佐野 恵太(さの けいた、1994年11月28日 - )は、横浜DeNAベイスターズに所属する岡山県岡山市出身のプロ野球選手内野手外野手)。右投左打。

佐野 恵太
横浜DeNAベイスターズ #44
20170311 Keita Sano, infielder of the Yokohama DeNA BayStars, at Yokohama Stadium.jpg
2017年3月11日 横浜スタジアムにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 岡山県岡山市南区
生年月日 (1994-11-28) 1994年11月28日(25歳)
身長
体重
178 cm
88 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手外野手、捕手
プロ入り 2016年 ドラフト9位
初出場 2017年3月31日
年俸 2,400万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

信濃グランセローズ外野手の佐野悠太は実弟[2][3]、元プロ野球選手(外野手)で鹿児島城西高等学校硬式野球部監督の佐々木誠は伯父(実母の兄)に当たる[4]

経歴編集

プロ入り前編集

広陵高校では、2年時から内野手としてベンチに入っていたが、後に捕手へ転向。3年夏の選手権広島大会では、3回戦で本塁打を放つも、この試合で敗退。結局、在学中には春夏共に、甲子園出場は叶わなかった。

高校卒業後に進学した明治大学では、2年時から東京六大学野球のリーグ戦に出場。主に一塁を守り、4番打者を務めたこともあった。在学中には、リーグ戦で通算63試合に出場。打率.270(200打数54安打)、6本塁打、33打点という成績を残した[5]

2016年のNPBドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズから9巡目で指名された。支配下登録選手としての指名では全体で87人中84番目、セントラル・リーグでは最後の指名であった。この指名に際しては、明治大学のOBでもあるゼネラルマネジャー(当時)の高田繁が、代打としての佐野の適性を評価したとされている[6]。契約金2,500万円、年俸670万円(金額は推定)という条件で入団。背番号は44

プロ入り後編集

2017年には、春季キャンプから一軍に帯同。オープン戦での打撃が首脳陣に高く評価された結果、開幕一軍入りを果たした。3月31日には、東京ヤクルトスワローズとのレギュラーシーズン開幕戦(明治神宮野球場)7回表に、代打で一軍公式戦にデビュー。以降の試合でも代打での起用が続いたが、4月9日の対中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)では、「6番・一塁手」として初めてのスタメン出場を果たした。レギュラーシーズン中には、2度にわたって一軍と二軍を往復。6月12日以降は一軍から遠ざかった。7月13日フレッシュオールスターゲーム草薙球場)では、イースタン・リーグ選抜の「5番・一塁手」としてフル出場を果たした[7]。一軍公式戦全体では、18試合の出場で打率.095(21打数2安打)に終わった。イースタン・リーグ公式戦では、77試合の出場でチームトップの11本塁打をマーク。育成選手を含めても捕手が6人(黒羽根利規北海道日本ハムファイターズ移籍(2017年7月6日)までは7人)しか在籍していないにもかかわらず、一軍で捕手3人制を採用するチーム事情を背景に、捕手としても12試合に出場した[8]。シーズン終了後には、台湾で開催のアジアウインターベースボールリーグに、NPBイースタン・リーグ選抜[9]の4番打者として出場。選抜チームを初優勝へ導くとともに、大会のMVPに選ばれた[10]

2018年には、前年に続いて公式戦の開幕を一軍で迎えると、代打を中心に13試合へ出場。しかし、14打数ノーヒットという成績で、4月30日に出場選手登録を抹消された。5月31日に再び登録されると、6月1日の対福岡ソフトバンクホークス戦(福岡ヤフオク!ドーム)に、「5番・左翼手」としてスタメンに起用。2回裏の第1打席で、一軍公式戦の初本塁打を千賀滉大から記録した[11]。一軍公式戦全体では、73試合に出場。打率.230、5本塁打、14打点という成績を残した。

2019年には、3年連続で公式戦を一軍でスタート。中日との開幕カード(横浜スタジアム)では、第1戦(3月29日)に代打で2点二塁打、近藤昭仁(前身球団・「横浜ベイスターズ」の初代監督で3月27日に80歳で永眠)への追悼試合として催された第3戦(31日)に代打でサヨナラ安打を放った[12]。第3戦の試合後には近藤の通夜が営まれたため、サヨナラ安打を放ったボールは、自身の希望で岡村信悟球団社長を通じて近藤の遺族に寄贈されている[13]4月4日の対ヤクルト戦(神宮)では、プロ入り後初めての満塁本塁打を7回表に代打で記録した[14]。このような勝負強さを背景に、同月下旬以降の試合では主に右翼手、後半戦の開幕当初は5番打者としてスタメンにも随時起用[15]。8月中旬からは一時、2番打者を務めた筒香嘉智に代わって4番打者に抜擢された[16]。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦89試合に出場。本塁打数は前年と同じ5本ながら、通算打率は前年より高い.295で、チームのレギュラーシーズン2位確保と横浜スタジアム史上初のクライマックスシリーズ(CS)開催に貢献した。また、55試合で外野を守った一方で、内野手としては7試合で一塁の守備へ就いたのみだった。11月の秋季キャンプでは、一軍監督のアレックス・ラミレスからの要請で「キャンプキャプテン」を担当。

