公女殿下の家庭教師』(こうじょでんかのかていきょうし)は、七野りくによる日本ライトノベルイラストはcuraが担当している。

公女殿下の家庭教師
ジャンル ファンタジー
小説
著者 七野りく
イラスト cura
出版社 KADOKAWA
掲載サイト カクヨム
レーベル 富士見ファンタジア文庫
連載期間 2017年10月6日 -
刊行期間 2018年12月20日 -
巻数 既刊16巻(2024年2月20日現在)
漫画
原作・原案など 七野りく(原作)
cura(キャラクター原案)
作画 無糖党
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 少年エースplus
レーベル 角川コミックス・エース
発表期間 2019年9月13日 -
巻数 既刊4巻(2024年2月26日現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル ライトノベル漫画

WEB版はカクヨムにて2017年10月から連載中で、第3回カクヨムWeb小説コンテストの異世界ファンタジー部門大賞を受賞した[1]。書籍版は富士見ファンタジア文庫KADOKAWA)より2018年12月から刊行されている。2021年11月時点でシリーズ累計発行部数は40万部を突破している[2]

メディアミックスとして、無糖党が作画を担当する漫画版が『少年エースplus』(KADOKAWA)にて2019年9月から連載中[3]。2023年10月にはアニメ化が発表された[4]

あらすじ 編集

魔力は少ないながら優れた魔法技術を持っており、わずか1年で王立学園を卒業したアレンは、王宮魔法士の試験に落第してしまう。アレンが王立学校の教授に相談したところ、「公爵家の家庭教師」の仕事を紹介される。

四大公爵家のハワード公爵は、初級魔法すら使えない娘の公女 ティナに魔法を使うことを諦めてもらい、将来は彼女の得意分野である「植物や作物の研究」の道に進むことを望んでおり、王立学校への入学をティナに諦めさせるようアレンに依頼する。

だがアレンは、ティナが王立学校の水準を満たすだけの魔法が使えるように自分が教えることを申し出て、公女であるティナと、彼女の専属メイドにしてハワード家に使えるウォーカー家の跡取り娘であるエリーの家庭教師となる。

