偽卵(擬卵、ぎらん)は鳥類の繁殖抑制・個体数管理に使用される卵形の道具。

概説 編集

鳥類などの個体数を管理する場合、単に本物の卵を取り上げて処分してしまうと再び産卵してしまうことから、巣に石膏などでできた偽物の卵を置くことで産卵を抑制し個体数を管理する[1]

使用例 編集

動物園での個体数管理 編集

動物園ではフンボルトペンギンの個体数管理などに偽卵が使用される[1]

野鳥の繁殖抑制 編集

日本では特定外来生物カナダガンの個体防除にも用いられた[2]水戸市では2017年度から鳥インフルエンザ対策として茨城県の許可を受けて千波湖周辺で偽卵を用いたコブハクチョウコクチョウの繁殖抑制の計画が実施される[1]

脚注 編集

  1. ^ a b c 水戸市が鳥インフル対策 千波湖・大塚池「偽卵」で繁殖抑制 茨城新聞、2017年3月21日閲覧。
  2. ^ 特定外来生物カナダガンの国内根絶について(お知らせ) 環境省、2017年3月21日閲覧。