利府ジャンクション

日本の宮城県宮城郡利府町にある三陸自動車道と仙台北部道路のジャンクション

利府ジャンクション(りふジャンクション)は、宮城県宮城郡利府町にあるジャンクションである。

利府ジャンクション
利府ジャンクション
所属路線 E6/E45 三陸自動車道三陸沿岸道路 仙塩道路)
IC番号 2(宮古方向)/38(仙台港北方向)
起点からの距離 4.0 km(仙台港北IC起点)
多賀城IC (1.3 km)
(1.6 km) 利府塩釜IC
所属路線 E6 仙台北部道路
IC番号 38
起点からの距離 0.0 km(利府JCT起点)
供用開始日 2002年平成14年)5月19日
通行台数 x台/日
所在地 981-0111
宮城県宮城郡利府町加瀬
北緯38度18分41.88秒 東経140度58分38.71秒 / 北緯38.3116333度 東経140.9774194度 / 38.3116333; 140.9774194
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概要 編集

 
利府ジャンクション周辺の空中写真。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
(2015年7月2日撮影の画像を使用作成。)

当JCTは、中核国際港湾特定重要港湾などに指定されている仙台塩釜港特定第三種漁港石巻漁港塩釜漁港国道4号仙台バイパス国道45号とが形成する苦竹IC周辺に広がる東部流通団地・東部工業団地、大松沢丘陵の仙台北部中核工業団地、仙台空港と臨空工業団地など、宮城県あるいは東北地方工業流通に関わる重要な施設を結ぶという産業的な面に加え、仙台市都心部日本三景松島三陸海岸三陸復興国立公園南三陸金華山国定公園)とを結ぶという観光面、県下最大の仙台都市圏と第二の石巻都市圏とを結ぶという交通面など、多様な面で重要度が高い。

しかし、建設地および周辺は仙塩地区にあって、JR東日本東北新幹線東北本線利府支線)、新幹線総合車両センターなどの重要鉄道施設、国道45号や宮城県道8号仙台松島線(利府街道)などの幹線道路、陸奥国府多賀城とそれに付随する遺跡宗教施設が多く集まっており、さらに当地では長町 - 利府線活断層)に沿って松島丘陵鋭角仙台平野が入り込んでいるという地形的な特徴がある。そのため、経路の標高差の克服、既にある地上の建造物に支障を与えたり遺跡を破壊したりしないなどを考慮して、盛り土ではなく高架によって建設された。また、当初の計画では、2001年(平成13年)の新世紀・みやぎ国体前に、当JCTおよび仙台都市圏環状自動車専用道路が全通することになっていたが、完成はずれ込んだ。

まず、仙台東部道路宮城県道23号仙台塩釜線産業道路)上に仙台東部高架橋 (L=4,390 m)[1]仙台港北ICまで通し、同ICから三陸自動車道を陸奥国府・多賀城を迂回するように多賀城高架橋 (L=3,734 m)[1]で通した。そして、三陸自動車道から利府高架橋(L=1,815 m)[1][2]仙台北部道路が分岐するY字形のジャンクションとして供用開始された。供用開始日は2002年平成14年)5月19日で、仙台北部道路(当時は利府JCT - 利府しらかし台IC)の開通日と同じであり、同年5月31日から開催されたFIFAワールドカップ日韓大会の会場の1つである宮城スタジアムへのアクセス向上が期待された。

3方向の道路が集約するジャンクションである為、「フルジャンクション」なら6通りの接続があるが、仙台北部道路上り線(東北道方面)から三陸自動車道下り線(松島石巻方面)、および、三陸自動車道上り線(松島・石巻方面)から仙台北部道路下り線(東北道方面)への2通りは接続していない「ハーフジャンクション」での供用開始であった。

ランプ橋を付加してフルジャンクション化する工事が2007年(平成19年)3月に始まり、総工費53億円をかけて2010年(平成22年)10月22日に完成した[3][4][5]

このJCTは三陸道から仙台北部道路が分岐する形状で、現在水戸方面 - 石巻方面(本線)が片側2車線100 km/h規制、その他のランプウェイは1車線60 km/h規制で運用されているが、東北道方面と相馬方面のランプウェイは、橋梁の幅が2車線分確保されていてカーブも緩やかで2車線分の舗装が完了しているため、ローコストで車線増設、制限速度引き上げが可能である。

関連年表 編集

道路 編集

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E6 / E45 三陸自動車道仙塩道路
(37) 多賀城IC - (38/2) 利府JCT - (3) 利府塩釜IC
E6 仙台北部道路
(38) 利府JCT - (39) 利府しらかし台IC

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集