登場人物 編集

声の項はPVおよびボイスコミックの声優。

主要登場人物 編集

アレン「剣姫の頭脳」
声 - 内田雄馬[5][6]
本作の主人公。17歳の青年。狼族である両親に拾われた。名前の由来は200年前の魔王大戦で英雄と呼ばれていたアレンから。
同級生の公爵令嬢リディヤに魔法を指導し、リディヤと共に主席と次席で卒業した[注 1][注 2]
常にリディヤに振り回されており、リディヤの腐れ縁兼相棒「剣姫の頭脳」と呼ばれている。また、リディヤの母からは、息子同然の扱いである。
魔法は全属性の中級まで使える。王国内において魔法制御技術は屈指。他者と魔力を繋げることができ、相手の魔力で自身も上級魔法を使うことが出来る。魔力を繋げた事があるのはカレン、リディヤ、ティナの3人。
獣人である両親に育てられた。王立学校の副生徒会長であるカレンは、義妹に当たる。
優れた魔法技術を持ちながらも王宮魔法士の試験に落第したことから、学園長からハワード公爵令嬢の家庭教師を紹介される。
年下の女の子の頭を撫でるのが癖で、所属している研究室の教授からは「天性の年下殺し」と揶揄されている。
3巻でハワード、リンスター公爵家合同商会の元締めに任された。昔から大魔法を調べている。
八大精霊である、氷鶴、炎麟から鍵(他人と魔力をつなげる能力を持つもの[原作 1]、精霊と英雄たちの永劫の呪縛を解く鍵[原作 2]、星の約を果たし、乱れた律を整える存在[原作 3]。)と呼ばれている。
ティナ・ハワード「小氷姫」
声 - 日高里菜[7][6]
ハワード公爵家の次女。13歳。敬称は公女殿下。王位継承権は非公式だが所持。エリーとはメイド兼幼馴染兼親友。リィネは初めて出来た友達。
公爵家直系にも関わらず、アレンに出会うまで魔法を一切使えず、貴族社会では魔法が使えないことで有名だった[注 3]
極致魔法である氷雪狼を使うことができ、大精霊である「氷鶴」を宿している。
学問に関しては、昔から書物を読んでいたため、アレンから『王国の至宝』とまで言われるレベルで、植物、作物研究によってハワード家の食物自給率と財政状況を改善している。
王立学校には首席合格するも、次席であったアレンと帽子に着ける徽章が違うことに愕然としそろえるために、成績を落とそうとしたが、「彼に嫌われるかもしれない」と思い、前期試験でも首席をキープ。
リディヤ・リンスター「剣姫」
声 - 戸松遥[8]
リンスター公爵家の長女。17歳。王位継承権は上位。敬称は公女殿下。王宮魔法士。アレンとは同級生で相方。
魔法は苦手だったため剣術で入学した[注 4]。剣術にかなり優れているため、「剣姫」と呼ばれている。アレンに魔法を教えてもらい、わずか一年で優秀な成績(次席)で学園を卒業した。
アレンに対しては、かなりのツンデレ。他の男に対する態度はとても冷たい。
彼と魔力を繋ぎ、挨拶代わりや照れ隠しに『火焔鳥』を投げてくる。
実戦で使うのは『火焔鳥』が中心。戦闘狂リンスターに伝わる『真朱』を継承。
この四年間で、本気で戦闘したのは、黒竜、吸血鬼の真祖、四翼の悪魔、勇者、近衛騎士団団長だけ。アレンと組んでいる限り、短期決戦においては無敵。自分の魔力を渡すことにも躊躇がないので、アレンが了承した場合、極致魔法を乱射しつつ、『紅剣』を振るってくる。
エリー・ウォーカー「小風姫」
声 - 島袋美由利[6]
ティナの専属メイドで、ウォーカー家の跡取り娘。14歳。ティナと共に、アレンに家庭教師を受けることになる。
魔法は、炎・水・土・風・闇。中級魔法までを一通り使うことが出来る。
リィネ・リンスター「小炎姫」
リンスター家の次女。13歳。敬称は公女殿下。王位継承権はなし。アレンを「兄様」と呼ぶ。ティナのことはアレンを取られてしまったためやきもちを焼いており、顔を合わせる度言い合いをしているが、初めて出来た同年代の友達だったりする。エリーとは比較的良好な関係である。
王立学校は次席入学。次席入学はアレンと同じなので、嬉しく思っている。姉譲りの剣技と炎魔法を持つ才媛。
魔法は炎中心。『火焔鳥』も使える。

ウェインライト王国 編集

ウェインライト王家 編集

ウェインライト王国王家。
ジャスパー・ウェインライト
現ウェインライト王国国王。王国武闘大会で優勝経験のある実力者。
ジョン・ウェインライト
ウェインライト王国元第一王子。自ら王位継承権を返上。
ジェラルド・ウェインライト
ウェインライト王国元第二王子。度重なる不祥事で王位剥奪。23歳。
シェリル・ウェインライト「光姫」
ウェインライト王国第一王女。アレンとリディヤと王立学校の同期生。王立学校は3席で卒業。
タチアナ・ウェインライト「大英雄」
ウェインライト王家の家祖。

