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佐藤 正久(さとう まさひさ、1960年昭和35年)10月23日 - )は、日本政治家陸上自衛官。愛称は「ヒゲの隊長」[1][2]

佐藤 正久
さとう まさひさ
Sato Masahisa (2017).png
外務副大臣時
生年月日 (1960-10-23) 1960年10月23日(59歳)
出生地 日本の旗 日本 福島県
出身校 防衛大学校
アメリカ陸軍指揮幕僚大学
前職 陸上自衛官
現職 参議院議員
所属政党 自由民主党竹下派
称号 学士(工学)
修士(安全保障戦略)
[要出典]
公式サイト 佐藤まさひさ – Official Site

選挙区 比例区
当選回数 3回
在任期間 2007年 - 現職
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佐藤 正久
生誕 1960年10月23日
日本の旗 日本 福島県
所属組織 Flag of the Japan Self-Defense Forces.svg 陸上自衛隊
軍歴 1983 - 2007
最終階級 JGSDF Colonel insignia (b).svg 1等陸佐
除隊後 参議院議員自由民主党
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政治家としては、自由民主党所属の参議院議員(3期)。外務副大臣第3次安倍第3次改造内閣第4次安倍内閣第4次安倍改造内閣)、参議院外交防衛委員長防衛大臣政務官第2次安倍内閣)を歴任。

陸上自衛官としては、最終階級は1等陸佐[3]、最終官職は陸上自衛隊幹部学校主任教官[3]。第1種放射線取扱主任者資格を「若手幹部時代[注釈 1]」に取得している[4]

来歴・人物編集

実家の家計を案じて授業料を要しない防衛大学校防衛医科大学校を受験し両方とも合格(防衛医大は補欠)[5]、防衛大学校に入校した[注釈 2](期別は27期、専攻は応用物理[7]。)。

自衛官時代は外務省アジア局に出向した他、アメリカ陸軍指揮幕僚大学に留学。また、自衛隊海外派遣のうち、ゴラン高原派遣及びイラク人道復興支援では、ともに初代派遣部隊の隊長を務めるなど、国際的な業務に多く従事していた[8]

2004年からの自衛隊イラク派遣では第一次復興業務支援隊長を務め、自衛隊が架けた最初の橋は「SATO BRIDGE」と命名された[9]

2007年1月11日付で陸上自衛隊を退職し[3]第21回参議院議員通常選挙(同年7月29日に実施)に自由民主党比例区公認候補として立候補して、251,579票を獲得して党内6位で初当選。選挙事務所で当選が報じられたとき、「これからが新たな戦いの始まり。愚直に戦っていきます」と述べた[10]後援会に、資金管理団体を兼ねる「佐藤まさひさを支える会」「佐藤正久後援会」などがある[11][12]

2009年10月8日付で、自由民主党国防部会長に就任(前職 国防部会防衛政策検討小委員会事務局長)[13]

2011年8月1日新藤義孝稲田朋美と共に鬱陵島を視察するため韓国に行ったが、金浦空港に行った時点で韓国外交当局より入国を拒否された[14]

2012年9月26日自由民主党総裁選挙では石破茂を支持。推薦人に名を連ね、石破の出陣式で応援演説を行っている[15]。同年12月26日に成立した第2次安倍内閣において、防衛大臣政務官に就任[16]

2013年7月21日第23回参議院議員通常選挙で自由民主党の比例区公認候補として立候補し、326,541票を獲得して党内3位で再選[17]

2014年9月、自由民主党国防部会長に就任[18]

2016年1月4日、参議院外交防衛委員長に就任。

2017年8月7日、第3次安倍第3次改造内閣にて外務副大臣に就任[19]

2019年7月21日、第25回参議院議員通常選挙で自由民主党の比例区公認候補として立候補し、237,432票を獲得して党内4位(特定枠除く)で3選[20]

政策・主張編集

憲法改正編集

経済・財政編集

日本のTPP参加に賛成[21]

安全保障・治安編集

  • 日本の核武装について国際情勢によっては検討すべきだとしている[21]
  • 平和安全法制に対しては問題とリスクはあれど大筋では一歩前進としている[23]

歴史認識編集

村山談話および河野談話について、いずれも見直すべきとしている[21]

家族制度編集

選択的夫婦別姓制度の導入に反対[24]

略歴編集

発言編集

「駆けつけ警護」発言編集

内容編集

2007年8月、佐藤はJNNの取材に対して、以下のとおり発言した。この発言は、2007年8月10日付のTBS系列ニュース番組で放映された[25][26]

