伯方塩業
伯方塩業株式会社(はかたえんぎょう、英語:Hakata Salt Co., Ltd.)は、「伯方の塩」(はかたのしお)を製造・販売している、愛媛県松山市に本社を置く企業である。
![]() 松山本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒790-0067 愛媛県松山市大手町2-3-4 |
設立 | 1973年(昭和48年)8月13日 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8500001012845 |
事業内容 | 塩の製造及び販売 |
代表者 | 代表取締役社長 石丸一三 |
資本金 | 9,448万円 |
純利益 |
3330万円 (2022年03月31日時点)[1] |
総資産 |
47億7888万1000円 (2022年03月31日時点)[1] |
従業員数 | 162名 |
決算期 | 3月末日 |
外部リンク | https://www.hakatanoshio.co.jp/ |
概要編集
1971年(昭和46年)4月16日に塩業近代化臨時措置法が成立[2]。従来の製塩法であった流下式塩田製塩は全廃され、翌1972年(昭和47年)からは日本国内では全面的にイオン交換膜による工業的な製塩に切り替えられることになった[2]。
こうした化学的な製塩法への切り替えに疑問を持つ人々が集まり、伯方島にあった流下式塩田の存続を目指す運動が行われ、約5万人の署名を集めて国会や関係省庁などに陳情活動などを展開した[3]。
そうした運動を受けて、1973年(昭和48年)6月に日本専売公社から自由販売塩としての製造・販売が認められることになり[3]、同年8月13日に創業した[4]。
伯方の塩はメキシコ産またはオーストラリア産の輸入した天日塩田塩を、瀬戸内海の海水で溶かした後再結晶化して生成する方法を採用し、瀬戸内海のにがり成分を含む塩に仕上げている[5]。
2010年(平成22年)に、大三島工場の隣接地に流下式枝条架併用塩田を復活させた[6][7]。従業員が塩田による製塩を体験して技術を伝承し、そのよさを製品に生かしていくことが目的であるとしている。これを生かして2016年(平成28年)4月に「されど塩 藻塩」を発売。塩田で瀬戸内海の海水を濃縮した鹹水にホンダワラを浸し、釜で煮詰めて製造している[8]。
年表編集
事業所編集
商品編集
- 伯方の塩
- 伯方の塩 焼塩
- フルール・ド・セル
- 伯方の塩 DRY
CMとそのパロディ編集
1987年からのCMソングとして「は・か・た・の・しお!」のフレーズが親しまれている。
CMには過去に神田川俊郎が出演していた。
ラジオCMでは氷川きよし節のカウキャッチャー(放送しない時期もあり)にて放送。
福岡県の『博多』と間違われることがある。
関連項目編集
脚注編集
- ^ a b 伯方塩業株式会社 第50期決算公告
- ^ a b “伯方塩業、「伯方の塩(粗塩)」を30周年で限定増量”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2003年5月9日)
- ^ a b “第6回ファベックス2003:伯方塩業、消費者運動から生まれた自然塩”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2003年2月5日)
- ^ “伯方塩業=20%増量商品を販売 40周年キャンペも実施”. 生協流通新聞 (アド・バンクセンター). (2013年4月20日)
- ^ “塩特集:主要メーカー動向=伯方塩業”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2012年8月8日)
- ^ “受け継がれる技―「流下式塩田」を再現・・・今秋、公開予定”. 2019年5月14日閲覧。
- ^ “11/1 大三島工場に流下式塩田-大三島塩田がオープン!”. 2019年5月14日閲覧。
- ^ “自然豊かな瀬戸内海の原料100%「されど塩 藻塩」発売”. 伯方塩業ホームページ. (2016年4月12日)