ^ a b 『とれいん』2010年1月号、P17
  4. ^ 台車は6800系から流用した関係上1957年製となっており、その点では50年以上が経過している。
  5. ^ 前部に既存の菱形パンタグラフが取り付けられていたためである。
  6. ^ 東急1000系には本来付随車が存在しなかったため、大井町線転属で余剰となり廃車となった9000系のTS-1004形・TS-1005形を流用している。入線に際し、台車の高さをク105と合わせるため相方のモ205は1000系本来の電動台車であるTS-1006形からTS-1004形に交換された。ディスクブレーキ装着の関係で、電動台車から主電動機を撤去する電装解除はなされなかった。
  7. ^ a b 201編成・202編成の東急時代は、当初201編成の両車(クハ1010・デハ1311)を両端に、202編成の両車(クハ1011・デハ1310)を中間に配した4両編成2本に分割可能な8両編成で、クハ1011とデハ1310の間で通り抜けができるようにしていたため。
  8. ^ a b 203 - 205編成の東急時代は、ク103・ク104の種車(クハ1106・クハ1006)を両端に配した8両編成で、モ203 - モ205・ク105の種車はこの編成の中間車(デハ1406・デハ1206・デハ1306・デハ1356)である。
  9. ^ 伊賀鉄道200系第2編成の撮影会と試乗会を実施」交友社「鉄道ファン」鉄道ニュース
  10. ^ 200系第3編成まもなくデビューします! - 伊賀鉄道伊賀線(いがせん)
  11. ^ [1]
  12. ^ 三好好三『近鉄電車』JTBパブリッシング、2016年、p.232
  13. ^ 東急クハ1006−デハ1206,伊賀鉄道へ|鉄道ニュース|2010年11月29日掲載|鉄道ファン・railf.jp

関連項目編集

他社の東急1000系譲受車

松本零士による特別デザイン車両が存在する(した)他社の車両