自衛隊オランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います。」

また佐藤は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだった、として、続けて次のとおり発言した。

「巻き込まれない限りは正当防衛緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」

経緯編集

自衛隊イラク派遣当時から佐藤発言までの法令などは、以下のとおり。

安倍内閣のもとで2007年5月から設けられた安全保障有識者懇談会(安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会)は、自衛隊の宿営地とは別の離れた場所に他国の軍隊が駐留する場合に、自衛隊が出向いて他国の軍隊と共同で警備・応戦する行為について、これを「駆けつけ警護」と命名・定義した。そして「駆けつけ警護」で武器使用の対象となる相手が単なる犯罪集団ではなく国家的な組織である場合には、現行の法解釈のもとでは、日本国憲法が禁止している「武力の行使」つまり戦闘に該当する可能性がある、とした[29]。その前提に立って懇談会では、「駆けつけ警護」がそもそも「武力の行使」にあたるものなのかどうか、集団安全保障集団的自衛権の関係などの観点も交えながら、従来の政府見解・憲法解釈を変更する可能性も含めて議論しているところであった。

批判編集

この佐藤発言について、文民統制(シビリアン・コントロール)を無視した違憲・違法な行動を示唆する発言だとして、弁護士ら約150人が、公開質問状を佐藤と小泉純一郎元首相へ、佐藤に対して辞職を勧告するよう求める要望書を安倍晋三首相へ、それぞれ送付した[30][31][32]

参考編集

輸出管理体制の見直しに関連した発言 (2019年)編集

2019年8月2日、日本による輸出管理体制(キャッチオール規制)の見直しを大韓民国文在寅大統領が強い表現で批判したことについて、「『盗人猛々しい』と品のない言葉まで使っているのは異常だ。日本に対して無礼だ」と非難した[33]

不祥事編集

現職自衛隊員から献金編集

当時航空幕僚長田母神俊雄、折木良一・陸上幕僚長などから「佐藤正久を支える会」宛に政治献金を受けていたことが発覚している[34]

支援団体の政治資金収支報告書非記載編集

週刊金曜日に、佐藤の支援団体「福島地区さとう正久を支える会」が、事務所の家賃を政治資金収支報告書にいっさい記載していなかったと報じられた[35]

選対スタッフの公職選挙法違反編集

2013年の第23回参議院議員通常選挙の際に、佐藤の選対本部スタッフが第6師団のある山形県で元自衛官たちに票の取りまとめを求める買収を行った容疑で公職選挙法違反で逮捕された[36][37]

著作編集

単著編集

共著編集

その他編集

  • 自身のブログにて毎日活動報告を行っているほか、2010年からはTwitterも開始している。
  • 2015年9月16日、参議院特別委員会における平和安全法制の採決をめぐる混乱の中、理事会室前で民主党安井美沙子参院議員にぶつかったとして、後日、謝罪をした[38]

議員連盟編集

脚注編集

注釈編集

  1. ^ 自衛隊用語で「幹部」は「将校士官」を意味するので、佐藤の言う「若手幹部時代」は「青年将校時代」を意味する。
  2. ^ 軍の学校に入ることは「入学」ではなく「入校」。防衛大学校に入ることも「入校」[6]