ハワード家「軍神」 編集

四大公爵家の一つ。代々受け継がれる属性は氷。極致魔法は「氷雪狼」。秘伝は「蒼拳」。北方を守護している。
ワルター・ハワード
現公爵。ティナ、ステラの父親。敬称は公爵殿下。筋骨隆々な巨躯。極致魔法「氷雪狼」の使い手で歴戦の勇将であり、彼の名前を出すだけで、諸外国が警戒度を上げる程。魔法の使えない娘が王立学校に行くことを危惧しており、アレンに諦めさせるよう依頼する。ティナの得意分野である「植物や作物の研究」をする方が、娘のためではないかと考えていた。妻ローザに先立たれながらも、娘2人を育ててきた。ハワード家の将来を巡って、ステラとは喧嘩別れの形で家出された。ティナの才能を認めつつも、武門としてのハワード家の終焉を感じていた。アレンに対しては感謝しているものの、娘達が慕っているのを見ると、お酒が欲しくなる模様。武人気質で貴族情勢は理解しつつも、北方という僻地を領土に持つこともあり、教授やリンスター公爵に比べれば物事を単純に考えがち。
ティナ・ハワード
主要登場のティナを参照
ステラ・ハワード
ティナの姉で王立学校の生徒会長。15歳。薄く青みがかった白金の長髪。ハワード家長女。ティナの姉。敬称は公女殿下。王位継承権は下位。
真面目で努力家で責任感が強く、何がなんでもハワード家を継ぐつもりで、半ば家出をする形で王立学校に入学。
魔法は氷中心。腰に剣と短杖を下げている。アレンがステラ用に考案した極致魔法である「氷光鷹」、秘伝の「蒼剣」、「蒼楯」を使うことができる。
3巻では父ワルターから次期公爵を考えていないと言われ、思い悩んでいた。その後アレンに悩みを打ち明け、強くなりたいという意志から、カレン、ティナ、エリーと戦うことになる。その戦いではアレンとペアを組みアレンが考案したの極致魔法と秘伝を使えるようになった[注 5]
王都襲撃後、人々に治癒を行う姿から、「聖女様」「天使様」と呼ばれている。
ローザ・ハワード(故人)
ティナ、ステラの母親。すでに他界している。旧姓はエーテルハート。
魔法が衰退しつつあるこの時代において、大魔法の真相に肉薄した数少ない人物。
ロス・ハワード
ハワード家の家祖

ウォーカー家 編集

ハワード家に仕える一家。
エリー・ウォーカー
主要登場人物のエリーを参照
グラハム・ウォーカー
エリーの祖父。初老。
四大公爵の一角である、ハワード家を支えるウォーカー家の当代。無類の忠義者にして、教授に「グラハムがいればハワードは何も問題無し」と称されるほど。
エリーの両親は既に亡くなっており、今まで大事に孫娘を育ててきた。アレンを評価しており、彼をウォーカー家に迎えても良いと考えている。
シェリー・ウォーカー
エリーの祖母。伝説メイドの異名を持ち、アンナから慕われている。ハワード家メイド長。
ロラン・ウォーカー
ハワード家に仕える執事。22歳。ステラに片思いしている。教授からは「ロラン坊」と呼ばれている。
ミナ・ウォーカー
ハワード家副メイド長。
オリ―・ウォーカー
ハワード家メイド隊3席。
サリー・ウォーカー
ハワード家メイド隊4席。兄はロラン。

