八鹿酒造株式会社(やつしかしゅぞう)は、大分県玖珠郡九重町に本社を置く酒類製造会社である。

八鹿酒造株式会社
YATSUSHIKA BREWERY Co.Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
879-4692
大分県玖珠郡九重町大字右田3364
設立 1949年(1864年創業)
業種 食料品
法人番号 1320001010295 ウィキデータを編集
事業内容 清酒・焼酎・リキュールの製造及び関連商品の販売
代表者 代表取締役社長 麻生益直
資本金 7,410万円
従業員数 約100名(2016年4月現在)
外部リンク https://www.yatsushika.com/
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概要 編集

1864年元治元年)、初代麻生東江により舟来屋(ふなこや)として創業。現在も当時の仕込蔵が残っている。この蔵には現存する中で九州最古の鏝絵と屋号が描かれている。しかし、1870年(明治3年)に着工した右田井路(農地用水灌漑工事)に私費を投じたため財産が底をつき、酒造権を一時手放すことになる[1]

1885年明治18年)、三代目の麻生観八が酒造免許を取得して舟来屋を再興すると、地元の竜門の滝にちなんで名づけた日本酒「龍門」を発売。後に、観八と杜氏の仲摩鹿太郎の名前からそれぞれ1字ずつを取って「八鹿」と改めた。その後、1949年昭和24年)には有限会社麻生酒造場、1967年(昭和42年)には八鹿酒造株式会社に組織を変更。この間に「八鹿」は大分を代表する清酒に成長し、今日に至るまで愛されている。

また、長年日本酒を主力製品としてきたが、1980年(昭和55年)には、大分県名産のかぼすを使ったリキュール「かぼすリキュール」を発売。1998年平成10年)には麦焼酎「銀座のすずめ」を発売し、麦焼酎の製造・販売を本格的に開始している〈麦焼酎自体、は1983年(昭和58年)から発売〉。

永年にわたり、地元テレビ局[2]の夕方および夜の天気予報[3]を提供しており、酒類とは無縁な学生や子どもにも認知度が極めて高い。この天気予報のジングルは南こうせつとかぐや姫[4]が歌っている。

所在地 編集

  • 大分県玖珠郡九重町大字右田3364番地
    • JR九州久大本線恵良駅より徒歩約3分。試飲などができる「舟来蔵」が設けられており、蔵の見学も可能(要予約)。

主要な銘柄 編集

  • 日本酒
    • 八鹿
    • 笑門 八鹿
  • 焼酎
    • 銀座のすずめ
    • なしか!
  • リキュール
    • かぼすリキュール

脚注 編集

  1. ^ 大分県 2013.
  2. ^ OBS大分放送
  3. ^ 月・水・金・土は夕方、火・木は全国スポンサーの兼合いで夜に繰り下げ
  4. ^ 南こうせつ・森進一郎・大島三平で構成される第1期かぐや姫。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集