2008年北京オリンピックの野球競技・アメリカ合衆国代表

2008年北京オリンピックの野球競技・アメリカ合衆国代表(2008ねんペキンオリンピックのやきゅうきょうぎ・アメリカがっしゅうこくだいひょう)は、2008年8月13日から23日まで中華人民共和国北京市内にある五棵松野球場で開催された北京オリンピックの野球競技に出場した野球アメリカ合衆国代表である。

獲得メダル
男子 野球
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オリンピック
2008 北京 野球

2004年アテネ大会では予選で敗退したため、金メダルを獲得した2000年シドニー大会以来、2大会ぶりの出場となった。第1回WBCで打撃コーチを務めたデーブ・ジョンソンを代表監督に擁し、大学生のスティーブン・ストラスバーグを除いた23選手がマイナーリーグ所属選手で占められた。予選リーグでは初戦の対韓国戦で悪送球をきっかけとしてサヨナラ負けを喫し、対キューバ戦で延長11回の末に5-4で敗れたものの、それ以外のチームには全勝。最終戦の対日本戦は0-0で迎えた延長11回に4得点を重ねて試合を決めた。準決勝の対キューバ戦はキューバ側の4本の本塁打攻勢で10−2と大敗した。日本との3位決定戦では1-4と3点リードされた3回にG.G.佐藤失策などで走者を埋めてマシュー・ブラウン和田毅から同点となる2号3点本塁打を放ち、5回にも川上憲伸から4得点を奪って日本を下し、銅メダルを獲得した。

試合結果 編集

銅メダル(大会通算成績:6勝3敗)

予選リーグ 編集

  • 8月13日 ゲーム3、試合開始時刻:18:00(入場者数:1,100人)
  韓国(1勝) 8 - 7(9回サヨナラ)   アメリカ合衆国(1敗)
  • 8月14日 ゲーム5、試合開始時刻:10:30(入場者数:996人)
  オランダ(2敗) 0 - 7(降雨8回コールド)   アメリカ合衆国(1勝1敗)
  • 8月15日 ゲーム10、試合開始時刻:11:30(入場者数:6,665人)
  アメリカ合衆国(1勝2敗) 4 - 5(延長11回)   キューバ(3勝)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
キューバ 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 2 5 10 0
アメリカ合衆国 0 0 0 2 0 0 0 1 0 0 1 4 6 0
  1. キ:ロドリゲス、○ラソ - ペスタノサンチェス
  2. ア:ケーヒルカミングス、ジェプセン、●スティーブンス - ティーガーデン
  3. :ラソ(1勝1S)  :スティーブンス(2敗)  
  4. 本塁打
    キ:デスパイネ2号
    ア:ニックス1号
  • 8月16日 ゲーム13、試合開始時刻:10:30(入場者数:1,071人)
  アメリカ合衆国(2勝2敗) 5 - 4   カナダ(1勝3敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
カナダ 0 1 2 1 0 0 0 0 0 4 10 1
アメリカ合衆国 0 0 0 2 1 0 2 0 - 5 9 1
  1. カ:アベリースウィンドル、●リーツマコーミエバートン - ロビンソン
  2. ア:アンダーソン、○ダンシング - マーソン
  3. :ダンシング(1勝)  :リーツマ(1敗)  
  4. 本塁打
    ア:バーデン1号
  • 8月18日 ゲーム20、試合開始時刻:19:00(入場者数:7,563人)
  アメリカ合衆国(3勝2敗) 9 - 1   中国(1勝4敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
中国 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 4 1
アメリカ合衆国 1 0 0 0 3 1 4 0 - 9 9 0
  1. 中:●李晨浩徐錚陳坤張力陳俊毅 - 王偉楊洋
  2. ア:アリエータ、コプラブ、ウェザース、ニール - ティーガーデン
  3. :アリエータ(1勝)  :李晨浩(1敗)  
  4. 本塁打
    中:楊洋1号
  • 8月19日 ゲーム24、試合開始時刻:19:00(入場者数:7,662人)
  アメリカ合衆国(4勝2敗) 4 - 2   チャイニーズタイペイ(1勝5敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
チャイニーズタイペイ 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2 5 0
アメリカ合衆国 0 0 0 0 1 2 0 1 - 4 10 2
  1. チ:●許文雄李振昌曹錦輝 - 陳峰民
  2. ア:○ナイト、コプラブ、ジェプセン - マーソン
  3. :ナイト(1勝)  :許文雄(1敗)  S:ジェプセン(1S)  
  4. 本塁打
    チ:林智勝1号
    ア:ゴール1号
  • 8月20日 ゲーム28、試合開始時刻:19:00(入場者数:8,552人)
  日本(4勝3敗) 2 - 4(延長11回)   アメリカ合衆国(5勝2敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
アメリカ合衆国 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 4 5 0
日本 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 5 0
  1. ア:ケーヒル、カミングス、ダンシング、ニール、○スティーブンス、ウェザース - ティーガーデン
  2. 日:ダルビッシュ有田中川上、●岩瀬 - 里崎
  3. :スティーブンス(1勝2敗)  :岩瀬(2敗)  S:ウェザース(1S)  

