冒険者たち ガンバと15ひきの仲間

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(ぼうけんしゃたち ガンバとじゅうごひきのなかま)は、斎藤惇夫児童文学作品。挿絵は薮内正幸

冒険者たち ガンバと15ひきの仲間
著者 斎藤惇夫
イラスト 薮内正幸
発行日 1972年(45年前) (1972
発行元 牧書店
ジャンル 児童文学
日本の旗 日本
言語 日本語
前作 グリックの冒険
次作 ガンバとカワウソの冒険
コード OCLC 672653175
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1972年アリス館牧新社より刊行された。現在は岩波書店から発売されている。

目次

ストーリー編集

町に住むドブネズミ(町ネズミ)のガンバは、幼馴染みのマンプクに誘われて海を見る旅に出る。2匹は港で船乗りネズミの集まりに参加するが、そこへ全身に傷を負ったネズミが現れる。忠太と名乗ったそのネズミは「夢見が島でイタチのノロイ一族に襲われた仲間を助けてほしい」と訴える。

ノロイとは、船乗りネズミの間では関わることをタブーとされる恐るべきイタチであった。及び腰になる船乗りネズミたちの姿を見たガンバは、自分だけでも忠太の願いを聞き入れることを決意し、忠太と共に夢見が島行きの船に乗り込む。しかし、ガンバに心を動かされたネズミたちもまた、夢見が島へ向かう決意をしていたのだった。ガンバと15匹の仲間の冒険が、今始まる……。

概要編集

前作『グリックの冒険』に登場し、脇役ながら強い印象を残したガンバを主人公としたスピンオフ作品。時系列的には『グリックの冒険』よりも前の出来事と設定されている。

当初、斎藤はガンバを主人公とする作品の執筆には乗り気ではなかった。しかし、仕事で八丈島に行った際にイタチを目撃したことからイタチに興味を抱くことになった。そして八丈島のイタチがネズミ退治のために栃木県の養殖所から連れてこられたことを知って、ネズミとイタチの戦いを書きたくなり、ようやくガンバを主人公とする作品の構想が出来上がったという。

キャラクター編集

ガンバ
町に住むドブネズミ。名前は「頑張り屋」から。他のネズミたちは「ヌスット(盗っ人)」「ゴウトウ(強盗)」にしたかったが、ガンバの余りの強さに恐れをなして「ガンバリヤ」と命名、これが縮まり「ガンバ」になった。日常のちょっとした冒険には飽きていたものの、自分が求めるものが何なのか分からないまま日々を過ごしていたところを、マンプクに誘われて海を見に行くことになる。ノロイの恐ろしさを知らない故に、恐れることなく夢見が島へ向かう決意をしたが、その恐ろしさを知っても一歩も引かない勇気を持つ。自分がリーダーに選ばれたことに当初は困惑していたが、持ち前の勇気と冷静な判断力で仲間たちを導いてゆくことになる。
マンプク
ガンバの幼馴染みの太ったネズミ。一年に一度の船乗りネズミたちのパーティーのご馳走目当てに、ガンバを誘って海へと連れ出した。食いしん坊で、美食家を自称する。
ガクシャ
ガンバとマンプクが港で最初に出会った船乗りネズミ。ヨイショと共に、海竜丸に乗る100匹のネズミを束ねている。頭がよく、水先案内から医者まで様々な業務をこなす。町ネズミを「世間知らず」とバカにしている節があり、そのためガンバにとって彼の第一印象は非常に悪かった。
イダテン
その名の通り、ネズミたちの中でも群を抜いた俊足の持ち主。白い体毛を持つため「シロハヤブサ」とも呼ばれる。
ヨイショ
海竜丸に乗る100匹のネズミのボス。力が自慢。右目の傷はかつてノロイに襲われた時に付けられたもので、そのためノロイの恐ろしさを誰よりもよく知っている。
バレット
踊りが得意。スペインフラメンコの大会に出場し、優勝したことがあるらしい。
バステノール
コンビで歌うのが得意。
シジン
即興詩が得意。
忠太
島のネズミ。イタチによって重傷を追いながらも何とか船に乗り込み、ガンバたちのいる港へたどり着いた。
イカサマ
その名の通り、イカサマが得意。二つのサイコロを常に持ち歩いており、それを振ることである種の占いを行う。自分が夢見が島へ向かうことも占いで決めるほど占いにすべてを頼っているように見えるが、一度だけイカサマでサイコロの目を調節していたことをガクシャに看破された事がある。そのガクシャとは犬猿の仲だが、互いに認め合うところはあったようである。イダテンとは以前から知り合いだったらしい。
ボーボ
常にぼんやりしているため、周囲からワンテンポ遅れている。本名は別にある。本人曰く「とてもいい名前だったらしい」のだが、周囲からは「ボーボ」とばかり呼ばれ、ついには自分でも本名を忘れてしまったようで、自ら「ボーボ」と名乗っている。結局、本名は最後まで不明のままだった。場違いな発言で周囲を苛立たせることもあるが、それが思いがけず戦いのヒントになることもあった。
ジャンプ
跳躍力が自慢。壁のぼりも得意らしい。
アナホリ
その名の通り、穴を掘るのが得意。活躍の場はあまりない。
カリック
歯が強く、囓って穴を開けるのが得意。
オイボレ
港をうろついていた年寄りネズミ。後半までは本名がわからないので、この名が付けられた。老いぼれて、足手まといに見えながら、あちこちで皆を助ける。
ツブリ
オオミズナギドリのリーダー。
七郎
高倉ネズミ(イタチから逃れて高倉に籠っていたネズミ)。イタチとの戦いの前にリーダーとして立候補するが……
潮路(しおじ)
忠太の姉。
トキ
忠太のおじ。ノロイの一族が来たときに島から逃げることを提案するが、仲間の反対にあい一人で島を逃げ出した。
ノロイ
白い体毛と青い目を持つ、イタチのリーダーで他のイタチより体が小さい。巧みな話術でネズミ達を翻弄する。

