出渕裕

日本のメカニックデザイナー、アニメ監督

出渕 裕(いづぶち ゆたか〈いずぶち ゆたか〉、1958年〈昭和33年〉12月8日[1][2][3] - )は、日本アニメメカニックデザイナー特撮キャラクターデザイナーアニメ監督イラストレーター漫画家東京都生まれ。

いづぶち ゆたか〈いずぶち ゆたか〉
出渕裕
2008年のJapan Expoにて
プロフィール
出身地 東京都
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1958-12-08) 1958年12月8日(65歳)
職業 デザイナーアニメ監督イラストレーター漫画家
活動期間 1978 -
代表作スーパー戦隊シリーズ」、『ロードス島戦記』、『機動警察パトレイバー

人物 編集

略歴 編集

1974年放送の『宇宙戦艦ヤマト』のファンになり、アニメ業界に興味を持つようになる。「ヤマト・アソシエイション」というファンクラブの会員だった。

1978年、『闘将ダイモス』の敵ロボットデザイン担当でデビュー[4][5]。同作でスタジオぬえのメンバーや東映プロデューサー鈴木武幸とも知り合い、活動の場を拡げていった[4]

1980年代には、SF作家豊田有恒が主宰した創作集団パラレル・クリエーションに所属[6]。以後、漫画執筆、小説の挿絵など漫画家兼イラストレーターとしての活動も始める。その後、ガンダムシリーズや『機動警察パトレイバー』、スーパー戦隊シリーズなどの多くの作品でメカニックデザインを手がけ、2002年テレビアニメラーゼフォン』で初監督を務める。

アニメや特撮などの空想世界のみならず、川田工業株式会社の二足歩行ロボット、HRP-2の外形デザイン・イメージも担当した。2003年、第34回星雲賞自由部門を受賞。

特撮作品への初参加は『科学戦隊ダイナマン』だが、『大戦隊ゴーグルファイブ』のころからプロデューサーの鈴木武幸から声を掛けられており、この時は出渕がスケジュールの都合で断ったとのことである[4][5]。『ダイナマン』から『超新星フラッシュマン』まで4年連続で敵側のキャラクターデザインを歴任[1][2][3](特に『フラッシュマン』では単独ですべての敵デザインを担当)、シリーズの降板は出渕自ら申し出たが[4]2012年特命戦隊ゴーバスターズ』で25年ぶりにシリーズに参加した。

2012年、自身のファン作品である『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク版、『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督を担当(他にもメカニックデザインや脚本なども兼任)している。

また、長年に亘って東放学園映画専門学校でアニメーション映像科の講師を務めており、「キャラクター表現ゼミ」を開催している。

交友関係 編集

  • 親しい友人らには「ブッちゃん」との愛称で呼ばれる。
  • 学生時代は一アニメファンとして『宇宙戦艦ヤマト』のファンクラブなどに所属し、自主アニメ企画を立てたりもしていた。当時ヤマトファンクラブの会長だった氷川竜介によれば、お互い住んでいるところが近かったため会報の手伝いなどをよくしてもらっているなど交友があり、出渕がデビューするきっかけについても以下のように回想している。
    • 氷川は当時、ヤマト以外のアニメの情報も扱う総合的な会報も作っており、出渕も協力していた。『超電磁ロボ コン・バトラーV』の特集および新番組『闘将ダイモス』の情報が掲載されていた号で、両作品の監督である長浜忠夫と出渕には、ファンレターをきっかけに交流があることが話題になり、サンライズで面会する機会が設けられた。
    • その際に出渕が先の自主アニメ企画をまとめた同人誌を長浜に見せたところ、出渕のデザインを気に入った長浜からの依頼でダイモスの敵メカデザインを作成することになり、実際に作成したデザインもそのまま採用され、デビューすることとなった。
    • 東映のプロデューサー鈴木武幸ともここで知り合い、後の特撮デザイン進出へとつながっていく。
    • 氷川の著作である『20年目のザンボット3』に収録された1979年の富野由悠季へのインタビューの際、著者の氷川に同行した「友人」が登場するが、これは出渕のことである。
  • 漫画家ではゆうきまさみとり・みきらと親交があり、彼らの漫画の登場人物として出演した。