2020年には、MLBタンパベイ・レイズへ移籍した筒香の後任として、ラミレスからチームの主将[17]と4番打者に任命。全試合で4番に起用されたオープン戦では、全12球団の選手でトップの11打点を挙げた[18]。レギュラーシーズンでも、開幕戦から9試合連続安打を記録する[19]など、強打者揃いの打線の中心で「つなぎの4番」としての役割を担っている[20]。公式戦のシーズン初本塁打は全12球団の開幕4番打者としては最も遅い開幕28試合目(7月22日の対ヤクルト戦)に出た[21]ものの、この試合から横浜スタジアムで3試合連続本塁打をマーク。3試合目(24日の対広島戦)には、1点ビハインドの9回裏1死満塁で迎えた打席で逆転本塁打を放って、チームをサヨナラ勝利に導いた。DeNAの選手が一軍の公式戦で逆転サヨナラ満塁本塁打を放った事例は、横浜ベイスターズ時代の2010年ブレット・ハーパーが記録して以来10年振りである[20]

選手としての特徴編集

長打力と選球眼を兼ね備えた左の長距離打者で、スイングスピードが速い。また、得点圏で非常に強くオープン戦での打点王や2度のサヨナラ適時打、満塁本塁打などを記録している。

ラミレス監督曰く「佐野はキャプテンとしての素質が筒香よりも高い」とのこと。

詳細情報編集

年度別打撃成績編集

















































O
P
S
2017 DeNA 18 24 21 1 2 1 0 0 3 1 0 0 0 0 3 0 0 5 0 .095 .208 .143 .351
2018 73 130 126 6 29 4 0 5 48 14 1 0 0 1 3 0 0 26 3 .230 .246 .381 .627
2019 89 215 200 23 59 10 0 5 84 33 0 0 0 0 13 1 2 39 9 .295 .344 .420 .764
NPB:3年 180 369 347 30 90 15 0 10 135 48 1 0 0 1 19 1 2 70 12 .259 .301 .389 .690
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績編集



一塁 外野
























2017 DeNA 1 7 0 0 2 1.000 3 4 0 0 0 1.000
2018 13 64 8 0 5 1.000 22 18 2 0 0 1.000
2019 7 35 2 1 4 .974 55 68 0 1 0 .986
通算 21 106 10 1 11 .991 80 90 2 1 0 .989
  • 2019年度シーズン終了時

記録編集

背番号編集

  • 44(2017年 - )

代表歴編集

脚注編集

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球. 日刊スポーツ. 2019年12月4日閲覧。
  2. ^ 明大タイブレーク制す 4番佐野悠太、兄弟Vへ前進 ルートインBCリーグ
  3. ^ 選手プロフィール 6佐野悠太 BCリーグ
  4. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “【プロ野球通信】「目標は伯父の佐々木誠です」 元パ首位打者の甥っ子 明大・佐野恵太がDeNAに入団” (日本語). 産経ニュース. 2020年6月13日閲覧。
  5. ^ 一般財団法人 東京六大学野球連盟 リーグ戦・選手個人通算成績
  6. ^ 「どっちが打てるんだ?」 DeNA“84番目の男”を生んだドラフト席上の一言 - Full-count 2017年02月18日
  7. ^ 2017年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果
  8. ^ 2017年度 横浜DeNAベイスターズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)
  9. ^ a b 2017アジアウインターベースボールリーグ(AWB)NPBメンバー一覧”. NPB.jp (2017年11月17日). 2017年11月19日閲覧。
  10. ^ イースタン選抜が初優勝 大会MVPにDeNA佐野”. 日刊スポーツ (2017年12月17日). 2017年12月18日閲覧。
  11. ^ DeNA佐野、今季初安打がプロ初本塁打 サイレントトリートメントで祝福”. FullCount (2018年6月1日). 2018年6月8日閲覧。
  12. ^ ダチョウ上島に唇奪われたDeNA佐野がサヨナラ打”. 日刊スポーツ (2019年3月31日). 2019年4月1日閲覧。
  13. ^ DeNA球団社長、劇的勝利球を近藤昭仁さん遺族へ”. 日刊スポーツ (2019年3月31日). 2019年4月1日閲覧。
  14. ^ DeNA佐野、代打満塁弾!今季4の4 ラミ監督「アンビリーバブル!」”. スポーツニッポン (2019年4月4日). 2019年4月5日閲覧。
  15. ^ 新打線「創設2日目」で形 2番筒香が口火”. 日刊スポーツ (2019年7月16日). 2019年7月28日閲覧。
  16. ^ セ・リーグ6球団 四番打者事情は?”. 週刊ベースボール (2019年9月3日). 2019年9月3日閲覧。
  17. ^ 新キャプテンの決定について” (日本語). 横浜DeNAベイスターズ (2020年1月25日). 2020年2月5日閲覧。
  18. ^ DeNA・佐野、オープン戦打点王!筒香後継の新4番が3号ソロで決めた強打者の証明”. サンケイスポーツ (2020年3月16日). 2020年7月25日閲覧。
  19. ^ 6月30日・巨人戦 佐野、開幕戦からの連続安打止まる”. 神奈川新聞 (2020年7月1日). 2020年7月25日閲覧。
  20. ^ a b DeNA佐野が逆転満塁サヨナラ弾「最高です!」”. 日刊スポーツ (2020年7月24日). 2020年7月25日閲覧。
  21. ^ DeNA・佐野恵太が今季1号!「4番」28試合目で待望の一発”. BASEBALLKING (2020年7月22日). 2020年7月25日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集