前田(まえだ)は高松市東部にある一地区で、高松市役所前田出張所の管内。前田東町、前田西町、亀田町の3町からなる。かつては全域が「木田郡前田村」(まえだむら)として存在し、1956年昭和31年)9月30日に高松市に編入された。

前田地区
まえだ
日章旗 日本
地方 四国地方
都道府県 香川県
自治体 高松市
旧自治体 木田郡前田村
面積
6.11km²
世帯数
2,009世帯
総人口
4,568
登録人口、2012年10月1日現在)
人口密度
747.63人/km²
隣接地区 高松市古高松地区
高松市川添地区
高松市十河地区
木田郡三木町平井地区
高松市役所前田出張所
高松市役所前田出張所
北緯34度17分47.9秒 東経134度6分45.4秒 / 北緯34.296639度 東経134.112611度 / 34.296639; 134.112611座標: 北緯34度17分47.9秒 東経134度6分45.4秒 / 北緯34.296639度 東経134.112611度 / 34.296639; 134.112611
所在地 〒761-0322
香川県高松市前田東町字本村838番地
前田地区の位置(香川県内)
前田地区
前田地区
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地理 編集

地区は高松市東部に位置し、木田郡三木町と境界を接する南北に長い地区である。人口は2010年時点で4630人(男2231人/女2399人)、世帯数は1981世帯で[1]、2010年現在減少傾向にある。面積は6.11km2と高松市の地区の中では平均的である[2]が、人口密度は1平方キロメートルあたり747.63人と高松市の平均よりも低い。地区内は全体を通しての広がる田園地帯であり、散村状に民家が点在している。高松市中心部までは約8kmであるが、ことでん西前田駅や高田駅を中心にベッドタウンとしての性格もある。

地形 編集

全域が高松平野の一部であるが、地区の北側には標高280.1mの前田山、そこから北東に向かって100m - 200m級の山が連続しており、高松平野はここで終了する。地区の中心には新川、西端に吉田川が流れ、北西部付近で吉田川が新川に合流している。

  • 山:前田山(280.1m)
  • 川:新川、吉田川
  • 湖沼:北原池、額池、引妻池、皿池、昭和池、横谷池、中池、五分ヶ池、谷堂池

人口 編集

2002年(平成14年) 5,122人
2003年(平成15年) 5,071人
2004年(平成16年) 5,014人
2005年(平成17年) 4,985人
2006年(平成18年) 4,929人
2007年(平成19年) 4,851人
2008年(平成20年) 4,762人
2009年(平成21年) 4,745人
2010年(平成22年) 4,630人
高松市 / 登録人口10月1日時点)

隣接する地域 編集

高松市前田出張所管内 編集

  • 前田東町 761-0322
  • 前田西町 761-0321
  • 亀田町 761-0323

歴史 編集

年表 編集

高松市編入以前は「前田村」を参照

町名の変遷 編集

実施後 実施年月日 実施前
前田西町 昭和31年9月30日 大字西前田
前田東町 昭和31年9月30日 大字東前田
亀田町 昭和31年9月30日 大字北亀田

経済 編集

高松市の平均と比較して第一次産業(+4.9%)及び第二次産業従事者(+3.0%)の割合が高く、第三次産業従事者(-7.9%)の割合が大幅に低い。

第一次産業 編集

  • 就業者数:180人、構成比:8.4%(2005年国勢調査)[3]

地区内には多くの農地が存在し、主に稲作を中心とした農業が行われている。

第二次産業 編集

  • 就業者数:479人、構成比:22.4%(2005年国勢調査)[3]

地区内に大規模な第二次産業集中地帯は無い。

第三次産業 編集

  • 就業者数:1483人、構成比:69.2%(2005年国勢調査)[3]

地区内に主だった商業施設は存在しない。川添、十河、三木町など近隣地区にはそれぞれマルナカフジグランなどが存在する。

主な企業

教育 編集

地区内の小学校は市立前田小学校が存在し、中学校は存在しない。小学校区は前田小学校が地区のほぼ全域を校区としているが、地区北部の夕陽ヶ丘団地は地区外の古高松南小学校の校区である。中学校区は前田小学校の校区が川添地区にある市立協和中学校の校区であり、古高松南小学校の校区は古高松中学校の校区となっている[4]

三木町側ではあるが当地区との境界付近には香川大学医学部(旧・香川医科大学)とその附属病院が存在している。

高等学校
小学校・中学校

太字の校名は地区内に位置する学校で、それ以外は地区内には位置しないが校区が地区内にかかっている学校。

幼稚園・保育所
  • 市立前田幼稚園
  • 私立若葉保育園
  • 私立西光寺保育所

行政 編集

この地区の行政サービスの中心としては高松市前田出張所があり各種住民サービスに対応している。またそこは公民館も兼ねていて前田コミュニティセンターとして地域交流・生涯学習の中心となっている。

