佐口透
佐口 透(さぐち とおる、1916年6月20日 - 2006年11月13日)は、日本の歴史学者。金沢大学名誉教授。東トルキスタンの研究で知られる。
人物情報 | |
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生誕 |
1916年6月20日![]() |
死没 | 2006年11月13日 (90歳) |
出身校 | 東京帝国大学 |
学問 | |
研究分野 | 東洋史 |
研究機関 | 金沢大学 |
概要 編集
1916年(大正5年)、石川県金沢市[1]に生まれる[2]。
東京帝国大学卒業[2]。戦時期には民族研究所所員として岩村忍とともに敗戦直前の内モンゴルの西北研究所に出向、中国ムスリムの現地調査に従事した。
富山大学助教授、1971年に金沢大学教授。摂南大学教授を歴任。
モンゴル帝国から19世紀までの中央アジア、東トルキスタン、新疆のムスリム、回民を研究した。1964年、『十八-十九世紀東トルキスタン社会史研究』で東京大学より文学博士を取得[3]。
著書 編集
- 『一八~一九世紀東トルキスタン社会史研究』吉川弘文館、1963年
- 『マルコ=ポーロ : 東西世界を結んだ不滅の旅行家』清水書院、1977年、新版1984年、改訂版2017年
- 『ロシアとアジア草原』吉川弘文館、1982年。ユーラシア文化史選書3
- 『新疆民族史研究』吉川弘文館、1986年
- 『新疆ムスリム研究』吉川弘文館、1995年
訳注 編集
共著ほか 編集
参考文献 編集
- 羽田明「<批評・紹介>佐口透著「一八~一九世紀東トルキスタン社會史研究」」『東洋史研究』 1963年 22巻 3号 p.399-409, 東洋史研究會]
- 澤田稔「<批評・紹介>佐口透著 新疆民族史研究」『東洋史研究』 1987年 45巻 4号 p.823-829, 東洋史研究會
- 新免康「<批評・紹介>佐口透著 新疆ムスリム研究」『東洋史研究』 1996年 54巻 4号 p.780-791, 東洋史研究會
- 今谷明『中国の火薬庫—新疆ウイグル自治区の近代史』集英社、2000年。
- 堀直「佐口透先生を偲んで」『内陸アジア史研究』 2007年 22巻 p.129-134, doi:10.20708/innerasianstudies.22.0_129, 内陸アジア史学会
参考 編集
関連項目 編集
脚注 編集
- ^ 四国新聞2006,11/14記事「佐口透氏死去/金沢大名誉教授」
- ^ a b 「講談社 日本人名大辞典」
- ^ “十八-十九世紀東トルキスタン社会史研究 佐口透”. 国立国会図書館. 2012年7月9日閲覧。