リンスター家 編集

四大公爵の一つ。代々継がれる属性は炎。極致魔法は「火焔鳥」。秘伝は「紅剣」。南方を守護している。母系の血が強く出ている。戦闘狂で他国からは野蛮人ともいわれている。
リディヤ・リンスター
主要登場人物のリディヤを参照
リィネ・リンスター
主要登場人物のリィネを参照
リチャード・リンスター
リンスター家の長男。25歳。次期リンスター公爵。敬称は公子殿下。リディヤとリィネの兄で二人からは「愚兄」、「リチャード兄様」と呼ばれている。かなりの美青年でモテる。婚約者あり。
リアム・リンスター
現リンスター公爵。リディヤ、リィネ、リチャードの父親。リンスター傍系。敬称は公爵殿下。「火焔鳥」を使いこなすもリサ、リディヤにはかなわない。
リサのことは妹同然に思っていたものの、あっさりと攫われた。そのためリディヤがアレンをそうしないか、内心かなりびくびくしている。子供達を愛している。
リサ・リンスター 先代「剣姫」
リディヤ、リィネ・、リチャードの母親。敬称は公爵夫人。リディヤと並ぶと姉妹に見えるほど若く見える。リンスターの直系。初代「剣姫」。
現役時、王国最強剣士兼王国最強魔法士。諸外国においては、彼女が戦場に出てきた途端、和睦交渉を考えざるを得ないような人だった。
リアムとは従兄の関係で、幼い頃から知っていた。今は、南方の領地経営に辣腕を振るう。当代公爵にならなかったのは、リアムのカッコイイところを見たかったから。愛情深く、さっぱりしている。身分差に関しても先進的な考えを持っていて、才能重視。リチャードのことは勿論、愛しているものの、仮に才が足りないならば、次期公爵はアレンでも構わないと思っている。
アレンを誰よりも買っており、実の息子同然のように扱う。彼の地位引き上げへの布石に余念がなく、アレンの母親であるエリンとは文通する仲。
現役を退いたとはいえ、極致魔法「火焔鳥」を息をするように放つ。
夫であるリアムとは16の時に結婚。
リーン・リンスター 前リンスター公爵
リチャード、リディヤ、リィネの祖父。リサの父。
リンジー・リンスター「緋血の魔女」「緋天」
リチャード、リディヤ、リィネの祖母。リサの母。自称は「緋天」侯国連合では「緋血の魔女」とも呼ばれるほどの魔女であり、侯国連合最強と称されていた「七魔杖」全員を一撃で倒した。
リサ同様リーンを16で堕とし結婚。
リュカ・リンスター
リンスター副公爵。リドリー、リリーの父。リアムの弟。リチャード、リディヤ、リィネの叔父。
フィアーヌ・リンスター「微笑み姫」
リンスター副公爵夫人。リドリー、リリーの母。リチャード、リディヤ、リィネの叔母。
リドリー・リンスター「剣聖」
リリーの兄。リディヤと同じくリリーからは「愚兄」と呼ばれることがある。
リンスター家メイド隊 編集
アンナ 元「死神」
リンスター家のメイド長。鬼教官。元リチャードの先生。
リンスター家の裏側を取り仕切り、国の内外から情報を日々収集している。かつて、隣国である帝国がリンスター公爵暗殺を企んだ際に送り込んだ暗殺者の一人だった。がリサと交戦した際に余りの戦力差と、彼女の美しさに全面降伏した。以降は、リサの忠実なる右腕。
ロミー
副メイド長。
リリー・リンスター
メイド隊3席。陽気な性格でリディヤの幼少期に専属メイドを務めていたが、リディヤからは嫌われていた。リディヤ、リィネの従姉妹。
エマ
メイド隊4席。
コーデリア
メイド隊8席。
シーダ・スティントン
メイド見習い。リィネの専属メイド[注 6]。平民出身。極東国に伝わる月神を信仰しており、口癖のようによく話す。

オルグレン家 編集

東方の領主。領土内には獣人たちも暮らしている。代々継がれる属性は雷。極致魔法は「雷王虎」。秘伝は「紫斧」。
ギド・オルグレン
現オルグレン公爵。初老。グランド、グレック、グレゴリー、ギルの父。
グラント・オルグレン
オルグレン家長男。謀反の首謀者。
グレック・オルグレン
オルグレン家次男。
グレゴリー・オルグレン
オルグレン家三男。
ギル・オルグレン
オルグレン家の四男。アレンは王立大学の先輩。飛び級で進学。
オルグレン家メイド・臣下 編集
コノハ
ギルの護衛兼専属メイド。南方出身。小さなときにギルに助けられ、絶対的な忠誠心を持っている。
ヘイグン・ヘイデン
ギドの臣下。
ハーグ・ハークレイ
ギドの臣下。
ザウル・ザニ
ギドの臣下。

ルブフェーラ家 編集

四大公爵の一つ。代々継がれる属性は風。極致魔法は「暴風竜」。秘伝は「翠槍」。西方を守護している。200年前の魔王戦争後から再戦を期して軍備増強に余念はない。
レオ・ルブフェーラ
現ルブフェーラ公爵。エルフ族。
レティシア・ルブフェーラ「彗星」
先々代ルブフェーラ公爵。

