全日本バレーボール高等学校選手権大会

全日本バレーボール高等学校選手権大会(ぜんにほんバレーボールこうとうがっこうせんしゅけんたいかい)は、2011年から毎年1月に行われる高校バレーボールの大会である。

全日本バレーボール高等学校選手権大会
開催中の大会:
第69回全日本バレーボール高等学校選手権大会
Tokyo Metropolitan Gymnasium 2008.jpg
開始年 1948
主催 全国高等学校体育連盟
日本バレーボール協会
フジネットワーク ほか
参加チーム数 男女各52
加盟国 日本の旗 日本
備考 1963年度から2009年度までは全国高等学校総合体育大会の競技種目。
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全国高等学校体育連盟からは選抜大会として扱われている。

目次

概要編集

高校選手権大会自体は第二次世界大戦後の1948年に「全国高等学校バレーボール選手権大会」として始まり、1963年からはインターハイに組み込まれ8月に行われ、その後の国体少年バレーボール、春休みの全国高等学校バレーボール選抜優勝大会春の高校バレー)とともに、高校3大大会とされてきた。

しかし、春高バレー本大会は開催時期の関係で卒業式後の大会となる学校が多く、特に女子で高等学校卒業後直ちに実業団チームに入る生徒にとっては、長期間ブランクが開くことが大きな問題となっていた。

これを受けて日本バレーボール協会全国高等学校体育連盟等、関係各方面による協議の結果、2010年度から選抜優勝大会を廃止し、この大会をその代替として1月開催に変更、3年生も本大会に出場可能とした。“春高バレー”はこの大会の愛称とした[1]。ただしインターハイに含まれない全国大会のため、全国高等学校体育連盟の制度上は選抜大会のままである[2]。なおこれに伴い、インターハイにおける競技は単なるインターハイの一部として継続されている(名称は「平成○●年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会」のみに統一)。

以上の理由から、2011年1月の大会は「第63回全日本バレーボール高等学校選手権大会」として開催された。また、歴代の記録も2009年度までのインターハイ時代から引き継ぐ[注釈 1]「バレーボールの甲子園」とも言われている。

沿革編集

1948年
第1回全国高等学校バレーボール選手権大会を9人制で開催。以後回を重ねる。
1963年
バレーボールが正式種目となった1964年東京オリンピックを次年に控え、この年に始まった全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に合流、以後6人制に変更され全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会との併催として続けられる。
2010年
高校バレーボール競技システム見直しにより、インターハイから分離される。学校年度の関係上、この年は開催が無くなった。
2011年
現在の名称に変更し、第63回として開催。
2013年
東京体育館が改修工事の関係などからさいたまスーパーアリーナ(準々決勝まで)と所沢市民体育館(準決勝以降)で分割開催。日程も通常の5日間連続から準々決勝と準決勝が4日間開く形になる。埼玉県での開催のため開催地枠が埼玉県に与えられたが、旧選抜大会時代から開催地枠込みで3校だった東京都の出場枠が3校のまま変わらなかったためこの年の出場校は1校多い男女各53校となった。

開催要項編集

※は旧選抜優勝大会からの「春高バレー」名称等引継ぎに伴う連名で、第63回から加わる。

主催
日本バレーボール協会全国高等学校体育連盟フジテレビジョンなどフジネットワーク28社(後述)※、産業経済新聞社
後援
スポーツ庁ニッポン放送※、文化放送
主管
高体連バレーボール専門部、開催都県バレーボール協会
特別協賛
ジャパネットたかた(「ジャパネット杯」冠スポンサー、第63回から)
協賛
日本コカ・コーラ(コカ・コーラボトラーズ、第65回まで)[注釈 2]
久光製薬(第66回)
大塚製薬ポカリスエット)、近畿日本ツーリスト(第67回)
日清製粉グループ本社(第69回)
日程
毎年1月初旬の5日間
開催場所
東京体育館(例外年度あり)
出場校
男女各52校 - [注釈 3](例外年度あり)

各地区の予選は日程変更で早まった。日程が正月明けということもあり、また同時期にはサッカー首都圏全国大会が行われているため、関係者等の移動手段・宿泊施設を早めに確保する必要がある地域から順次代表が決定する方式になっている。開催地東京では11月下旬に代表校が決まり、全国大会の抽選は12月の初めに行われる。

