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佐呂間駅(さろまえき)は、北海道網走支庁常呂郡佐呂間町字永代町にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)湧網線廃駅)である。電報略号ロマ。湧網線の廃線(廃止)に伴い、1987年(昭和62年)3月20日に廃駅となった。

佐呂間駅
鉄道記念館(2009年5月)
鉄道記念館(2009年5月)
さろま
Saroma
所在地 北海道常呂郡佐呂間町字永代町
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 湧網線
キロ程 29.3km(中湧別起点)
電報略号 ロマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1936年昭和11年)10月17日
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月20日
備考 湧網線廃線に伴い廃駅
仮乗降場との距離は実キロ
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1977年の佐呂間駅と周囲約500m範囲。右が網走方面。相対式ホーム2面2線と駅裏側に3本の副本線、駅舎横の中湧別側に貨物ホームと引込み線、駅裏の木工場へ引込み線を有していた。かつては小さな機関区を持っていて、駅裏の中湧別側に見える白く丸いものが、埋められた転車台の跡。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

目次

歴史編集

駅構造編集

廃止時点で、単式ホーム島式ホーム(片面使用)を複合した計2面2線のホームと線路を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは、駅舎側ホーム東側と対向側ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡した[1]。駅舎側ホーム(北側)が上りの1番線、対向側ホーム(南側)が下りの2番線となっていた[1]。島式ホームの外側の1線は副本線として側線扱いで残っていた[1]。この副本線の外側に側線を3線(うち1線は行き止まり)、副本線中途から分岐する行き止まりの短い側線を東西に各1線有した[1]。そのほか、1番線の中湧別方から駅舎側に分岐し駅舎東側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線、本線の網走方・1、2番線の収束部分の転轍機手前から駅舎側に分岐する側線を1線有していた[1]

職員配置駅で、駅舎は構内の北側に位置し単式ホーム中央部分に接していた[1]。駅舎とは別棟でトイレ棟を有した[2]。トイレ棟は、駅前広場から向かって駅舎の右側にあった[2]

駅名の由来編集

当駅が所在していた地名より。地名は、アイヌ語の「サル・オマッ・ペッ」(原にある川)の転訛した「サロマペッ」の前半部分に由来する[3]。佐呂間川を指す[3]

旧駅名の中佐呂間(なかさろま)は、佐呂間の中央部に位置していたため[3]、「中」を冠した。

利用状況編集

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は220人[1]

駅周辺編集

バス路線編集

 
佐呂間バスターミナル

構内跡地にバスターミナルやバス車庫が設置されている。網走バス佐呂間案内所が設置され北海道北見バスも乗り入れていたが、網走方面、中湧別方面、遠軽方面、留辺蘂方面の路線とともに2010年(平成22年)10月1日に廃止され、同日より佐呂間町ふれあいバスが町内路線を中心に運行する。

駅跡編集

旧駅構内は、1989年(平成元年)4月から佐呂間町により「佐呂間町交通公園」として整備された[5]。跡地は造成され公園となり、D51形蒸気機関車D51 565号機と、それに連結して珍しい郵便・荷物合造車であるスユニ50形 500番台スユニ50 517ヨ8000形車掌車ヨ 8017の3輌、またD51の隣にDE10形ディーゼル機関車DE10 1677号機と、合計4輌の車輌が静態保存・展示されている[6]。冬期には降雪のため閉鎖となるがその際には全ての車輌に幌が掛けられるなど、保存に配慮がされている[5]。敷地内には腕木式信号機が2本設置保存されており[5]転轍てこも存在する[7]

また、旧駅舎をイメージして新築された[7][注 1]鉄道記念館」が開設され、館内に駅名標閉塞器、通標、保線用具、備品、乗車券駅スタンプ、写真パネルなどの湧網線関連資料が保存・展示されている[5]

以上は2010年(平成22年)時点[8]のもので、2011年(平成23年)時点でも同様の状況であった[7]

隣の駅編集

日本国有鉄道
湧網線
床丹駅 - <若里仮乗降場> - 佐呂間駅 - <堺橋仮乗降場> - <興生沢仮乗降場> - 知来駅

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ 旧駅舎を移築したとする資料[5]もある。

出典編集

  1. ^ a b c d e f g 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』宮脇俊三原田勝正小学館、1983年7月、160頁。ISBN 978-4093951012
  2. ^ a b 工藤裕之『北海道廃止ローカル線写真集 追憶の鉄路』北海道新聞社、2011年12月、165頁。ISBN 978-4894536197
  3. ^ a b c 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、169頁。ISBN 978-4893915498
  4. ^ 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、19頁。
  5. ^ a b c d e 『全国保存鉄道III 東日本編』白川淳、JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、1998年10月、57頁。ISBN 978-4533030963
  6. ^ 日比政昭『蒸気機関車完全名鑑』166、廣済堂出版廣済堂ベストムック〉、2011年1月、ビジュアル改訂版、42頁。ISBN 978-4331801697
  7. ^ a b c 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、102頁。ISBN 978-4894536128
  8. ^ 『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』今尾恵介、JTBパブリッシング、2010年3月、52-53頁。ISBN 978-4533078583

関連項目編集

外部リンク編集