八千代町停留場

日本の長崎県長崎市にある長崎電気軌道の路面電車停留場

八千代町停留場(やちよまちていりゅうじょう、八千代町電停)は、長崎県長崎市八千代町にある長崎電気軌道本線の路面電車停留場である。駅番号は261号系統2号系統3号系統が停車する。

八千代町停留場
停留場全景
やちよまち
Yachiyo-machi
25 宝町 (0.4 km)
(0.4 km) 長崎駅前 27
所在地 長崎県長崎市八千代町2番9号先
北緯32度45分18.8秒 東経129度52分12.94秒 / 北緯32.755222度 東経129.8702611度 / 32.755222; 129.8702611 (八千代町停留場)
駅番号 26
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 本線(1号系統・□2号系統3号系統
キロ程 4.5km(住吉起点)
赤迫から4.7 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
700人/日
-2015年-
開業年月日 1915年大正4年)11月16日
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歴史 編集

八千代町停留場は1915年大正4年)に開業した[1]。当時の軌道は長崎本線と並走する位置に敷かれていて、停留場からは長崎機関区に通じる職員用の通路が伸びていた[2]太平洋戦争下の1944年昭和19年)には急行運転の開始に合わせて一度廃止されるも、1947年(昭和22年)に復活した[1][3]

1957年(昭和32年)には戦後の都市計画の中で新設された国道206号へ軌道が移設、それまでの停留場は廃止され、新線上へと移って御船町停留場(みふねまちていりゅうじょう)に改称した[2][3][4]。停留場名はその後1969年(昭和44年)に八千代町へと戻っている[2]

年表 編集

構造 編集

八千代町停留場は併用軌道区間にあり、道路上にホームが設けられる[10][11]。ホームは2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟んで向かい合う(相対式ホーム[10][11]。線路の東側にあるのが長崎駅前方面行き、西側にあるのが赤迫方面行きのホーム[11]

かつては横断歩道橋が接続していたが、1995年に撤去された(銭座町停留場と同時期)[1][8]。合わせて停留場は長崎駅前寄りに130メートルほど移設され、代わって横断歩道が接続するようになった[1][12]。1999年にはその横断歩道と停留場脇に新築されたマンション駐車場に通じる細街路の位置が重なったことから横断歩道を移動、それに伴い停留場も宝町寄りに45メートルほど移設された[1]

利用状況 編集

長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。長崎電軌の中でも利用者数が少ない停留場である[1]

  • 1998年 - 806人[1]
  • 2015年 - 700人[13]

周辺 編集

隣の停留場 編集

長崎電気軌道
本線(1号系統・2号系統・3号系統)
宝町停留場(25) - 八千代町停留場(26) - 長崎駅前停留場(27)
  • 1922年(大正11年)ころまでは隣の宝町停留場との間に寿橋停留場が存在した[3][7]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i 田栗 & 宮川 2000, pp. 55–56.
  2. ^ a b c 田栗 2005, p. 38.
  3. ^ a b c d e f g h i j 今尾 2009, p. 57.
  4. ^ 100年史, p. 128.
  5. ^ 100年史, p. 129.
  6. ^ 田栗 2005, p. 157.
  7. ^ a b 100年史, p. 127.
  8. ^ a b c 100年史, p. 197.
  9. ^ 田栗 2005, p. 156.
  10. ^ a b 100年史, p. 130.
  11. ^ a b c 川島 2013, p. 46.
  12. ^ 100年史, p. 117.
  13. ^ 100年史, p. 124.

参考文献 編集

  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 12 九州沖縄、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790030-2 
  • 川島令三『四国・九州ライン 全線・全駅・全配線』 第5巻 長崎・佐賀エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2013年。ISBN 978-4-06-295161-6 
  • 田栗優一『長崎「電車」が走る街今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年。ISBN 4-533-05987-2 
  • 田栗優一、宮川浩一『長崎のチンチン電車』葦書房、2000年。ISBN 4-7512-0764-4 
  • 長崎電気軌道株式会社『長崎電気軌道100年史』2016年。 

関連項目 編集