好み・趣味 編集

友人のゆうきまさみが1987年に渋谷で行われた出渕の個展に寄せた漫画では、出渕は「僕は嫁さんよりも娘がほしい」と言っていたことがあるという。

  • アニメージュ』1980年10月号の座談会で自分は「しずかちゃんのヌードに感じるタイプだなァ」と語っている。また『ドラえもん』は「しずかちゃんのヌードシーンがあるからみなくっちゃイケナイナァとおもうもン」と語っている。この座談会で実写も悪くないとする周囲に「アニメのほうが、ゼッタイいいよ。ナマナマしいのはキライッ」と力説した[7]
  • ゆうきやとりと同様、原田知世の熱烈なファンだった。原田知世の主演映画『天国にいちばん近い島』にも出演している。『ファンロード』誌において、レポートマンガを描く条件で原田知世にインタビュー。この時、握手した手を3日洗わなかったという。
  • ジム・ヘンソン監督の映画『ダーククリスタル』に傾倒し、デザイン面でも同映画のデザイナー、ブライアン・フロードの影響を受けている。また来日したジム・ヘンソンが、雑誌『B-CLUB』のインタビューを受けた際に、インタビュアーを務めている[8]
  • 雑誌『宇宙船』vol.16に寄稿したイラストエッセイにて、『人造人間キカイダー』、『イナズマンF』『スーパーロボット レッドバロン』などの思い入れを綴った[9]
  • 大のドイツ軍フリークとしても知られ、ナチス軍装についての造詣も深い。また『新機動戦記ガンダムW』の衣装デザインなどでも見せたように、西洋の装飾的な礼服についてもかなりの知識を持っている。フリッツヘルメットやパンツァーファウストなどをモビルスーツのデザインに採用し、「ジオン軍=ドイツ風」のイメージを確立した。
  • 出渕がデザインを担当した『電撃戦隊チェンジマン』に登場する敵幹部ブーバは、放送直後にハリウッドでプレデターのデザインとして翻案されていると言われる[10]
  • 人形作家辻村寿三郎のデザインに傾倒していた時期があり[10]、特に『超新星フラッシュマン』などの悪役デザインにその影響が顕著である。

デザインの特徴 編集

  • デザイナー活動の初期にはロボットアニメの敵側メカ(いわゆる「やられメカ」)を担当。
  • 特徴的なデザインの意匠として、複数の並んだ穴(基本は上段3個、下段2個の5つ穴)が描かれることが多く、「ブチ穴」と通称される[11]。出渕自身はこの意匠について「困ったときに穴を入れる」と述べている[11]
  • ケンプファーサザビーズワァースイングラムなど、メカのボディが三次曲面で構成されたものが多いのが、大きな特徴である。また、ガルディーン、イングラム、ジェガンなどでは頭部またはその周辺を左右非対称に描いており、左右対称の頭部がほとんどであるロボットデザインにおいて異色である(頭部に限らず、デザインをまとめたとされるνガンダムのフィン・ファンネル装備状態にもその傾向が見られる)。
  • メカとして物理的・構造的に無理があるものや、劇中の設定・考証を無視したものが多く、押井守には「メカ音痴」と評されている[12]

デザイナーとしての考え 編集

デザイナーとして作品に参加する場合、自身がデザインした物の動かし方や見せ方については、その作品の作画監督や演出担当者が発言を行うべきであると考えており、デザイナーはあくまでもアニメータの手伝いとして、作品の世界観を構築する手助けをする立場であると述べている[13]

作品リスト 編集

漫画 編集

  • ときめいて! ビリンちゃん ♥(『戦闘メカ ザブングル大事典』)
  • トラブル専科(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック 1983年5月30日号)(読み切り)
  • はっぴいえんどなんてくるわけない(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック 1984年1月20日号、1984年6月1日号)
  • ぬいぐるみ殺人事件 第9回(いづぶちゆたか名義)
  • この世で一人の…(いづぶちゆたか名義)(ハイパー☆ゾーンIII)(読み切り)
  • 秘密兵器D・A・K・K・O(いづぶちゆたか名義)(ザ・モーションコミック)(読み切り)
  • 幻灯機(いづぶちゆたか名義)(ハイパー☆ゾーン)(読み切り)
  • 機神幻想ルーンマスカー(月刊ドラゴンマガジン連載、未完)コミックス1巻 総集編(ムック)1
    • 『ルーンマスカー』第1巻は、当時気鋭のデザイナー兼イラストレーターとして人気のあった出渕の初マンガ単行本ということもあって初版が(それまで出版で実績のない作家としては)異例の大部数となり、出渕のもとには高額の印税が舞い込むことになった。しかしこれまで手にしたこともない額をどう使えばいいのか分からない出渕は友人に使い道を相談して回り、相談された友人の間では「別荘を買わせよう」という企みが冗談半分で画策されていたという。
    • これはその友人の面々が「どうせブッちゃんは忙しくて使う暇がないんから、彼に別荘を買わせて俺らが使わせてもらえば(出渕的には税金対策になるし、自分たちはタダ同然で使えるから)お互いに幸せじゃないか」とバカ話を交わしたことから出た。そんな冗談も通じるほど付き合いの深い仲ならではのエピソードである。
    • 2009年3月19日にRYU COMICSより新装版を発売。『月刊COMICリュウ』2009年8月号より第二部として連載を再開した。
  • 月刊COMICリュウ2009年5月号特別付録『出渕裕コミック短編集』
    • 初期の読み切り作品を集めたもので、出渕の希望により、今後コミックス化されることは絶対ないとされている。
    • 新書版、全112ページ。