準決勝 編集

  • 8月22日 試合開始時刻:18:00(入場者数:8,632人)
  キューバ(7勝1敗) 10 - 2   アメリカ合衆国(5勝3敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
アメリカ合衆国 0 0 0 1 1 0 0 0 0 2 6 2
キューバ 0 0 2 1 0 1 0 6 - 10 14 2
  1. ア:●ストラスバーグ、ダンシング、コプラブ、スティーブンス、ニール - マーソン
  2. キ:○ベラ、ラソ - ペスタノ
  3. :ベラ(2勝)  :ストラスバーグ(1勝1敗)  S:ラソ(1勝2S)  
  4. 本塁打
    キ:セペダ2号、ベル1号、デスパイネ3号、ペスタノ2号

3位決定戦 編集

  • 8月23日 試合開始時刻:10:30(入場者数:8,750人)
  アメリカ合衆国(6勝3敗) 8 - 4   日本(4勝5敗)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
日本 1 0 3 0 0 0 0 0 0 4 6 1
アメリカ合衆国 0 1 3 0 4 0 0 0 - 8 9 0
  1. 日:和田、●川上、成瀬、ダルビッシュ有 - 阿部
  2. ア:○アンダーソン、ジェプセン - ティーガーデン
  3. :アンダーソン(1勝)  :川上(1敗)  
  4. 本塁打
    日:荒木1号、青木1号
    ア:ラポータ2号、ブラウン2号、ドナルド1号

出場選手 編集

野手スタメンまたは途中出場の試合数、投手先発またはリリーフ登板の試合数を記載。

ポジション 背番号 氏名 所属球団 備考 起用法
監督 5 デービー・ジョンソン --- -- --
コーチ 11 リック・エクスタイン --- -- -- ベンチコーチ
8 レジー・スミス --- -- -- 打撃コーチ
27 マーセル・ラッチマン --- -- -- 投手コーチ
ディック・クーク --- -- --
ロリー・デ・アーマス --- -- --
投手 15 ブランドン・ナイト ニューヨーク・メッツ傘下AAA 先×2
21 マイク・コプラブ ロサンゼルス・ドジャース傘下AAA リ×4
29 スティーブン・ストラスバーグ サンディエゴ州立大学 先×2
30 トレバー・ケーヒル オークランド・アスレチックス傘下AA 先×2
34 ジェイク・アリエータ ボルチモア・オリオールズ傘下A+ 先×1
35 ケイシー・ウェザース コロラド・ロッキーズ傘下AA リ×3
37 ジェフ・スティーブンス クリーブランド・インディアンス傘下AAA リ×4
39 ケビン・ジェプセン ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム傘下AAA リ×4
40 ブレット・アンダーソン オークランド・アスレチックス傘下AA 先×2
45 ブライアン・ダンシング ミネソタ・ツインズ傘下AAA リ×4
47 ジェレミー・カミングス タンパベイ・レイズ傘下AAA リ×2
49 ブレイン・ニール デトロイト・タイガース傘下AAA リ×3
捕手 6 ルー・マーソン フィラデルフィア・フィリーズ傘下AA ス×4、途×1
19 テイラー・ティーガーデン テキサス・レンジャーズ傘下AAA ス×5
内野手 2 ジェイソン・ドナルド フィルデルフィア・フィリーズ傘下AA ス×8
3 ジェイソン・ニックス コロラド・ロッキーズ傘下AAA ス×3
10 マイク・ヘスマン デトロイト・タイガース傘下AAA ス×5
17 マシュー・ブラウン ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム傘下AAA ス×9
18 ブライアン・バーデン セントルイス・カージナルス傘下AAA ス×8、途×1
26 テリー・ティフィー ロサンゼルス・ドジャース傘下AAA ス×9
外野手 7 ジョン・ゴール フロリダ・マーリンズ傘下AAA ス×8
14 ネイト・シャーホルツ サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下AAA ス×9
24 デクスター・ファウラー コロラド・ロッキーズ傘下AA ス×7、途×2
44 マット・ラポータ クリーブランド・インディアンス傘下AA ス×6

外部リンク 編集