出典編集

  1. ^ 「ヒゲの隊長に聞いてみよう!」 ~平和安全法制QA~” (日本語). 自民党 公式サイト. 自由民主党. 2019年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  2. ^ 【内閣改造】外務副大臣に「ヒゲの隊長」佐藤正久元防衛政務官 副大臣・政務官名簿発表” (日本語). 産経新聞 (2017年8月7日). 2019年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e f なし(将官・1佐以上で退職した自衛官の再就職状況を記載した資料) (PDF)”. 防衛省. 2019年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  4. ^ 佐藤まさひさ (2015年4月22日). “ツィート” (日本語). Twitter. 2019年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  5. ^ 佐藤『イラク自衛隊「戦闘記」』223頁
  6. ^ 学生受験要項 | 入試情報 | 防衛大学校”. 防衛大学校 公式サイト. 2019年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r プロフィール – 佐藤まさひさ”. 参議院議員 佐藤まさひさ 公式サイト (2019年7月30日). 2019年1月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月30日閲覧。
  8. ^ 佐藤まさひさプロフィール 佐藤まさひさ公式ウェブサイト
  9. ^ 佐藤『イラク自衛隊「戦闘記」』177-178頁
  10. ^ 電子版『山陽新聞』2007年7月30日「『新たな戦いの始まり』 ひげの隊長、転身の佐藤氏」[1]ウェブ魚拓
  11. ^ 収支報告書 (PDF)”. 佐藤まさひさを支える会 (2015年1月21日). 2016年6月28日閲覧。
  12. ^ 収支報告書 (PDF)”. 佐藤正久後援会 (2014年1月20日). 2016年6月28日閲覧。
  13. ^ 島尻あい子後援会 台所から政治を変える! 党国防副部会長 就任 2009年10月13日「国防部会長には同期である「髭の隊長」こと、佐藤正久参議院議員が就任しました」
  14. ^ 鬱陵島視察計画の自民3議員、韓国空港で入国拒否 AFP 2011年08月01日
  15. ^ ヒゲの隊長 佐藤正久参議院議員【石破茂・自民党総裁選出陣式】YOUTUBE 2012年10月閲覧。
  16. ^ 第2次安倍内閣 副大臣・政務官人事決定”. 日テレNEWS24 (2012年12月28日). 2016年6月28日閲覧。
  17. ^ 佐藤正久 参院選2013”. 読売新聞. 2016年6月28日閲覧。
  18. ^ 自民、国防部会長に佐藤正久氏 日本経済新聞 2014年9月19日
  19. ^ 外務副大臣に「ヒゲの隊長」佐藤正久元防衛政務官 副大臣・政務官名簿発表”. 産経新聞 (2017年8月7日). 2017年8月7日閲覧。
  20. ^ 参院選2019開票速報 NHK
  21. ^ a b c d e “2013参院選 比例代表 自民党 佐藤正久”. 毎日jp (毎日新聞社). http://senkyo.mainichi.jp/2013san/kaihyo_hirei_meikan.html?mid=C01001017001 2014年4月8日閲覧。 
  22. ^ 朝日新聞 「保守派が憂う安倍政権流「保守」 身内から警鐘も」 2014年6月4日
  23. ^ (株)ビジネス社発行 井筒高雄著「安保法制の落とし穴」
  24. ^ 第174回国会 法務委員会 請願 1570号
  25. ^ 「「駆けつけ警護」認めるべきで一致」 News i - TBSの動画ニュースサイト http://news.tbs.co.jp/20070810/newseye/tbs_newseye3630843.html (10日22:50) TBS 2007年8月10日、同記事のキャッシュは [2] [3]
  26. ^ イラク自衛隊は「関東軍」だった! 「あえて巻き込まれ」戦争状態を作り出すつもりだったと佐藤氏 [4] 日刊ベリタ 2007年08月14日
  27. ^ 質問答弁経過情報 第156回国会 121 イラク復興特別措置法案における自衛隊の活動範囲等に関する質問主意書 衆議院議員長妻昭 平成15年(2003年)7月8日提出 平成15年7月15日受領
  28. ^ 政府統一見解 「武器の使用と武力行使の関係について」 1991年(平成3年)9月27日 第2次海部改造内閣。容易に参照できる出典のひとつは、シリーズ憲法の論点7「自衛隊の海外派遣」 p.15 (PDF表示では17ページ) - 国立国会図書館刊行物 「調査資料」平成17年
  29. ^ 配付資料1 「国際的な平和活動における武器使用」 p.7 (PDF表示では8ページ) - 安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(第4回)議事次第 平成19年(2007年)8月10日
  30. ^ 佐藤発言への質問状提出の記者会見報告 2007-08-16 18:31:49 - 杉浦 ひとみの瞳記者会見について杉浦ひとみによる報告。参議院議員・佐藤正久あて公開質問状、前内閣総理大臣小泉純一郎あて公開質問状、自民党総裁安倍晋三あて要望書、のそれぞれの写し)
  31. ^ 「駆け付け警護は違憲」 ひげの隊長に公開質問状 共同通信 2007年8月16日付、同記事のキャッシュは [5] [6]
  32. ^ イラク派遣:元陸自のヒゲ隊長、佐藤参院議員に質問状 毎日新聞 2007年8月16日[リンク切れ]
  33. ^ 外務副大臣が「韓国大統領発言は異常」と非難”. 産経新聞社 (2019年8月2日). 2019年8月6日閲覧。
  34. ^ My News Japan 2008年9月30日
  35. ^ 買収容疑で元陸将補逮捕――“ヒゲの隊長”に不祥事続々 週刊金曜日ニュース 2013年8月26日
  36. ^ 参院選違反:運動員買収容疑で自衛官逮捕 山形県警 毎日新聞 2013年7月30日
  37. ^ 参院選買収容疑で元陸将補逮捕 防衛政務官を応援 日本経済新聞 2013年7月31日
  38. ^ “民主・津田氏、自民・佐藤氏が謝罪…安保の混乱”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE). (2015年9月24日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150924-OYT1T50105.html 
  39. ^ a b c d 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年

関連項目編集

外部リンク編集