佐々木 助三郎(ささき すけさぶろう)は、時代劇作品『水戸黄門』に登場する架空の人物。通称は助さん渥美格之進(格さん)と共に水戸光圀に仕える水戸藩。モデルは実在の光圀に仕えた佐々宗淳(別名、佐々介三郎(さっさ すけさぶろう))といわれている。

隠居商人に扮して諸国漫遊の旅に出た光圀を護衛する為、町人の「」に扮している。相棒の格之進と同じく武術の達人であり、光圀の命令によって旅の先々で出会う悪人達を成敗する。二枚目俳優を配役される場合が多い。

TBS系列のテレビドラマ『水戸黄門』編集

TBS系列時代劇水戸黄門』では越後のちりめん問屋の手代を名乗る。真面目で堅物な格さんとは対称的に、やや短気でせっかちだが明るく軟派な性格。多くの作品では城の堅苦しい生活を嫌い、格之進と共に光圀の家「西山荘」に通ったり、気ままな諸国漫遊の旅を好み、口うるさい水戸藩国家老の山野辺兵庫を煙たがる。どちらかと言うと二枚目半であり、うっかり八兵衛に相当するムードメーカーが仲間にいない時は助三郎がにぎやかしを担当する。

凄腕の剣士[1]であり、その腕前は剣で弓矢をはじき返すほど。普段は光圀同様に町人のなりをしているので脇差しか持たず、必要になると悪人達のを奪って戦う(この場合は剣だけでなく、などを使って立ち回ることもある)。悪人達と乱闘する大立ち回りの最後には、光圀の合図で格之進が『三つ葉葵印籠』を掲げて身分を明かすと、すかさず光圀の側に駆け寄って脇差を構えた助三郎が「一同!御老公の御前である!頭が高い、控えおろう!」と叫び、悪人達を平伏させる。

「光圀に気に入られて旅の供になったばかり」という設定の第1部の杉期や第29部の岸本期、BS-TBS版の鈴木期では光圀の常識破りな振る舞いに反発している。物語が進むと光圀を家族同然に慕い、第2部で加入した八兵衛とは馬が合ってよくつるんでいる。里見期以降はプレイボーイ気取りの人物[2]になったが、杉期ではむしろ格之進の方が女性にもてた。岸本期では格之進の先輩格で性格も従来の格之進に寄った堅物になったが、第30部で格之進の同期に戻った。原田期からはあおい期までの美女に目がなく快活な人物像に戻っている。鈴木期では光圀の講釈に対してのツッコミ役だが、八兵衛の食い意地も受け継いでいる。里見期とあおい期では光圀の影武者になりきる場合があった。

里見期では光圀を頼って西山荘を訪れた久保田藩家老の娘・佐々木志乃(演:山口いづみ)と恋仲になり、久保田藩お家騒動の解決後に故郷を出て山野辺兵庫の養女になった志乃と結婚した。あおい期(第18~第28部)では元の独身貴族に戻るものの、くノ一のかげろうお銀と相思相愛だが素直になれずに意地を張る関係を続けた[3]。原田期では第41部の第1話で水戸の武家の娘・美加(演:須藤温子)と結婚した(配役と設定こそ違うものの、第34部から助三郎の見合い相手として登場している)。東期の第43部で放送された最終回スペシャルでは、志乃(演:大村彩子)と結婚したが素性は明らかにされていない。

また、里見期になって余計な一言(光圀にとっての禁句の「頑固・ケチ・年寄り」の三つ)で光圀の機嫌を損ねて喧嘩別れしたり、光圀の不在時にはこっそり宿を抜け出して芸者遊びに行き、光圀を「あの口やかましい頑固爺」、格之進を「頭の固い唐変木」などと悪口を叩いた側から光圀達やお銀と出くわし、大目玉を食らってしまうシナリオがパターン化している。

佐々木助三郎を演じた俳優編集

映画・テレビドラマ編集

他多数

アニメ編集

脚注編集

  1. ^ 新田宮流免許皆伝している。第43部では鹿島新当流の使い手となっている。
  2. ^ 女性に対する観察眼はなかなかであり、女心が分かるらしいが、勝手に推察しすぎて的外れな指摘をして相手を怒らせることも珍しくない。
  3. ^ 最後まで結ばれることはなく、第29部からは岸本祐二に配役が交代し、かげろうお銀も疾風のお娟(くノ一で、演者も同じ由美かおる)という、設定の異なる全くの別人物に置き換わっている。