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北京外国語大学(ペキンがいこくごだいがく、: Beijing Foreign Studies University)は、北京市海淀区にある中華人民共和国国立大学である。1941年に設立された。略称は北京外大(ぺきんがいだい)、中国語では北外(ベイワイ)、英語ではBFSU。北京外大は中国政府教育部(日本の文部科学省にあたる)が直轄し、中国の国家プロジェクト「211工程」(全国で約100校の重点大学を定める)対象校に指定された高等教育機関であり、「985工程」(世界レベルの大学を構築するため「211工程」指定校より約40校を指定)によるイノベーション・プラットホーム、国家プロジェクト対象校に指定された大学だ。北京外大は中国の国家重点大学の1つであり、外交・通翻訳・経済貿易・ニュース・法律及び金融等、中国の質の高い国際的人材育成の重要拠点となり、9万余名の人材を輩出した。外交部だけを例にとってみても、概算統計で、北京外大卒業生の内、在外大使就任者は400名余り、参事官就任者は1000名余りにのぼり、「外交官のゆりかご」と称されている。[1]

北京外国語大学
北京外國語大學
北京外国语大学.jpeg
北京外大公式ロゴマーク
別名 Beijing Foreign Studies University (BFSU)
モットー 兼容并蓄 博学笃行
種別 国立
設立年 1941年
President 楊丹(ヤン・タン)
学生総数 8,579
学部生 5,008
大学院生 2,119
博士課程在籍者
440
所在地 中華人民共和国の旗 中国北京市海淀区
中華人民共和国教育部
公式サイト www.bfsu.edu.cn
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北京外大 西院(West Campus)正門

北京外大は中国と国交のある175か国の公用語をほとんど開設している。北京外大には115の専攻科があり、うち41の専攻科は本学にしかない専攻科となっている。国家重点学科は4 科、北京市重点学科は7 科を有している。教職員数は1,269名、世界54か国・地域からの外国籍教員は165名となっている。教師の90%以上は海外での教学経験がある。

毎年約千万人以上が受ける中国のセンター試験、「高考」の2018年順位によると、北京外国語大学は全国の大学成績の上位0.11% - 0.50%で、中国の大学受験入試「高考」でこの大学に合格する為に必要な点数から北京外大の偏差値を計算すると70以上、「6星級世界高等評価」大学である。また、北京外大は華東師範社会調査研究所の2013年 - 2017年の5年間の中国人学生の入学点数別の順位調査結果によると、外国語大学の中で1位、中国の文系トップ10以内、中国の大学2,879校の中で(平成29年度の日本の大学数は764校)文系と理系総合19位である。 2018年中国の年収研究所「薪酬網」における研究発表によると、新入社員の出身大学別給料ランキングは第1位が清華大学、第2位が北京大学、第3位が北京外国語大学だった。続いて、上海交通大学が第4位、対外経済貿易大学が第5位となった。

北京外大出身の中国系フランス人高行健が2000年に華人としては初のノーベル賞を受賞した。[2]

大学ジャーナルによると、北京外国語大学は韓国の「韓国外国語大学」と日本の「東京外国語大学」に相当する。

北京外国語大学を訪問した河野太郎は13日、北京外国語大学日本研究センターで日本語や日本文化を学ぶ中国人学生と懇談し、「2019年は中国が建国70周年を迎え、日本も平成から令和に変わる節目の年だ。皆さんが中国と日本の懸け橋になってほしい」と呼び掛けた。[3]

概要編集

北京外国語大学は国家重点大学の1つで、外国語教育では最も古い歴史を持つ大学であり、現在でも歴史と実績共に権威を誇る、中国国内最高峰の外国語大学である。 外交官国際公務員など、対外関係業務に従事する外国語人材と、高い素養を持つ国際的人材を養成する大学で、これまで幾多の人材を輩出してきており、国内で最も多くの言語を教育している。北京日本学研究センター(通称:大平学校〈大平正芳首相設立〉)が併設されている。 アメリカのイェール大学カリフォルニア大学バークレー校、イギリスのケンブリッジ大学、日本の早稲田大学など、世界72の国と地域の426の高等教育機関と提携を結んでおり、中国人だけではなく、外国人にも広く門戸が開かれている。大阪の関西大学、東京の大東文化大学とは両大学の学士号が取得できるダブル・ディグリー・プログラムを結んでいる。 また、当キャンパスが所在する海淀区は国内屈指の大学区であり、北京大学清華大学中国人民大学などが置かれている。日本からは200人ほどが北京外大に留学していて、日本の学生は北京外大の中文学科の日本人特別本科で4年間留学する学生が多く、上智大学、中央大学、関西大学、神田外大、お茶の水女子大学などの日本の大学から半年や1年間以上の日中交換留学プログラムで来ている学生も多い。

また、外国人留学生が北京外大の外国語学科本科に入学する為には入学試験が課せられるが、成績優秀者は免除出来る。「中国のシリコンバレー」と呼ばれている中関村が隣接している。

