低木
低木(ていぼく、英: shrub)は、一定の高さ(3メートルないし2メートル)以下の木本植物。高木(こうぼく)の対義語。
生態編集
環境省「かおりの樹木データ一覧表」では、概ね5メートル以上を高木、概ね5メートルから2メートルを中木、概ね2メートル以下を低木としている[1]。
国際木材解剖学者連合(IAWA)「広葉樹材の識別」では、高木、低木、つる(性)植物に分け、低木を「通常数本の樹幹をもつ多年生木本植物で、通常成木でも高さ3メートル以下」のものと定義する[2]。ただし、高木、低木、つる(性)植物の分類のそれぞれの定義に重複する植物種もありうるとしている[2]。
なお、生長しても樹高が約3メートル以下の木のことを灌木・潅木(かんぼく)という。フヨウのように多年生で生育時には茎が木質化するが、生育に適さない時期には地上部がほとんどなくなってしまう植物や、マオウのように多年生で根本に近い部分は木質化するが、先の部分が木質化していない植物のことを、亜灌木(あかんぼく、英: subshrub)という。
植栽編集
緑化計画などでは、樹木は高木、中木、低木に分けられる[3]。中木を通常の成木の高さが3メートル以上、植栽時に高さが1.5メートル以上と定義する場合、低木はそれよりも低く「高木、中木以外の樹木であり、植栽時に樹高0.3メートル以上であり、枝張りが0.6メートル以上であるもの」のように定義される[3]。なお、低木には竹類を含む[3]。