伝統医学

近代医学の以前に、各地域社会の信仰に基づいた民間療法

伝統医学(でんとういがく)は、現代の医学が発達する以前から存在しており、世界各地の文化圏における伝統医学体系の総称。例えば、薬草・先祖の霊力・祈祷といった伝統療法など各地の伝統療法を指す。伝統療法を行う者を伝統医伝統療法師という[1][2]

概要

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アフリカや一部の発展途上国では、現代でも伝統医学が存在しており、広く利用されている[3]

  • ユナニ医学(ギリシア医学を起源とし、アラビア文化圏・イスラーム勢力圏で発展した伝統医学。ヨーロッパでも19世紀まで行われた。)
  • アーユルヴェーダ(北インドを中心に発展した伝統医学。チベットや東南アジアの医学に影響を与えた。)
  • 中国医学(中医学。中国地域に伝わる伝統医学。漢方(和法、日本の伝統医学)、東医学(韓医学、朝鮮半島の伝統医学)などに影響を与えた。)
  • チベット医学:アーユルヴェーダから派生。ギリシャ医学と中国医学からも多くの理論・技術を取り込んでいる。
  • モンゴル医学:薬物療法の理論は主にチベット医学によるが、その他に独自の食事療法や外科的治療を行う。
  • 漢方医学:中国医学から多くの理論・技術を取り込んでいるため、混同されやすい。中国伝統医学が日本で独自に発展したもの。
  • シッダ医学:南インドのタミル地方の伝統医療。
  • 南アフリカの伝統医療英語版:伝統的治療者としては、植物性・動物性の薬ムーティ (英語版を用いて治療を行うイニャンガと、祈祷や呪術による治療を主に行うサンゴマが存在する[4][5]
  • 呪術医:主に少数民族などを中心としたシャーマニズム社会に於いて、医療を担当する役職の者を呪術医と呼ぶが、彼等の使用する薬草などに対し、民俗学文化人類学に加え、薬物学上からも関心が寄せられている。
  • その他の伝統医学はCategory:伝統医学を参照のこと。

脚注

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外部リンク

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