挿絵・イラスト 編集

メカニックデザイン 編集

  • 闘将ダイモス(1978年-1979年)- ノンクレジット
    • 出渕の公式デビュー作品。敵メカを担当。浪人時代にスタジオ見学に訪れた際に、敵メカのアイデアを求めていた監督の長浜忠夫から誘われ、第16話ごろから参加した[5]
  • 未来ロボ ダルタニアス(1979年-1980年)- デザイン協力
    • 敵メカを担当。
  • 宇宙大帝ゴッドシグマ(1980年-1981年)- デザイン協力
    • 敵メカを担当。
  • 無敵ロボ トライダーG7(1980年-1981年)- メカニカルゲストデザイン
    • 敵メカを担当。
  • 宇宙戦艦ヤマトIII(1980年-1981年) - SF設定協力
  • 最強ロボ ダイオージャ(1981年-1982年)- メカニカルゲストデザイン
    • 敵メカを担当。
  • 戦闘メカ ザブングル(1982年-1983年) - メカニカルゲストデザイン
    • シリーズ当初より参加。前半の主役メカ・ザブングルと主人公たちの「家」となるランドシップ・アイアンギアー、後半の主役メカ・ウォーカー・ギャリア以外のウォーカーマシンなどのサブメカや小物デザインを担当し、メカニカルな見地での世界観統一に貢献した。また高荷義之が児童誌に連載したイラストのラフ原画も手掛けた。
  • 宇宙戦艦ヤマト 完結編1983年
  • 聖戦士ダンバイン(1983年-1984年) - メカニカルゲストデザイン
    • シリーズ序盤以降のメカデザインを担当。本作品は企画スタート時よりスタジオぬえ宮武一貴が監督の富野由悠季と共にビジュアル的な世界観を構築し、主役メカのダンバインやその僚機となるダーナ・オシー、前半の敵主力機ドラムロといったオーラバトラーや主人公たちが乗り組むオーラシップ・ゼラーナなどのデザインを手がけていたが、宮武がスタジオぬえの業務的事情(詳細は『超時空世紀オーガス』を参照)から同作を降板することとなったため、出渕はその後の作業を引き継ぐ形で参加することとなった。
    • 宮武と出渕は直接の引継ぎを行っておらず、当初宮武が富野の意向に沿って確立しようとした「甲虫のような意匠を、極めて工業的・産業的な観点から作り上げたロボットのデザイン」というコンセプトは必ずしも受け継がれていない。むしろ生物や中世の甲冑のイメージが強くなっている。ビランビーは当初「マサラグ」の名称が与えられ宮武の手でラフデザインまで進んでいたので、そのラフを元に出渕がクリンナップを行った[注釈 1]
  • 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか1984年)- メカニックデザイン協力
  • 機甲界ガリアン(1984年)
    • 主役メカ・ガリアンとその強化改造型・アザルトガリアン以外のメカを出渕が一手に引き受け、ケンタウロス型の人馬兵や折り畳み式の翼による飛行能力を持った飛甲兵[注釈 3]、水中戦に特化した水機兵[注釈 4]など、重厚かつ壮大なファンタジーSFの世界にぴったりのデザインを提供。これによって、「伝説の鉄巨人」という設定ながらロボット然としたデザインのガリアンが特殊な存在であるという説得力を出すことにも一役買った。
  • 機甲界ガリアン 鉄の紋章1986年
    • 本編に登場するすべての機甲兵のデザインを担当。鉄巨神はテレビシリーズ版でのガリアンだが、そのシルエットと最低限のディテールは残しつつもロボット然とした印象を極力取り除き、テレビシリーズ以上にハードなヒロイックファンタジー(見方によってはダークファンタジーともいえる)となった物語に最適といえるデザインに仕立て上げた。邪神兵は本作品用の完全オリジナルデザインで、ヒロイックでマッシヴな鉄巨神とは対を成す禍々しさを持ったものとなっている。
  • 機動戦士ガンダムΖΖ(1986年) - メカニカルベースデザイン
    • 中盤まで[注釈 5]の敵モビルスーツ、ガルスJやズサなどのラフデザインを担当[注釈 6]
    • 元々は全てのメカデザインを永野護が担当する予定だったが、スポンサーであるバンダイの意向によって永野が降板したため、急遽主役メカ・ΖΖガンダムのデザイン原案は小林誠に依頼され(クリンナップは伸童舎)、敵メカのデザイン原案が出渕に発注された。
    • 当初、『機動戦士Ζガンダム』の後番組には出渕デザインの新作が予定されていたが、ZZの企画が決定しペンディングとなった。
  • ケルベロス・サーガ(1987年-)
    • 紅い眼鏡』『人狼』など一連の映像・漫画作品に登場する、特機隊の装甲服「プロテクトスーツ」や車輌・航空機などのデザインを担当。出渕のドイツ軍装フリーク振りが遺憾なく発揮されている。

