低体重(ていたいじゅう)とは正常な健康状態と比べて体重が少ない状態。BMI18.5未満を意味し、この状態だと摂食障害無月経骨粗鬆症と相互関係がある[1][2][3][4]。人体が健康であるための最低限のBMIは22であり、それ未満の若い女性のやせすぎが問題になっている[5]

概要 編集

現代女性らは自他が痩せ過ぎ体型であること好む傾向があり、彼女らはSNS経由で見たBMI18未満の「シンデレラ体重」を理想としている。しかしこれは、低体重であり、不妊骨粗鬆症耐糖能障害(糖尿病予備群)、妊娠時の低出生体重児、自己の免疫力の低下・低体温栄養障害が起きる[6]

低体重自体がまた他の病状を引き起こす可能性があり、その場合、低体重が主要な要因となる低体重の人は、体力が弱く、免疫系が弱く、感染しやすい状態になっている可能性がある。 ジョンズホプキンス公衆衛生大学院(JHSPH)のロバートE.ブラック氏は、「低体重状態...および微量栄養素の欠乏も免疫および非免疫宿主防御の低下を引き起こすため、根本的な死の原因として分類する必要がある。」と述べている。

栄養不良の人々は、総カロリー摂取量が不十分であるだけでなく、他の重要な栄養素、特に必須アミノ酸やビタミンやミネラルといった微量栄養素などの摂取と吸収も不十分である可能性があるため、特別に懸念する必要がある。

特に若い女性では、摂食障害または過度の激しい運動の結果として重度の低体重になると、無月経不妊、妊娠中の体重増加が低すぎる場合の合併症を引き起こす可能性がある。 栄養失調貧血脱毛を引き起こす可能性もある。

別の根本的な病状から起因する症状であるケースもあり、その場合の「低体重」は二次的症状であるといえる。原因不明の体重減少には、専門的な医療診断が必要な場合がある[1]

参考文献 編集

  1. ^ a b Calculate your Body Mass Index, National Institutes of Health, オリジナルの2009年4月21日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20090421201550/http://www.nhlbisupport.com/bmi/ 2009年4月27日閲覧。 
  2. ^ Gjesdal (2008). “Impact of lean mass and fat mass on bone mineral density: the Hordaland Health Study”. Maturitas 59 (2): 191–200. doi:10.1016/j.maturitas.2007.11.002. PMID 18221845. 
  3. ^ Nattiv (1994). “The female athlete triad. The inter-relatedness of disordered eating, amenorrhea, and osteoporosis”. Clinics in sports medicine 13 (2): 405–18. PMID 8013041. 
  4. ^ Wilson (1994). “Osteoporosis and fracture complications in an amenorrhoeic athlete”. British journal of rheumatology 33 (5): 480–1. doi:10.1093/rheumatology/33.5.480. PMID 8173855. 
  5. ^ 20代以下の女性の5人に1人が「やせ」! 食生活の実態と将来の健康リスク | Ajico News | Ajicollab. -あじこらぼ- | 味の素グループ”. ajicollab.ajinomoto.co.jp. 2022年11月14日閲覧。
  6. ^ BMI17.5未満の若年の低体重女性は栄養障害に陥りやすい、藤田医科大が確認”. TECH+(テックプラス) (2023年5月16日). 2024年2月21日閲覧。