主な行政施設

生活 編集

公共施設[5][6][7]
  • 前田コミュニティセンター(公民館
  • 高松前田郵便局
  • 前田勘定公園
医療機関[8]
  • 岡崎外科医院
  • 木村医院
  • 野口内科医院
  • 藤谷外科医院
  • 村富歯科医院
  • 松木泌尿器科医院
  • こうじ歯科クリニック
  • 三好外科胃腸科医院

※町別50音順

交通 編集

地区のほぼ真ん中をさぬき夢街道(国道11号線バイパス)と高松自動車道が横断し地区内には高松東ICがある。 公共交通機関としてはことでんバスの高松医療センター・大学病院線があるほか、高松琴平電気鉄道長尾線西前田駅高田駅がある。

道路 編集

高速道路
国道
主要地方道
その他県道
市道

鉄道 編集

ことでん

バス 編集

地区内を通るバス路線はことでんバスの高松医療センター・大学病院線と大川バス引田線が存在する。高松医療センター・大学病院線はJR高松駅ことでん瓦町駅経由で、地区内の高田駅を終点とし、地区内では全線が香川県道30号塩江屋島西線を路線としている。引田線も高松駅発瓦町経由で、東かがわ市引田まで運行し、地区内では全線が長尾街道(市道東山崎亀田線)を路線としている。

ことでんバス
大川バス

メディア 編集

放送 編集

ケーブルテレビ
地上波テレビ放送

テレビ放送の場合は地区内の前田山に大規模送信所「高松局」があるため基本的にそこを受信する。しかし、アナログ放送において前田山直下の高台の住宅地では電波が強すぎて良好な受信が困難であり、前田山とは反対側の三豊市にある西讃岐中継局を受信する世帯が多い。西讃岐局までは高松平野と丸亀平野を越えて非常に距離があるが、高台での受信であるため障害物が少なく視聴可能な電界強度が得られる。その他何らかの理由で高松局が受信できない場合や、古い建物の場合は海を超えた岡山局を受信する。いずれにしてもデジタル放送ではある一定の受信レベルさえ確保すればゴースト障害やちらつきは起らないため、強電界域用のアンテナを用いるなどして高松局の受信が可能である。

局名 NHK高松 NHK岡山 RNC KSB RSK OHK TSC 出力 偏波面 送信
場所
総合 教育 総合 教育
デジタルリモコン番号 1ch 2ch 1ch 2ch 4ch 5ch 6ch 8ch 7ch
高松 デジタル 24ch 13ch - - 15ch 17ch 21ch 27ch 18ch NHK1kW/民放500W 水平 前田山
アナログ 37ch 39ch - - 41ch 33ch 29ch 31ch 19ch NHK10kW/民放5kW
西讃岐 デジタル 24ch 13ch - - 15ch 17ch 21ch 28ch 18ch 100W 水平 大麻山
アナログ 44ch 40ch - - 50ch 42ch 48ch 52ch 46ch 3kW
岡山
(北讃岐)
デジタル (24ch) (13ch) 32ch 45ch 20ch 30ch 21ch 27ch 18ch 2kW(200W) 水平 金甲山
アナログ - - 5ch 3ch 9ch 25ch 11ch 35ch 23ch V10kW/U20kW

県外波

名所・旧跡・観光・レジャー 編集

地区内に主だった観光施設はない。

参考文献 編集

  1. ^ 登録人口(平成22年10月1日現在)/第2表 町別・男女別人口” (EXCEL). 高松市 (2010年10月1日). 2010年11月15日閲覧。
  2. ^ 平成18年版高松市統計年報/1.土地・気象” (EXCEL). 高松市 (2006年4月1日). 2010年7月6日閲覧。
  3. ^ a b c 統計区別集計(平成17年国勢調査)/25 統計区,産業(大分類),従業上の地位(3区分)別15歳以上就業者数” (EXCEL). 高松市 (2005年10月1日). 2010年11月15日閲覧。
  4. ^ 高松市立小中学校校区一覧(学校名)” (PDF). 高松市 (2010年5月1日). 2006年12月18日閲覧。
  5. ^ コミュニティセンター一覧”. 高松市. 2010年7月6日閲覧。
  6. ^ 郵便局一覧/香川県内”. 日本郵政. 2010年7月6日閲覧。
  7. ^ 高松地区の都市公園” (PDF). 香川県 (2007年12月3日). 2010年7月6日閲覧。
  8. ^ 病院情報/香川県高松市”. Yahoo!Japan. 2011年7月6日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集