キャラクターデザイン 編集

特撮 編集

アニメ 編集

漫画 編集

  • クルクルくりん(漫画・とり・みき)- 作中の自主映画「学園戦隊トリカマン」のスーツデザインと、一部の話でモブキャラを描いている。本人もなぜか女子学生役で登場。
  • 風の戦士ダン(作画:島本和彦/原作:雁屋哲) - メカニックや敵キャラクターなど多岐に及ぶがクレジットはされていない。当時デビュー間もない島本の画力では技術不足によりデザインの反映が困難であったことが島本の自叙伝『アオイホノオ』にて描かれている(出渕本人も登場)。また、一部シーンは作中にて現在の島本の画力で出渕のデザインに忠実に書き直して再現されている。

ゲーム 編集

キャラクターリファインデザイン 編集

服飾デザイン 編集

デザインワークス 編集

コンセプトデザイン 編集

デザイン(その他) 編集

クリエイティブプロデューサー 編集

監督作品 編集

脚本 編集

画集 編集

  • Neos―出渕裕デザインアート集(朝日ソノラマ刊、1985年) ISBN 4-257-03200-6
  • イルジオン―幻影(角川書店、1996年) ISBN 978-4-04-417501-6
  • Anam―魂(角川書店、1999年) ISBN 978-4-04-853065-1
  • 出渕裕画業30周年記念画集 IIIX(徳間書店、2008年) ISBN 978-4-19-862400-2

連載記事 編集

  • 「メカニカルおもちゃ箱」、他(月刊コミックボンボン
  • 耽美雑誌「JUNE」誌上で自分のデザインした特撮悪役キャラを紹介するイラストコラム「闇の紳士録」を連載していた。
  • 出渕裕の酔いどれ人生相談(月刊COMICリュウ

