内田栄一 (作家)
内田 栄一(うちだ えいいち、1930年7月31日 - 1994年3月27日)は、日本の小説家、劇作家、脚本家、演出家、映画監督。
来歴
編集岡山県出身。実家は岡山市内の古書店[1]。鎌倉アカデミア中退。
若い頃には安部公房に師事。新日本文学会に入会して小説家としてデビューする。1974年には金子正次らとともに、劇団東京ザットマンを旗揚げするなど、アングラ演劇の活動も盛んに行っていた。
主な作品
編集映画
編集脚本
編集- 妹(1974年 / 日活 / 監督:藤田敏八 / 出演:秋吉久美子、林隆三)
- バージンブルース(1974年 / 日活 / 監督:藤田敏八 / 出演:秋吉久美子、長門裕之)
- 炎の肖像(1974年、日活 / 監督:藤田敏八、加藤彰 / 出演:沢田研二、秋吉久美子)
- 魔性の夏・四谷怪談より(1981年 / 松竹 / 監督:蜷川幸雄 / 出演:萩原健一、関根恵子、夏目雅子)
- スローなブギにしてくれ(1981年 / 角川春樹事務所、東映 / 監督:藤田敏八 / 出演:浅野温子、古尾谷雅人、山﨑努)
- 水のないプール A POOL WIHTOUT WATER(1982年 / 若松プロ / 監督:若松孝二 / 出演:内田裕也、中村れい子、MIE)
- 赤い帽子の女(1982年 / 若松プロ、ヘラルド・エース / 監督:神代辰巳 / 出演:永島敏行、泉谷しげる)
- 海燕ジョーの奇跡(1984年 / 若松プロ、ヘラルド・エース / 監督:藤田敏八 / 共同脚本:神波史男、藤田敏八 / 出演:時任三郎、藤谷美和子、原田芳雄)
- スクラップ ストーリー ある愛の物語(1984年 / ジョイパックフィルム / 監督:若松孝二)
- 血風のロック(1985年 / 流山児祥事務所 / 監督:流山児祥 / 出演:塩野谷正幸、宇崎竜童、有薗芳記)
- 永遠の1/2(1987年 / ディレクターズ・カンパニー、フジテレビ / 監督:根岸吉太郎 / 出演:時任三郎、大竹しのぶ、中嶋朋子、小夜福子、吉行和子)
監督
編集- きらい・じゃないよ 百年まちのビートニクス(1991年 / ハイライト・フィルム / 出演:伊藤猛、伊藤清美、美香、田口トモロヲ、川中健次郎)※脚本・プロデューサーも兼務
- きらい・じゃないよ2(1992年 / ハイライト・フィルム / 出演:伊藤猛、伊藤清美、田口トモロヲ、戸川純)※脚本・プロデューサーも兼務
出演
編集- 痴漢と女高生(1974年 / 脚本:荒井晴彦 / 監督:渡辺譲)
- 赤ちょうちん(1974年 / 監督:藤田敏八)
- 心臓抜き(1992年 / 監督:高橋玄)
- 桂子ですけど(1997年 / 監督:園子温)
テレビドラマ
編集脚本
編集- 涙のワルツ あるダンス教習所にて(1960年 / NHK大阪放送局「現代人間模様」)
- 悪い奴(1961年 / NHK教育テレビ「創作劇場」 / 演出:和田勉)
- 百米道路(1961年 / NHK教育テレビ「創作劇場」 / 共同脚本:開高健、角谷定夫 / 演出:和田勉)
- 七人の刑事(TBS)
- 「葉子の証言」(1965年)
- 「冷たい夏」(1965年)
- 「誰かがおれを待っている」(1966年)
- 「魔物のように」(1966年)
- 「悪の流れ」(1966年)
- 「吠える」(1966年)
- 「遠いはるかなオホーツク」(1967年)
- 「女」(1978年)
- 「わたしの秘密」(1978年)
- 泣いてたまるか 第78話「東京流れ者」(1968年 / TBS)
- はじめての休日(1975年 / 中部日本放送「東芝日曜劇場」)
- あこがれ共同隊(1975年 / TBS)
- 探偵物語(日本テレビ)
- 第16話「裏切りの遊戯」(1980年 / 監督:村川透)
- 第21話「欲望の迷路」(1980年 / 監督:村川透)
- 派閥抗争殺人事件(1987年 / 関西テレビ「森村誠一サスペンス」)
小説
編集- クレヨンの夏(1981年 / 三一書房)
- 星と月と草のまち(1981年 / 三一書房)
- コカコーラの秋(1982年 / 三一書房)
- 赤い帽子の女 小説(1982年 / ヘラルド・エンタープライズ)
書籍
編集- 吠え王オホーツク(1971年 / 三一書房)※戯曲集
- シナリオ スローなブギにしてくれ(1981年 / 角川文庫)
- 赤い帽子の女 / 水のないプール プロセスノート初稿シナリオ(1982年 / 三一書房)※脚本集
- きらい・じゃないよ 百年まちのビートニクス(1994年 / 洋泉社)