旧春高バレーの時は主に国立代々木競技場(第1・2体育館 年度により東京体育館が主だった時もある)を主とし、青山学院記念館駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場同体育館などの首都圏の各会場に分散して開催した年度があるが、現行の1月開催になってからは代々木競技場が同時期の全日本総合バスケットボール選手権大会に抑えられた影響もあり、主会場を東京体育館に統一した。

全国大会は、1回戦をメイン・サブ両アリーナ併用5面(うち1面はサブアリーナ)、2・3回戦と準々決勝をメインアリーナのみの4面で同時に行い、準決勝・決勝はアリーナ全体をセンターコートにし1面のみで競技を行う。3月開催だった旧選抜優勝大会から比べて会期が2日短縮されるため、1回戦・2回戦の分割開催が無くなるのと、3回戦・準々決勝が同一日連続開催となるため、優勝決定までは5日間で6試合という日程を消化することとなる。

なお、準決勝と決勝戦は基本的にカレンダーの配置上成人の日が行われる1月第2月曜日が含まれる週末に行われるため、年度により成人の日、またはその前日の日曜を決勝日とする5日間連続の日程とする場合と、休養日を設けたうえで前半と後半に分ける場合とがある。

競技日程編集

男女共通

  • 第1日 - 開会式・1回戦
  • 第2日 - 2回戦
  • 第3日 - 3回戦・準々決勝
  • 第4日 - 準決勝
  • 最終日 - 決勝・閉会式

テレビ中継編集

基本的に主催するフジネットワーク各局で中継される。地上波ではフジテレビ単独で1日目から3日目まで(1回戦から準々決勝まで)が試合翌日の未明帯に一部の試合をダイジェスト放送(ネットワーク各局は地元出場校の試合を中心に放送)、準決勝と決勝は試合当日の午後の時間帯に全国向けに録画中継する(準決勝までは、勝ち進んでいる場合当該地区の局は独自制作する場合がある。また関西テレビは決勝戦でも関西地区の代表校が進出した場合に限り独自制作とすることがある)(系列外ネット局に対しては、試合の翌日未明・早朝帯に放送される)。但し、年度によっては会場から生放送を行う事もある。

また、CS放送のフジテレビワンツーネクストでは、1日目から3日目まではONETWONEXTの3波を使って3コートの試合を生中継(他のコートはONEとNEXTで当日の夜から翌日の朝にかけて録画中継 このため準々決勝まではONEとNEXTはほぼ春高バレーだけの編成となってしまう。2012年から2014年はONEとNEXTの2波で生中継を行った)、準決勝と決勝はONEで中継(決勝は録画、準決勝は年度によって生中継の場合がある)する。BS放送のBSフジでも決勝のみ録画放送(2013年を除く)2015年は総集編を放送[3]。2014年以降は1回戦から準決勝まで全試合生中継されるようになった(2014年、ONE・NEXTとスカチャン(最大3波を使い1日目から3日目まで生中継)、2015年、ONE・TWO・NEXTとスカチャン(最大2波)[4]。2016年、ONE・TWO・NEXTとスカパー!オンデマンド(インターネット、準決勝まで全試合LIVE配信))[5]

地方大会決勝戦については、旧選抜優勝大会と異なり放送しない地域もあるが、代表決定戦の結果については『スポーツLIFE HERO'S』でフォローされる。また開催地である東京都大会についてはフジテレビONEで男女の準決勝と開催地(第3)代表決定戦を生中継し、地上波ではそれらを抜粋した録画中継とする場合もある。

主催社及び担当地域編集

単独で主催に名を連ねるフジテレビ以外の社もフジネットワークとして共同主催しているため系列表記は割愛する。各都道府県予選ではこれら各社が大会運営においても中心的役割を果たす。