その他の登場人物 編集

教授
王立学校の教授。年齢は五十代。王立学校の教授。年齢は五十代。アレン、リディヤの担当教授。学校長とリンスター夫妻に二人を押し付けられた。ワルター、リアムとは  悪友の仲。王立学校長であるロッド卿とは同族。現国王、リサは元教え子。現役時代は、王国内屈指の魔法士で戦場、政治の場において、敵対者を正攻法、搦め手何でもござれで葬り続け、敵味方から恐れられた。その結果かこの三年間はリディヤ、 アレンに付き合わされている。本名はかなり長く、ほとんどの人物が名前を憶えていない。そのため、悪友達からも教授。国王からは「先生」と呼ばれている。使い魔である「アンコさん」がいる。
ロッド卿
王立学校の校長。大魔導。エルフ族。リディヤからは「腐れエルフ」と呼ばれている。
フェリシア・フォス
15歳。カレン、ステラの親友。仕事をする時は眼鏡をかけている。フォス商会の娘兼実質的な経営者。
アレンに王立大学を卒業した時に両家合同の窓口があった場合は働かないかと誘われたことを切っ掛けに、あっさりと王立学校を辞た。父親からは勘当されたものの、本人は意見を変えることはなかった。
エルンスト・フォス
フェリシアの父親。商才はないため娘に任せている。
ゼルベルト・レニエ「男爵」
アレンの親友でリディ屋の天敵。四翼の悪魔から王都を救った。
オーウェン・オルブライト「近衛騎士団長」
貧乏男爵の息子。28歳。剣腕のみで、今の地位に上り詰めた。既婚。恐妻家。リチャードとは悪友。戦場においては、百戦錬磨な武人。アレンを近衛に誘ったことがある。
リナリア・エーテルハート「双天」「天騎士」「天魔士」
人類史上最高の剣士と魔法士の称号である「天騎士」「天魔士」の最後の保持者。魔女の末裔。
パオロ・ソレビノ
水都の高級ホテル水竜の館総支配人。
リル「魔王」
アレン達がララノアへ向かう時に出会った白銀髪の迷子。ティナより身長が低く、幼い顔立ち。しかしその正体は、西のルーブフェラ領に隣接する魔王領の魔王当人。500年前は「双天」、200年前には「流星」、100年前には「銀狼」に、魔王にならないかと世代交代を打診するも断られ続けている。

ユースティン帝国 編集

 英雄「射手」が建国した国。

ユーリー・ユースティン
ユースティン帝国皇帝。
モス・サックス「陥城」
ユースティン帝国元帥。
アリス・アルヴァ―ン「勇者」「8大公家筆頭」
帝国で暮らす「勇者」。世界を守護している。アレン、リディアとは黒竜戦で共闘。
ティナを「同志」、エリーを「がぅがぅ」、「敵その1」、リディヤを「泣虫弱虫」、「赤い弱虫毛虫」など、リリーを「敵その2」と呼んでいる。
オーレリア・アルヴァーン「先代勇者」
先代勇者

ララノア共和国 編集

王国から北東部に位置する共和国。100年前にユースティン帝国から独立。
オズワルド・アディソン
ララノア共和国元首。アディソン侯爵家当主。光翼党党首。
マイルズ・タリトー
天地党党首。
アーサー・ロートリンゲン「天剣」
旧帝国の末裔。

エルナー・ロートリンゲン「天賢」

  アーサーの婚約者。

獣人族 編集

高い戦闘力を持っていたが、200年前の魔王戦争で多くが戦死し、人口はわずかになった。
カレン
アレンの義妹。王立学校副生徒会長。ブラコン。アレンが初めて魔法を繋いだ相手でもある。
リディヤとは、アレンのことで言い合いになったりするが、時には味方だったりする。リディヤを義姉と認める気はない。ティナ達は可愛い後輩だけれど、やっぱりアレンを渡す気はなし。ステラ、フェリシアは親友。
エリン
狼族。アレン、カレンの母親。30代後半。料理が得意。ナタンとは幼馴染。
ナタン
狼族。アレン、カレンの父親。30代後半。優しく、息子と娘を深く愛している。アレンが、王宮魔法士を落ちた事を悔いていたのに対し、彼を誇りに思うと、本心から言ってのけた。
デグ
前獺副族長。

聖霊教 編集

アスター・エーテルフィールド「賢者」
聖霊教使徒主座。
イオ・ロックフィールド「黒花」
信徒次席。半妖精族の魔法士。

流星旅団 編集

200年前の魔王大戦で大活躍した狼族の英雄「流星」アレンが率いた旅団。
アレン「流星」
本作の主人公であるアレンとは別人物。魔王戦争に従軍し戦死。
イーゴン・イオ
大戦士
レイグ・ファウベル
魔将殺し
ドルム・ルガング
山砕き

