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余裕派(よゆうは)は、戦前日本文学の流派の一つ。

正岡子規写生文に始まり、夏目漱石とその門下の作家を中心とする一派であった。

人生に対して余裕を持って望み、高踏的な見方で物事を捉えるという、「低徊趣味的」(漱石の造語)な要素を含む。この一派として高浜虚子寺田寅彦鈴木三重吉らが挙げられる。また森鷗外ら『スバル』『三田文学』などによった作家も分類されることもあり、次第に反自然主義の一派と同視され、その境界線は曖昧になっていった。

余裕派という名称は、漱石が虚子の小説『鶏頭』の序文で「余裕のある小説と、余裕のない小説」と書いたことに由来する。