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優馬(ゆうま)とは東京都を拠点とする中央競馬向けの競馬新聞である。発行は中光印刷株式会社。創刊は1966年(昭和41年)。2008年現在は「競馬新聞として発行部数No.1」を自称している。兄弟紙に「競友」がある。

優馬
販売されている優馬(左上)
種類 競馬新聞
(原則中央競馬開催日前日に発行)
サイズ ブランケット判

事業者 中光印刷株式会社
本社 東京都豊島区高田1-12-14
代表者 長部久雄
創刊 1966年(昭和41年)1月
前身 1馬
(1966年 - 2010年7月31日)
言語 日本語
価格 1部 500円
ウェブサイト http://umakeiba.com/
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なお、かつてはホッカイドウ競馬版も発行していた。

2010年(平成22年)8月7日開催分(8月6日夕方発行)から現行の「優馬」に題号を変更した。それまでは「1馬」(いちうま)であった。本項では1馬時代についても記述する。

目次

概要編集

毎週中央競馬開催日(原則として土・日曜日)の前日夕刻より東日本や関西を中心に全国主要駅売店・コンビニエンスストア競馬場場外勝馬投票券発売所(ウインズ)の新聞売店にて販売されている。

シンボルカラーはスカイブルーで、1馬時代は開催地をカタカナで表記していたのが特徴。「セイコー馬券教室」や、「馬連ABC作戦」といった看板コーナーがある。他の予想紙の多くが特定の競馬場のレースのみを全レース掲載している中(他の競馬場の情報は特別・重賞レースのみ掲載する場合が多い)、同日に開催される全レース(最大36レース)の情報を伝える全国紙という点も特筆される(2014年現在、最大36レース掲載は他に競友、サンケイスポーツの「競馬エイト」、デイリースポーツの「馬三郎」、東京スポーツ日刊スポーツのみ)。

各競馬場ごとに予想・携帯がしやすいよう分冊されているのも特徴である(おそらく全国発売開始以後から)。

発行元である中光印刷の社長を務めた竹國弘は「セイコー」の冠名を使用する中央競馬の馬主でもあり、2006年新潟ジャンプステークスを制したストームセイコー、2014年のアイビスサマーダッシュを制したセイコーライコウ[注 1]などを所有していた。

歴史編集

1962年(昭和37年)、関東の競馬新聞としては後発の『勝馬』が創刊した。創刊時の勝馬には、日本短波放送ホースニュース・馬でパーフェクト予想を達成し波に乗っていた大川慶次郎が在籍しており、大川は新興紙の勝馬を盛り立てるべく、ホースニュース・馬から引き抜かれたのである。

しかし、勝馬を発行する立馬株式会社の社内事情は悪く、翌1963年(昭和38年)には大半のスタッフが、大川と共にダービーニュースへ移籍。さらに1966年(昭和41年)、山岡事件日本中央競馬会が外郭団体を通じて発行していた『勝馬の栞』が廃刊になるのと前後して、再び立馬社内部は分裂状態になる。この時立馬社に在籍していた竹國弘が中心となって、新創刊したのが『1馬』である[2]

1馬は当時関東最後発の競馬新聞として積極的な攻勢をかけ、これが奏功し関東での最大シェア33%に達していたダービーニュースの市場を切り崩すことに成功する。

当初の看板評論家だった佐々木丘が早世。後任となった深沢五郎が紙面を盛り立てたが、1980年(昭和55年)、入社9年目の中堅だった清水成駿ラジオ日本競馬実況中継』解説者として派遣される。1984年(昭和59年)には清水が編集長に昇格。清水のコラム『今日のスーパーショット』は紙面とラジオ解説のコラボレーションがうまく行ったこともあり熱狂的な支持者を生むようになり、清水の名前だけで売れる状態を創出。1馬は関東の競馬新聞業界トップに躍り出た。清水は1990年代前半頃までにファンのカリスマ的な尊敬を受けるなど、競馬評論家として関東トップクラスの地位を手にした。

また、中光印刷は2000年(平成12年)までに『競友』の版元である競友調教通信社を傘下に収め、兄弟紙とした。

2001年(平成13年)、清水が文筆業に専念したいとの理由で退社。

2003年(平成15年)、JRAは全レース全国発売を開始した。1馬は開催場の全レースを掲載する全国紙としてリニューアルし、それまでの関東以北に加え、愛知県以西の西日本でも販売を開始した。一方、競友は従来通り、関東地方のみの発売として棲み分けを図っている。