八大精霊 編集

炎麟
別名「リア」。リディヤの中にいた精霊。
氷鶴
ティナの中にいる精霊。
石蛇
雷弧
別名「アトラ」。アレンが幽閉されていた時に出会った精霊。
嵐翠
海鰐
月猫
冥狼

用語 編集

四大公爵
ハワード家やリンスター家が該当し、各方面から王国の守護をしている。また、先祖代々から受け継がれている極致魔法などがある[原作 4]
八侯爵・十六伯爵
王立学校王立大学校
王国内で最高の教育機関。3年制。入試レベルは高く、授業のレベルが高いため入学者の半分が3年間で卒業できない。飛び級制度はあるものの、この10年間で飛び級で卒業出来たのは、アレンとリディヤを含めて3人。
王立大学校
王立学校卒業生の主な進学先。4年制。
流星旅団
英雄アレン率いる獣人旅団。
月神教
シーダが暮らしていた極東国の月神様を信仰する教団。
属性
炎・水・土・風・雷・光・闇の7種類がある。旧8属性には氷が存在し、曜日にも指定されている。暦は8日1週で光・闇が完全休息日。氷は雷と光の間にある。
魔法
一般的なものとして初・中・上級があり、一部の家が極致魔法を保持している。大魔法はおとぎ話のものとして扱われている。
王宮魔法士・近衛騎士の任命式
任命式には王族、四大公爵、八大侯爵・十六伯爵が臨席する。
グリフォン便
天鷹商会が運営している宅配業者。時間管理を徹底しているため荷物の配送が遅れることはない。
グリフォン便は通常。赤グリフォン便は速達物を、黒グリフォン便は機密情報を送るのに使われている。
侯国連合
王国南方に隣接する国。北部5侯国・南部6侯国・水都で構成されている。
ユースティン帝国
王国北方に隣接する国。百年前にハワード家との戦争で完敗。帝国内には「勇者」が暮らしている。
ララノア共和国
王国の東北部にあり、四英海の先に位置する共和国。主府は工房都市「タバサ」。元々はユースティン帝国の一部だった[原作 5]。100年前に東部の貴族らが反乱を起こしその際に建国された。
四英海
大陸最大の塩湖。
魔王領
王国西方に血河を挟み隣接している。

既刊一覧 編集

小説 編集

七野りく(著)、cura(イラスト)、KADOKAWA富士見ファンタジア文庫〉、既刊16巻(2024年2月20日現在)
巻数 タイトル 初版発行日(発売日) ISBN
1 公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます 2018年12月20日(同日[9] 978-4-04-073021-9
2 公女殿下の家庭教師2 最強剣姫と新たな伝説をつくります 2019年2月20日(同日[10] 978-4-04-073022-6
3 公女殿下の家庭教師3 魔法革命で迷える聖女を導きます 2019年6月20日(同日[11] 978-4-04-073221-3
4 公女殿下の家庭教師4 氷炎の姫君と夏休みに王国を救います 2019年10月20日(10月19日[12] 978-4-04-073222-0
5 公女殿下の家庭教師5 雷狼の妹君と王国動乱 2020年3月20日(3月19日[13] 978-4-04-073583-2
6 公女殿下の家庭教師6 慟哭の剣姫と南方戦役 2020年7月20日(7月17日[14] 978-4-04-073584-9
7 公女殿下の家庭教師7 先導の聖女と北方決戦 2020年11月20日(同日[15] 978-4-04-073852-9
8 公女殿下の家庭教師8 再臨の流星と東都決着 2021年月20日(3月19日[16] 978-4-04-073853-6
9 公女殿下の家庭教師9 英雄の休息日 2021年7月20日(7月16日[17] 978-4-04-074145-1
10 公女殿下の家庭教師10 千年の都 2021年11月20日(同日[18] 978-4-04-074146-8
11 公女殿下の家庭教師11 歴史の幻影 2022年3月20日(3月19日[19] 978-4-04-074477-3
12 公女殿下の家庭教師12 約束の花園 2022年7月20日(同日[20] 978-4-04-074478-0
13 公女殿下の家庭教師13 大樹守りの遺言 2022年11月20日(11月18日[21] 978-4-04-074735-4
14 公女殿下の家庭教師14 星約違いの天使 2023年4月20日(同日[22] 978-4-04-074736-1
15 公女殿下の家庭教師15 英傑殺しの氷龍 2023年8月20日(8月19日[23] 978-4-04-075020-0
16 公女殿下の家庭教師16 世界欺きの偽神 2024年2月20日(同日[24] 978-4-04-075021-7

