体組成計(たいそせいけい)は、体脂肪や筋肉量、骨量など人間の体の組成を計測するための機器。類義語:体成分分析装置

健康、健康管理に関する情報ニーズの高まりに伴い、従来存在した体脂肪計(肥満予防や健康維持のための体脂肪チェックを行う)の機能に、健康管理の関係因子となる内臓脂肪基礎代謝、また筋肉量や骨量など、体組成を測定できる機能が追加されている。

関係計測機器メーカーにより色々な表示方法、指標が用いられ、体組成計もしくは体成分分析装置などの名称で発売されている。

特徴(代表例) 編集

体組成計(体成分分析装置)は一般的に「家庭用」、「業務用」、「医療用」の3つに分けられる。体組成分析基準として「DEXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)」を採用し、相関が高ければ高いほど精度が高いと言われている。

昨今の家庭用の体組成計はインピーダンスを更にリアクタンスレジスタンスという2つの電気的成分に分解して、より詳しく体組成を分析する技術(リアクタンステクノロジー)を家庭用機器に取り入れることに成功し、この技術により、測定精度の向上の他、体水分バランスの変化による測定値の変動も抑えられている。家庭用の体組成計はタニタオムロン ヘルスケアパナソニックのものが主流である。

医療施設や研究施設、フィットネスクラブ、介護施設等で使用される体組成計はインボディと呼ばれる体成分分析装置が主流である。これは性別や年齢等を考慮しないアルゴリズムを使用していることから、特異な疾病を患っている被験者も正確に測定ができるためである。

文献 編集

  • 田辺茂雄、et al. "生体電気インピーダンス法を用いた体組成測定装置の妥当性に関する検討." 総合リハビリテーション 34.8(2006): 777-781.
  • 籠橋有紀子. "メタボリックシンドローム改善のための歩数計と体組成計を用いた効果的な保健指導技術開発の試み." 第23回健康医科学研究助成論文集(平成18年度)(2008): 33-43.
  • 西澤美幸、佐藤、池田義雄. "自己健康管理ツールとしてのBIA体組成計." 臨床病理レビュー特集第138号別冊(2007): 158-164.
  • 米井嘉一. "日本人の身体計測値-インピーダンス法体組成計による筋肉量計測を中心に." Anti-Aging Medicine 5.6(2008): 63-72.