放送系メディアとの関係編集

放送局ではラジオ日本との関係が深い。『競馬実況中継』には1980年(昭和55年)1月[3]から出稿を始め、以来途切れることなく解説者を派遣する。

1980年代から1990年代にかけては清水が日曜2部のメイン解説者として活躍。清水は2001年の退社にあたって佐藤直文を後継に指名した。佐藤はその後、ダービーニュース出身の長谷川仁志と共に同番組のエース格解説者として君臨する。また、2006年(平成18年)勝馬の提供撤退後は清水と親しかったトラックマンや評論家がラジオ日本に多数出演するようになるなど、2016年(平成28年)に清水が亡くなった後も彼の影響が色濃く残っている。

2000年代以降はライバル紙ダービーニュースの事業縮小、そして撤退に伴い後継を引き受けるなどして同番組に最も多くのスタッフを送り込むこととなった。まず2002年(平成14年)、『中央競馬大作戦』が朝の直前番組として生まれ変わるのと同時に日曜日を担当し、佐藤を派遣。全国紙化後は関西常駐のトラックマンをレギュラー出演させる「きょうの関西馬情報」コーナーを設けた。2006年からは中京以西で行われるGIレースすべてに1馬関西の解説者を派遣するなど同番組のコンテンツ充実に大きく貢献。2011年2月のダービーニュースの提供降板を受けて、土曜2部と大作戦(土曜)も正式に引き継ぎ佐藤が土曜・日曜両方の2部に出演することになった。さらに2012年11月にUMAJINが日曜2部の提供を降板した際にも、後継のうまスクエアはメイン解説者を出さず、優馬から送り出している。

主なスタッフの放送系メディア出演編集

番組名の特記がない者は『ラジオ日本競馬実況中継』に出演。

現在
  • 佐藤直文 - 土曜2部・日曜2部後半、『中央競馬大作戦』(日曜)に出演。
  • 須藤大和(すどう・ひろかず) - 2019年より西日本主場本紙予想。関西GIレース自社制作時は主に実況席解説、またイレギュラーで関西全レースを放送した際にパドック解説の経験あり。
  • 武井友彦 - 東日本主場本紙予想。庄司真の後任で日曜1部パドック解説、2部前半メイン解説担当。
  • 田崎泰 - 土日とも1部「きょうの関西馬情報」レギュラー担当者。関西GIレース自社制作時は主にパドック解説(中邑・持木と分担)。
  • 中邑茂 - 元西日本主場本紙予想。関西GIレース開催時のパドック解説を担当(田崎・持木と分担)。
  • 久光匡治(ひさみつ・まさはる) - 土日とも2部パドック解説、『中央競馬大作戦』(土曜)担当。日曜1部でもレース展望あり。
  • 広田晶彦 - 中京G1レースのパドック解説を担当。
  • 目黒和外 - 中京G1レース開催時の実況席解説を担当。
  • 持木秀康 - 関西GIレース開催時のパドック解説を担当(田崎・中邑と分担)。

※他にレギュラー出演していないトラックマンの予想を紹介するコーナーが日曜1部に設けられている。

過去
  • 石井進吾 - 競馬研究(現・研究ニュース関東版)から移籍、元東日本主場本紙予想担当。清水とコンビを組んで日曜2部に出演していた。清水の退社と同時に降板し、2006年(平成18年)4月死去。
  • 清水成駿 - 1馬在職中は日曜2部に出演。退社後は土曜2部を中心に不定期出演していた。2016年(平成28年)8月4日死去。
  • 庄司真 - 日曜1部パドック解説、2部前半メイン解説担当。2015年(平成27年)9月30日死去[4][5]

脚注・出典編集

脚注編集

  1. ^ ただし、アイビスサマーダッシュを制した時には死去していたため馬主が竹國美枝子に変更となっている[1]

出典編集

  1. ^ “【アイビスSD】7歳馬セイコーライコウ重賞初V!善臣「強かった」”. スポーツニッポン. (2014年8月14日). http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/08/04/kiji/K20140804008684150.html 2015年10月29日閲覧。 
  2. ^ 渡辺敬一郎『日本競馬闇の抗争事件簿 JRA利権に群がる亡者たち』(講談社+α文庫 ISBN 9784062812436
  3. ^ 朝日新聞縮刷版1980年1月号
  4. ^ I AM YOUR SINGER - 久光匡治ブログ『競馬 好きこそものの上手なれ』 2015年10月7日更新。
  5. ^ 庄司真さんのこと - 水上学『白線の内がわ』2015年10月7日更新。

外部リンク編集