個別言語

コミュニケーションのための記号の特定の体系
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個別言語(こべつげんご)とは、相互理解可能性(または政治的動機)により他の個別言語と区別される単一の言語自然言語)である(例:英語フランス語日本語などのこと)。言語の分類における基本単位であり、生物学におけるに相当する。方言との峻別を行う際には、独立した言語[1] というような言い方もされる。

定義(個別言語か方言か) 編集

言語学においては、「相互理解可能性」という規準によって、言語の個別性が判別される。話者Aと話者Bがそれぞれの場合で、単一の母語を持ち、この母語だけで話すとしたとき、Aがその母語を使ってBに話し、BがAの話した内容を理解できないとき、二人の話す母語はそれぞれに独立した個別言語である。理解できる場合はAとBは同じ個別言語の方言となる。

しかしながら、個別言語か方言かはしばしば政治的(または社会的)な動機付けを持つイデオロギー的な決定に従って行われる。そのため、同一の個別言語を使用している異なる話者の間で相互理解が得られないような個別言語の変種も存在する(例えば、ヴァリスドイツ語 Walliserdeutche と標準ドイツ語)一方で、相互理解が非常によく成り立つ異なる個別言語も存在する(例えば、スウェーデン語ノルウェー語)。

方言と個別言語の区別は、一部において、異なる文字の使用によって促進される。言語学的には、個別言語は、公的かつ個人的な領域において、表記文字言葉について、一般的な標準を有することで定義される。

方言と見做されることがある個別言語 編集

ヨーロッパ
アジア

関連項目 編集

脚注 編集