ランキング・レベル編集

中国の文系大学トップレベルの北京外大は、外国語大学であるだけに理工系科目を順位に反映するQS世界大学評価では世界総合500位圏前後である。日本で外大一位の東京外国語大学は順位に重要な理系学部が全くないため、QSの世界順位では1000位内に入っておらず、集計範囲内にない。しかし、東京外大は確実に日本で最高の外国語大学である。北京外大(QS世界ランキング500位以下)と韓国外大(QS世界ランキング397位)も同様である。北京外大は国際商学部の中に理系の専攻が作られており、毎年どんどん増えているが、まだ多くない。韓国外大は理系のキャンパスを作って副専攻として言語を教育をしており、理系専攻が東京外大・北京外大と比較すると非常に多いため、日中韓、東アジアのトップクラスの外大の中では韓国外大の順位が最も高いが、「外大」という大学は日中韓にしかないシステムだ。北京外国語大学も国際商学部を中心として理系水準を向上させる為、コンピューターサイエンス学部やビックデータ解析学科などを開設していく努力をしている

学部·専攻編集

研究機関編集

  • 中国外語教育研究センター
  • 国際中国文化研究院
  • 外国語言研究所
  • 外国文学研究所
  • 国家語言能力発展研究センター
  • 許国璋語言高等研究院
  • 王佐良外国文学高等研究院

附属単位編集

  • 外語教学与研究出版社
  • 北京外語音像出版社
  • 北京市北外附属外国語学校
  • 北京外国語大学国際教育学院
  • 北京国際課程センター
  • 北京外国語大学附属寧波外国語学校
  • 北京外国語大学附属青島外国語学校
  • 北京外国語大学附属邯郸外国語学校
  • 北京外国語大学附属如皋外国語学校
  • 北京外国語大学附属中学
  • 北京外国語大学附属小学
  • 北外附属蘇州湾外国語学校
  • 北外科技園

キャンパス編集

 
全景
 
図書館

略史編集

  • 1941年 : 中国人民抗日軍政大学第三分校ロシア語大隊が延安で創立、同年抗大第三分校は延安軍事学院に改組
  • 1944年 : ロシア語学校に英文学部を増設、外国語学校と改称
  • 1949年 : 北京ロシア語専修学校が成立
  • 1954年 : 外国語学校は北京外国語学院と改称
  • 1955年 : 北京ロシア語専修学校は北京ロシア語学院と改称
  • 1959年 : 北京ロシア語学院と北京外国語学院は正式に合併され、新たに北京外国語学院として発足
  • 1961年 : 外交部に帰属
  • 1980年 : 教育部に帰属、教育部に直属する全国重点大学となる
  • 1994年 : 北京外国語学院は北京外国語大学と改称
  • 1996年 : 211工程(211プロジェクト)第1期の全国重点大学の1つに指定
  • 2006年 : 985工程(985プロジェクト)優位学科創出プラットフォームに指定

出身者編集

  • 劉建超 : 駐インドネシア大使
  • 蔡方柏 : 元駐フランス、スイス大使
  • 陳健 : 元駐日本大使、元国連副事務総長
  • 丁偉 : 駐イタリア兼サンマリノ大使
  • 傅瑩 : 元駐イギリス大使、外交部副部長
  • 孔泉 : 駐フランス大使
  • 李輝 : 駐ロシア大使 外交部副部長
  • 馬燦栄 : 元駐ドイツ大使
  • 馬振崗 : 元駐イギリス大使
  • 梅平 : 元駐カナダ大使
  • 梅兆栄 : 元外交学会会長、元駐ドイツ大使
  • 邱小琪 : 駐ブラジル大使
  • 唐竜彬 : 元駐スウェーデン大使、元外交部部長補佐
  • 王学賢 : 初代駐南アフリカ大使
  • 武東和 : 元駐朝鮮大使
  • 呉紅波 : 駐ドイツ大使 国連副事務総長
  • 張業遂 : 駐アメリカ大使
  • 艾平 : 中国共産党中央対外連絡部副部長
  • 崔天凱 : 外交部副部長
  • 姜恩柱 : 元中央人民政府駐香港特別行政区連絡弁公室主任、第10期全国人民代表大会外事委員会主任委員
  • 金立群 : 中国投資有限責任会社監事長、元財政部副部長
  • 金永健 : 元国連副事務総長
  • 李貴鮮 : 元国務委員兼中国人民銀行頭取、第10期全国政治協商会議副主席
  • 李肇星 : 全国人民代表大会外事委員会主任委員、元外交部部長
  • 薛捍勤 : 国際裁判所司法官
  • 劉セイラ : 声優[4]

脚注編集

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  1. ^ 公式発表”. 北京外大. 2019年3月5日閲覧。
  2. ^ The Nobel Prize in Literature 2000”. Nobelprize (2010年10月7日). 2010年10月7日閲覧。
  3. ^ 河野外相「日本との懸け橋に」 中国人学生へ呼び掛け”. 日本経済新聞 (2019年11月28日). 2019年11月28日閲覧。
  4. ^ 劉セイラ”. 青二プロダクション. 2018年10月26日閲覧。

外部リンク編集