漫画 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 飛び級で王立学校・大学を4年で卒業。
  2. ^ 表ではリディアが首席であるが、本来の王立学校卒業成績はアレンが首席。
  3. ^ 周りからハワードの忌み子と呼ばれていた。
  4. ^ 王立学校入学前までは、初級魔法しか使えなかった。
  5. ^ この戦いの知らせを受けたワルターから、「次期公爵はステラ・ハワード。極致魔法と秘伝が使えるならば、尚更だ」と告げられた。
  6. ^ 夏季休暇中にリィネの専属メイドとなった。

出典 編集

  1. ^ 第3回カクヨムWeb小説コンテスト 最終選考結果”. カクヨム. 2021年4月18日閲覧。
  2. ^ koujodenkaの2021年11月20日のツイート2021年11月22日閲覧。
  3. ^ shonen_Aceの2019年8月26日のツイート2021年4月18日閲覧。
  4. ^ “七野りく「公女殿下の家庭教師」アニメ化、魔法が使えないお嬢様を規格外家庭教師が導く”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年10月14日). https://natalie.mu/comic/news/545044 2023年10月14日閲覧。 
  5. ^ koujodenkaの2020年3月21日のツイート2021年8月18日閲覧。
  6. ^ a b c koujodenkaの2021年8月17日のツイート2021年8月18日閲覧。
  7. ^ koujodenkaの2020年3月19日のツイート2021年8月18日閲覧。
  8. ^ koujodenkaの2020年3月20日のツイート2021年8月18日閲覧。
  9. ^ 公女殿下の家庭教師 謙虚チートな魔法授業をはじめます”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  10. ^ 公女殿下の家庭教師2 最強剣姫と新たな伝説をつくります”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  11. ^ 公女殿下の家庭教師3 魔法革命で迷える聖女を導きます”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  12. ^ 公女殿下の家庭教師4 氷炎の姫君と夏休みに王国を救います”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  13. ^ 公女殿下の家庭教師5 雷狼の妹君と王国動乱”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  14. ^ 公女殿下の家庭教師6 慟哭の剣姫と南方戦役”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  15. ^ 公女殿下の家庭教師7 先導の聖女と北方決戦”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  16. ^ 公女殿下の家庭教師8 再臨の流星と東都決着”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  17. ^ 公女殿下の家庭教師9 英雄の休息日”. KADOKAWA. 2021年7月16日閲覧。
  18. ^ 公女殿下の家庭教師10 千年の都”. KADOKAWA. 2021年11月20日閲覧。
  19. ^ 公女殿下の家庭教師11 歴史の幻影”. KADOKAWA. 2022年3月19日閲覧。
  20. ^ 公女殿下の家庭教師12 約束の花園”. KADOKAWA. 2022年7月20日閲覧。
  21. ^ 公女殿下の家庭教師13 大樹守りの遺言”. KADOKAWA. 2022年11月18日閲覧。
  22. ^ 公女殿下の家庭教師14 星約違いの天使”. KADOKAWA. 2023年4月20日閲覧。
  23. ^ 公女殿下の家庭教師15 英傑殺しの氷龍”. KADOKAWA. 2023年8月19日閲覧。
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  25. ^ 公女殿下の家庭教師 (1)”. KADOKAWA. 2021年4月18日閲覧。
  26. ^ 公女殿下の家庭教師 (2)”. KADOKAWA. 2021年9月25日閲覧。
  27. ^ 公女殿下の家庭教師 (3)”. KADOKAWA. 2023年4月26日閲覧。
  28. ^ 公女殿下の家庭教師 (4)”. KADOKAWA. 2024年2月26日閲覧。

原作 編集

  1. ^ 8巻p.105ℓ.11
  2. ^ 8巻p.120ℓ.14
  3. ^ 14巻p.146ℓ.10
  4. ^ 2巻p.44 ℓ.5
  5. ^ 15巻p.129 ℓ.7~8

外部リンク 編集