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全て緑になる日まで』(すべてみどりになるひまで)は、大島弓子による日本漫画作品。『別冊少女コミック』(小学館1976年2月号に、前号に発表された『ヨハネがすき』と二か月連続して掲載された。

全て緑になる日まで
ジャンル 少女漫画
恋愛漫画
漫画
作者 大島弓子
出版社 小学館
掲載誌 別冊少女コミック1976年2月号
レーベル サンコミックス(朝日ソノラマ
大島弓子名作集
大島弓子選集
白泉社文庫
その他 59ページ
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

雑誌掲載の見開きの扉絵は原画展覧会で紛失され、単行本に収録されたものは新たに描き直されたものである[1]。そのため、描かれた年月日が記されている。

目次

あらすじ編集

ランドレス王国は石油資源に恵まれておらず、観光を産業としている貧しい小国であった。レージデージ石油会社は得意先のアラビア王国から高値での石油取引を強いられ、苦境にあえいでいたが、ライバルのコンスタン石油会社により政略結婚によって経営の立て直しを提案されていた。

レージデージ石油会社の令嬢、レージデージは同じ美術大学に通うマリオンと相思相愛の仲であったが、会社の危機を見兼ねて彼のプロポーズを断ろうとしていたが、その勇気が出ずに友人のヴァージニアに電話をかけていた。ヴァージニアがいうのは、マリオンが男色家で、道端を歩いている少年がいたらトリステスという名前をつけ、彼の恋人だと思い込むことで諦めがつく筈だ、と提案する。たまたまその名にふさわしいような少年を見かけたレージデージは、その足でマリオンの家に向かうが、マリオンの家にはそのトリステスが来客として滞在していたのであった。妄想が現実化しそうになったレージデージは、マリオンに道を踏み外させないようにすべく、奮闘する。

登場人物編集

レージデージ・スロステッチ
主人公で、レージデージ石油会社の令嬢。マリオンと知り合ったのは美術大学試験で青い瓶を写実的に描写するという課題で、青絵の具を持ち合わせておらず、絶望していた際に青絵の具を投げ落としてくれたことがきっかけ。父親の会社のことで彼との別れを決意しようとしていた矢先に出会ったトリステスがかどわかしに合いそうになっていたところを助けるが、そのトリステスとマリオンのアパートの部屋で再会し、いい雰囲気なのを見て、マリオンが後ろ指をさされて生きることのないようにと、二人の仲を引き裂いてからマリオンと別れることにする。だが、マリオンがトリステスをいとことして紹介したのが嘘だと知り、また彼の部屋で少女として描かれているのを見て、逆に二人の仲を取り持つように考えを改め、自分はコンスタン石油会社の子息との結婚を決める。
マリオン・ロダン
レージデージの恋人。トリステスをいとことして彼女に紹介するが、レージデージの父親が言うところによると、天涯孤独の身の上。モチーフについて考える際に、ときどきぼーとすることがあり、バケツや椅子にも魂があると信じている。モーツァルトの四十番が好きである。マリオンの結婚式に無一文で列車に乗り込み、結婚を阻止しようとする。
トリステス
マリオンのことが好きな、巻き毛でさらさら髪の謎の少年。上述のように「トリステス」はヴァージニアがつけた仮名で、本名ではない。人攫いに連れていかれそうになっているところをレージデージに助けられ、直後にマリオンの部屋でマリオンのいとことして再会する。大学の絵のモデルになったりする。夢は日曜日に掃除をしたり、寝巻きで過ごせる仕事や花の中で過ごせる仕事だとレージデージには答えるが、実は女の子になって洋服屋をはしごしたり、男の子の応援をしたりすることであった。
ヴァージニア
レージデージの親友。男になって男を愛することが夢。
レージデージの父
レージデージ石油会社の社長。娘の幸せを考え、マリオンとの仲を認めようとしたが、彼が娘に告げたことが、レージデージの疑念をうむことになる。娘に、王国では離婚は認められていないことを告げ、娘の決心を確かめていた。
コンスタン石油会社の社長の息子
レージデージとマリオンの姿を見て、罪に問われることを承知でレージデージとの離婚を申し出る。父親の会社の規模拡大を冷ややかな目で見つめていた。
ジュラ王女
ランドレス王国の王女。アラビア王国の国王カエサルと婚姻する。

単行本編集

脚注編集

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  1. ^ 大島弓子選集第6巻『全て緑になる日まで』書き下ろしマンガエッセイより