テレビアニメ編集

ガンバの冒険編集

1975年4月7日から同年9月29日まで「ガンバの冒険」として放送。

BABYGAMBA編集

2014年7月19日から同年10月11日放送。読みは「ベビーガンバ」。 「冒険者たち -ガンバと15ひきの仲間-」をのキャラを原案とした2分間のショートアニメ。映画「GAMBA ガンバと仲間たち」のスピンオフ作品。

キャスト(ショートアニメ)編集

スタッフ(ショートアニメ)編集

劇場アニメ編集

冒険者たち ガンバと7匹のなかま
1984年3月公開。テレビアニメ『ガンバの冒険』の総集編。

GAMBA ガンバと仲間たち編集

2015年10月10日公開された3DCGアニメ映画[1][2]

白組が構想15年、総製作費20億円をかけて制作された。

公開初週土日2日間の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では初登場7位、全国596スクリーン公開で、動員5万8,740人、興収7,505万3,900円を記録した[3]。最終興収は3億円[4]

キャスト(映画)編集

スタッフ(映画)編集

受賞編集

ゲーム編集

漫画編集

ミュージカル編集

『冒険者たち ガンバとその仲間』
劇団四季において1976年から繰り返し上演されている。2012年に『ガンバの大冒険』というタイトルにリニューアルされた。
『冒険者たち』
2009年3月にネルケプランニングにより公演。
『冒険者たち〜この海の彼方へ』
2011年10月にカメリアホールにおいて第6回カメリア区民演劇祭でジョイキッズ・ミュージカルスクールにより公演。
2013年1月にカメリアホール、2013年8月に渋谷区文化総合センターでシアタージョイにより公演。
『冒険者たち』〜The Gamba 9〜
2013年6月にアトリエダンカンにより東京と名古屋で公演された。主演は上山竜司

オーディオブック編集

デフォルメキャラクター編集

『BABY GAMBA』(ベビーガンバ)
「冒険者たち ガンバと十五ひきの仲間」をベースに子供たちを元気にするキャラクターとして生み出された。 ガンバをはじめとし可愛らしくデフォルメされたねずみのキャラクターの総称。
2011年7月、AKB48仲谷明香田名部生来をヴォーカルとし、楽曲“ええじゃないか”を発表。振り付けはパパイヤ鈴木。東北映画祭2011公式テーマソング。2パターンのミュージックビデオや振り付け編を収録したDVDシングルを発売。

関連作品編集

脚注編集

  1. ^ 『ガンバ』24年ぶり3DCG映画で復活 “ALWAYS”スタッフ集結、打倒ピクサー”. ORICON STYLE (2015年5月8日). 2015年5月8日閲覧。
  2. ^ ガンバが3DCGで動く!24年ぶり映画ビジュアル&特報公開!”. シネマテゥデイ (2015年6月12日). 2015年6月13日閲覧。
  3. ^ 壬生智裕 (2015年10月14日). “岡田准一『図書館戦争』が前作超えの好スタートで1位!【映画週末興行成績】”. シネマトゥデイ. 2015年10月15日閲覧。
  4. ^ キネマ旬報」2016年3月下旬号 44頁
  5. ^ a b 梶裕貴「ガンバと仲間たち」主人公に!神田沙也加は邦画声優に初挑戦&「アナ雪」以来の劇中歌披露”. 映画.com (2015年7月14日). 2015年7月14日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g 元ガンバ役・野沢雅子、新作『ガンバと仲間たち』に出演”. ORICON (2015年7月17日). 2015年7月17日閲覧。
  7. ^ 21世紀の「ノロイ」は野村萬斎 映画『GAMBAガンバと仲間たち』”. ORICON STYLE (2015年8月14日). 2015年8月14日閲覧。
  8. ^ 「GAMBA」主題歌PV、倍賞千恵子が小沢健二「ぼくらが旅に出る理由」カバー”. 映画ナタリー (2015年10月2日). 2015年10月2日閲覧。
  9. ^ CGとVFXの祭典、VFX-JAPANアワードで「バクマン。」が実写映画部門の頂点に”. 映画ナタリー (2016年3月4日). 2016年3月7日閲覧。

外部リンク編集