出演 編集

その他 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ なお後半の主役メカ・ビルバインについては湖川やスポンサーのバンダイ他のスタッフによるアイデアを最終的に湖川が纏めたもので、出渕は大きく関わっていない。
  2. ^ 基本的にはテレビシリーズで宮武一貴がデザインした同名メカのリファインだが、顔に当たる部分にゼントラーディのワンマン戦闘ポッド・リガードグラージと同様のモノアイカメラを配するなど、より統一感のあるデザインへとシフトさせている。
  3. ^ 人馬兵、飛甲兵については酷似したデザインが先行していたことが指摘されている[1]
  4. ^ デザインモチーフはローマ神話に登場する海神ネプチューン
  5. ^ 中盤以降のデザインはバンダイ主導のデザインコンペ(その趣旨は展開が遅れていたプラモデルのラインナップを強化するため、既に発売されているプラモデルにパーツを追加することで作品に新メカとして登場させるというものだった)で採用されたモデルグラフィックス小田雅弘、かときすなお(カトキハジメ)、あさのまさひこ他)の原案を、明貴美加や佐山善則がクリンナップし、後に明貴がメインでデザインを担当した。
  6. ^ バウはフィニッシュまで出渕が担当。それ以外のクリンナップは伸童舎岡本英郎明貴美加)が担当した。また、ゲゼについては出渕は関与せず永野護の案を伸童舎がまとめた。
  7. ^ デザイン作業はコンペ形式で行われ、監督の富野の意向を出渕やヴィシャルデザイン鈴木雅久大畑晃一といったデザイナーがそれぞれラフデザインとして提出し、それを富野が取捨した上で最終的に出渕が纏めるという形だった。なおリ・ガズィについては佐山善則がクリンナップし、フィニッシュまで持っていっており、艦船などのデザインはガイナックスの担当となる。
  8. ^ 警察ロボットである点に出渕曰く、パトレイバーとの因縁を感じるとのこと。
  9. ^ バイオハンター・シルバのデザインは、当初違うイメージを検討していたが、鈴木からの要望により『人造人間キカイダー』のハカイダーを念頭において制作したと語っている[5]。また、巨大戦の敵は(巨大化した怪人ではなく)巨大ロボットであったが、従来の流れから動物ベースのものを要求されることが多く、自身の創作イメージと異なり辛かったと述べている[5]
  10. ^ メズール、カザリに関しては方眼紙のみのラフ画しか描かれておらずデザイン画が存在しない。
  11. ^ 特に怪人面では「人間が変化した怪物」を思わせるデザインではなく「超越した人間が着るスーツ」を思わせるデザインとなっている。そのためかショッカーのマークにはナチスを思わせるデザインになったり怪人の服装はドイツ軍装を思わせるデザインとなっている。
  12. ^ 出渕設定ではモノアイは2つであったが、作者の取り違いにより、作中では1つになっている。

出典 編集

  1. ^ a b c 完全超悪 2020, p. 335, 「デザイナー紹介/あとがき」
  2. ^ a b c 戦変万化 2022, p. 335, 「デザイナー紹介/あとがき」
  3. ^ a b c 戦変万化 2023, p. 286, 「デザイナー紹介」
  4. ^ a b c d 百化繚乱 上之巻 2011, pp. 228–230, 「DESIGNER'S INTERVIEW07 出渕裕」
  5. ^ a b c d e f g h 「スーパー戦隊制作の裏舞台 出渕裕」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1985 電撃戦隊チェンジマン講談社〈講談社シリーズムック〉、2018年5月25日、33頁。ISBN 978-4-06-509612-3 
  6. ^ 小黒祐一郎「この人に話を聞きたい 出渕裕」『アニメージュ』2008年7月号、p.116。
  7. ^ 『アニメージュ』1980年10月号、徳間書店、1980年10月10日、32-35頁、雑誌 01577-10。 
  8. ^ 加藤智(編)「ジム・ヘンソン「ストーリーテラー」」『B-CLUB』NO.32、バンダイ、1988年6月30日、46-49頁、ISBN 4-89189-412-1 
  9. ^ 村山実(編)「特撮グランドクロス」『宇宙船』vol.16、朝日ソノラマ、1983年11月20日、33頁、雑誌コード 01843-11。 
  10. ^ a b 百化繚乱 上之巻 2011, p. 142
  11. ^ a b 百化繚乱 上之巻 2011, pp. 116–117
  12. ^ a b 押井守『映像機械論メカフィリア』大日本絵画、2004年、p.49.
  13. ^ 『ニュータイプ100%コレクション10 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、1988年5月1日発行、株式会社角川書店 月刊ニュータイプ、P41
  14. ^ シン・仮面ライダー:蜘蛛男が登場! デザインに出渕裕、前田真宏、山下いくと 庵野秀明監督「バッタと蜘蛛が出ます」”. 2021年9月30日閲覧。
  15. ^ ゆうきまさみ、出渕裕ら集結!「パトレイバー」の誕生に迫る番組、BS-TBSで明日放送”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年3月6日). 2023年3月8日閲覧。

参考文献 編集

  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [上之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1975-1995』グライドメディア、2011年12月15日。ISBN 978-4-8130-2163-6 
  • 『平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑 完全超悪』ホビージャパン、2020年12月24日。ISBN 978-4-7986-2338-2 
  • 『スーパー戦隊怪人デザイン大鑑 戦変万化 2011-2021』ホビージャパン、2022年11月30日。ISBN 978-4-7986-3007-6 
  • 『スーパー戦隊怪人デザイン大鑑 戦変万化 1975-1988』ホビージャパン、2023年11月30日。ISBN 978-4-7986-3328-2 
  •   ウィキメディア・コモンズには、出渕裕に関するメディアがあります。