加藤 完二(かとう かんじ、1957年9月6日[1] - )は、日本指揮者京都府出身。大阪音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻卒業[1]

略歴 編集

4歳よりヴァイオリンを習い尾島綾子に師事する[1]。高校生のときにフォークソンググループを創設して第12回ポピュラーソングコンテストに参加している[1]。また亜雲土(あうんど)というグループのフィドラーとして第7回世界歌謡祭に参加した経歴を持つ[1]。大阪音楽大学器楽科バイオリン部門を専攻し、3年生時より本格的にクラシックに集中[1]。それまで行っていたポピュラー音楽の演奏から遠ざった[1]。この頃に辻井清幸の勧めで指揮者の勉強を始めた[1]。大阪音楽大学のオーケストラでオペラを指揮して以後、地方オーケストラやオペラで指揮をする機会を持つ[1]。関西二期会や関西歌劇団では、朝比奈隆岩城宏之小泉和裕氏らのアシスタントを勤めた時期もあった[1]1990年、「伊丹シティフィルハーモーニー管弦楽団」の初代常任指揮者に就任する[1]。「伊丹シティフィルハーモーニー管弦楽団」は、アマチュアとプロ合同のオーケストラで伊丹アイフォニックホール専属[1]2004年、「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」[2]の首席指揮者に就任[1]。子供向けのコンサートのために、小規模アンサンブルを「あんさんぶる・ぱっくぼ~(客船)」と題して組織し、自らも指揮兼バイオリン演奏を行い「完二船長」としてアンサンブルを率いている[1]

京都市少年合唱団音楽監督や伊丹市民オペラ実行委員会会長、大阪音楽大学非常勤講師、同志社女子大学非常勤講師も務める[1]。2022年現在、引き続き伊丹シティフィルハーモーニー管弦楽団の常任指揮者を務める。また2020年より、一般社団法人アマービレフィルハーモニー管弦楽団の正指揮者を務めている。

受賞歴 編集

  • 「第2回 ディヌ・ニクレスク 国際指揮者コンクール(ルーマニア)」入賞および審査員特別賞[1]
  • 兵庫県新進芸術家奨励賞、伊丹市芸術家協会新人賞[1]

ラジオ番組 編集

出典・脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 内外アソシエーツ現代人物情報2012年6月調査
  2. ^ 兵庫県芸術文化センターのオープンに伴い結成された、全国よりオーディションで選ばれた子供達を集めたオーケストラ