内田 麻理香(うちだ まりか、旧姓:齋藤、1974年 - )は、日本の研究者サイエンスライター随筆家である。東京大学の特任准教授[1]。博士(学際情報学)。

来歴 編集

理系科目が苦手だったが、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアを見てスペースコロニーを作りたい[2]と思い、東京大学理科一類を目指した[3]。東京大学を卒業、同大学院修士課程を修了。同博士課程へ進学直後に結婚して中退し、弁理士を目指すも出産等の事情により断念し育児に専念[2]する。

2002年には「カソウケン(家庭科学総合研究所)」(自身が好む科学と苦手な家事を、家庭生活の視点から科学的解説を試みるウェブサイト)を開設し、老若男女が楽しめるサイトとしてニフティホームページグランプリ特別賞を受賞する。2003年ほぼ日刊イトイ新聞で「主婦と科学。」の連載を開始する。2005年1月29日、ほぼ日刊イトイ新聞での連載をまとめた『カソウケン(家庭科学総合研究所)へようこそ』[4]を上梓し、サイエンスライター活動を開始する。

2009年には東京大学大学院博士課程佐倉統研究室へ。2010年4月にフリーランス活動を開始する。2012年4月、科学技術振興機構科学コミュニケーションセンター、アソシエイトフェローに就任する。2013年4月、毎日新聞書評員となる。2015年には指導教員が石崎雅人に変更されたことを自ら明かした[5]。2015年1月からは日本経済新聞の夕刊でコラム「プロムナード」の連載を務める[6]日本文藝家協会会員。

学歴・職歴 編集

  • 1993年 - 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校を卒業、東京大学教養学部理科一類へ入学
  • 1997年 - 東京大学工学部応用化学科を卒業
  • 1999年 - 東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻修士課程を修了、同博士課程へ進学
  • 2007年 - 東京大学大学院工学系研究科・工学部広報室特任教員[7]に就任
  • 2009年 - 東京大学大学院工学系研究科・工学部広報室特任研究員(非常勤)に就任、東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程(文化人間情報学コース)に在籍
  • 2010年3月 - 東京大学を辞職
  • 2016年 - 東京大学大学院情報学環・学際情報学府交流研究員
  • 2017年 - 東京大学大学院情報学環・学際情報学府客員研究員
  • 2018年 - 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 教養教育高度化機構 科学技術インタープリター養成部門 特任講師
  • 2019年 - 東京大学にて博士(学際情報学)[8]
  • 2019年 - 2021年 朝日新聞・論壇委員(担当:科学技術)
  • 2021年 - 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 教養教育高度化機構 科学技術インタープリター養成部門 特任准教授[8]

賞歴 編集

人物 編集

  • 主婦層向け番組への出演が多いが「女性同士のつるみ」「女子的なこと」「幼稚園での母親同士の立ち話」などを苦手なこと[9]に挙げている。
  • 物理学者リチャード・P・ファインマンの大ファンを自称し、著書『恋する天才科学者』でもファインマンを別格に扱う。
  • 浦沢直樹とその漫画をこよなく愛する。

主な出演番組 編集

テレビ 編集

ラジオ 編集

ネット番組 編集

著作・監修 編集

脚注 編集

  1. ^ 内田 麻理香”. 東京大学. 2021年8月28日閲覧。
  2. ^ a b 伊藤陽介 (2007年10月9日). “工学にロマンを取り戻したい 内田麻理香さん - 東大な人 - UT-Life”. 東京大学UT-Lifeスタッフ. 2013年6月3日閲覧。
  3. ^ Robot watch 「地球を使いこなすセンス」が求められる工学〜「ガンダム」の富野由悠季監督らが東京大学で講演
  4. ^ ISBN 978-4061542792
  5. ^ 2015年2月25日のツイートTwitterアカウント@kasoken)「大学院の指導教員が、…」
  6. ^ 「仙台の台所、内田麻理香(プロムナード)」 2015年3月28日 p.4、等
  7. ^ 学生時代の指導教官の勧めによる。
  8. ^ a b 内田 麻理香 (Marika Uchida) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2021年8月28日閲覧。
  9. ^ つぶやきスイーツ(笑)になれない女 KASOKEN satellite 2008-04-29

外部リンク 編集