都道府県 担当社 備考   都道府県 担当社 備考
東京都 フジテレビジョン 主幹局
関東広域圏管轄
大阪府 関西テレビ放送 近畿広域圏
(徳島県含む)管轄
茨城県 滋賀県
栃木県 京都府
群馬県 兵庫県
埼玉県 奈良県
千葉県 和歌山県
神奈川県 徳島県
北海道 北海道文化放送 南北両地区管轄 島根県 山陰中央テレビジョン放送 両県管轄
岩手県 岩手めんこいテレビ 鳥取県
宮城県 仙台放送 岡山県 岡山放送 両県管轄
秋田県 秋田テレビ 香川県
山形県 さくらんぼテレビジョン 広島県 テレビ新広島
福島県 福島テレビ 愛媛県 テレビ愛媛
新潟県 新潟総合テレビ 高知県 高知さんさんテレビ
長野県 長野放送 福岡県 テレビ西日本
静岡県 テレビ静岡 佐賀県 サガテレビ
富山県 富山テレビ放送 長崎県 テレビ長崎
石川県 石川テレビ放送 熊本県 テレビ熊本
福井県 福井テレビジョン放送 大分県 テレビ大分
愛知県 東海テレビ放送 中京広域圏管轄 宮崎県 テレビ宮崎
岐阜県 鹿児島県 鹿児島テレビ放送
三重県 沖縄県 沖縄テレビ放送

主催外となるテレビ局編集

これらの各社は地元にフジネットワーク加盟民放が無いことから、“番組販売”“企画参加”的な対応で全国大会決勝戦の中継・地元分のフォローを行っている。但し主催社ではないため大会運営には基本的にかかわらない。

都道府県 担当社 備考
青森県 青森放送 NNN/NNS系列
山梨県 山梨放送
徳島県 四国放送
山口県 テレビ山口 JNN系列
かつてはフジネットワークのみ加盟していた名残

テーマ曲編集

歴代優勝校編集

男子編集

優勝校 準優勝校 ベスト4校
63 2011年 東亜学園(東京第2) 鎮西(熊本) 東洋(東京第1) 大村工(長崎)
64 2012年 大村工(長崎) 創造学園(長野) 東亜学園(東京第2) 鹿児島商(鹿児島)
65 2013年 星城(愛知) 大塚(大阪第1) 大村工(長崎) 鹿児島商(鹿児島)
66 2014年 星城(愛知) 鹿児島商(鹿児島) 東福岡(福岡) 雄物川(秋田)
67 2015年 東福岡(福岡) 大村工(長崎) 大塚(大阪第1) 愛工大名電(愛知)
68 2016年 東福岡(福岡) 鎮西(熊本) 駿台学園(東京第2) 創造学園(長野)
69 2017年 駿台学園(東京第1) 東亜学園(東京第2) 習志野(千葉) 高川学園(山口)

女子編集

優勝校 準優勝校 ベスト4校
63 2011年 東九州龍谷(大分) 古川学園(宮城) 共栄学園(東京第1) 鹿児島女子(鹿児島)
64 2012年 東九州龍谷(大分) 氷上(兵庫) 下北沢成徳(東京第1) 大阪国際滝井(大阪第2)
65 2013年 下北沢成徳(東京第1) 誠英(山口) 熊本信愛女学院(熊本) 柏井(千葉)
66 2014年 九州文化学園(長崎) 東九州龍谷(大分) 共栄学園(東京第1) 東京都市大塩尻(長野)
67 2015年 金蘭会(大阪第1) 大阪国際滝井(大阪第2) 東九州龍谷(大分) 柏井(千葉)
68 2016年 下北沢成徳(東京第3) 八王子実践(東京第1) 金蘭会(大阪第1) 文京学院大女子(東京第2)
69 2017年 下北沢成徳(東京第1) 就実(岡山) 鹿児島女子(鹿児島) 金蘭会(大阪第1)

脚注編集

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注釈
  1. ^ 但しフジサンケイグループでは2012年まで、優勝回数などを選抜優勝大会から引き継いだ「春高バレーとしての」記録として報じていた(例えば2012年男子優勝校の大村工は、公式記録としては「8大会ぶり2回目」となるが春高バレーとしては「初優勝」。女子優勝校の東九州龍谷は、公式記録としては「4連覇」だが春高バレーとしては「5連覇」)。
  2. ^ コカ・コーラボトラーズは旧選抜優勝大会時代は「コカ・コーラ杯」として冠スポンサーに就いていたが、「全日本高校選手権」と正月開催への移行時に冠スポンサーから撤退。以後も協賛スポンサーとして引き続きコカ・コーラやアクエリアスといった公式飲料を出場校に供給・提供していた。
  3. ^ 北海道・東京都・神奈川県・大阪府が各2校、その他43府県1校、開催地枠(通常は東京都)1校。旧選抜優勝大会時代にはあった前回優勝校枠は存在しない。
出典

参考資料編集

  • 月刊バレーボール 2010年2月号(JANコード 4910075270207)

関連項目編集

外部リンク編集