北海道医療大学駅
北海道医療大学駅(ほっかいどういりょうだいがくえき)は、北海道石狩郡当別町字金沢にある北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅。同線の終着駅である。駅番号はG14。事務管理コードは▲130223[2]。
北海道医療大学駅 | |
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東口西側(2020年5月) | |
ほっかいどういりょうだいがく Hokkaidō-Iryōdaigaku | |
◄G13 当別 (3.0 km) | |
所在地 | 北海道石狩郡当別町字金沢 |
駅番号 | ○G14 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■札沼線(学園都市線) |
キロ程 | 28.9 km(桑園起点) |
電報略号 | イリ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,700人/日(降車客含まず) -2014年- |
開業年月日 | 1981年(昭和56年)12月1日 |
備考 | 無人駅 |
北海道医療大学駅 | |
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ほっかいどういりょうだいがく Hokkaidō-iryōdaigaku | |
(2.2 km) 石狩金沢► | |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 札沼線(学園都市線) |
電報略号 | タエ[1]→イリ |
廃止年月日 | 2020年(令和2年)5月7日[報道 1] |
備考 | 路線廃止による |
歴史
編集北海道医療大学の前身・東日本学園大学の請願により、キャンパスの最寄り駅として開設された[3]。
札沼線(学園都市線)は桑園駅 - 当駅までの区間で増発・交流電化などの輸送改善が行われた一方で、当駅以遠は利用客の減少により2020年(令和2年)5月7日に廃止されたため、同日以降同線の終着駅となっている(詳細は路線記事参照)[報道 2]。
年表
編集- 1981年(昭和56年)12月1日:日本国有鉄道(国鉄)札沼線の大学前仮乗降場として開業[新聞 1]。旅客のみ取扱い。
- 1982年(昭和57年)4月1日:駅に昇格し、大学前駅となる[報道 3][報道 4]。
- 1986年(昭和61年)3月3日:札幌圏の普通列車増発に伴い、当駅折り返し列車が設定される[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[5]。
- 1995年(平成7年)
- 1996年(平成8年)3月16日:石狩当別 - 新十津川間で当駅以北へ運行する列車のワンマン運転開始[9]。
- 2000年(平成12年):当駅を含む桑園 - 石狩月形間に自動進路制御装置 (PRC) を導入[10]。
- 2007年(平成19年)10月1日:駅番号設定(G14)[報道 5]。
- 2008年(平成20年)10月25日:IC乗車券「Kitaca」の利用が可能となる(札幌方面のみ)[報道 6]。
- 2012年(平成24年)6月1日:札沼線(学園都市線)の桑園駅 - 当駅間が電化(交流20,000 V・50 Hz)[報道 7][報道 8]。
- 2020年(令和2年)
駅名の由来
編集旧名の「大学前」は東日本学園大学(当時)のキャンパス前に設置されたことから。その後大学名が1994年(平成6年)に現名に改称された翌年、駅名も改称となった[6]。
なお、北海道医療大学は2028年(令和10年)4月をめどに北広島市の千歳線北海道ボールパーク駅(仮称)至近に移転する予定であり、JR北海道では駅名を変更する意向を示している[新聞 6]。
駅構造
編集地上駅。変則的な2面2線を持つ。
開設当初は単式ホーム1面1線(現1番線)に駅舎を設けた駅であったが[1]、1995年(平成7年)に当駅折り返し列車用に行き止まり(頭端式ホーム様)の2番線を設置した[新聞 2]。
その後、東側(1番線・2番線終端方)の改札口(以下、便宜上東改札口と呼称)北海道医療大学と改札口の直結通路整備、旧駅舎の撤去、当駅以遠の鉄道廃止にむけてのバスターミナル機能(待合室等)整備、2番線の桑園方への改札口(以下、便宜上西改札口と呼称)新設、1番線の行き止まり化により現行の形態となった[報道 9]。
当別駅管理の無人駅。東改札口は北海道医療大学キャンパスへ直結する通路が設けられており、併せてバスターミナル・待合室・トイレが整備されている[報道 9]。
のりば
編集番線 | 路線 | 行先 |
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1・2 | ■札沼線(学園都市線) | 札幌方面[11] |
-
旧駅舎(2004年6月)
-
旧駅舎撤去後の駅東側(2013年5月)
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東口東側(2020年5月)
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西口(2020年5月)
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東口待合室(2020年5月)
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東改札口(2020年5月)
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西改札口(2020年5月)
-
1番線ホーム(2017年5月)
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2番線に設置されている車止め(2018年8月)
-
1番線より線路終端を望む。廃止直後のため終端設備は暫定形となっている(2020年5月)
-
当駅以遠廃止前の1番線新十津川方架線終端(2013年5月)
利用状況
編集- JR北海道によると、乗車人員(特定の平日の調査日)平均は以下のとおりである。
調査対象の5年間 | 5年間の各調査日における 平均乗車人員 (人) |
出典 |
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2012 - 2016年(平成24 - 28年) | 2,033.0 | [報道 10] |
2013 - 2017年(平成25 - 29年) | 2,171.4 | [報道 11] |
2014 - 2018年(平成26 - 30年) | 2,283.8 | [報道 12] |
2015 - 2019年(平成27 - 令和元年) | 2,369.4 | [報道 13] |
- 国土交通省による「当別町地域公共交通総合連携計画」によると近年の推移は下表のとおり。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
1999年(平成11年)[12] | 996 |
2000年(平成12年)[12] | 1,026 |
2001年(平成13年)[12] | 951 |
2002年(平成14年)[12] | 1,117 |
2003年(平成15年)[12] | 1,151 |
2004年(平成16年)[12] | 1,337 |
2014年(平成26年)[13] | 1,700 |
駅周辺
編集周辺には、大学のほかには民家および田畑が見られる。
隣の駅
編集- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■札沼線(学園都市線)
- 当別駅 (G13) - 北海道医療大学駅 (G14)
かつて存在した路線
編集- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 札沼線(廃止区間)
- 北海道医療大学駅 (G14) - 石狩金沢駅
脚注
編集注釈
編集- ^ 分岐器真下のピットに遠赤外線ヒーターを設置し、車両から落下する氷塊を溶かすことで、不転換を防止するもの。
出典
編集- ^ a b 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、70-71頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ 日本国有鉄道旅客局 編『日本国有鉄道 停車場一覧』日本国有鉄道、1985年9月20日、187頁。doi:10.11501/12065988。ISBN 4-533-00503-9 。
- ^ 鶴 通孝「学園都市線の新しい夏 電化と輸送改善で変貌する札沼線」『鉄道ジャーナル』第46巻第8号(通巻550号)、鉄道ジャーナル社、2012年8月、pp.40-49。
- ^ 『交通公社の国鉄監修北海道時刻表 昭和61年3月号』日本交通公社、1986年3月1日。
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、25頁。
- ^ a b 太田幸夫『北海道の駅 878ものがたり~駅名のルーツ探求~』(1版)富士コンテム、札幌市、2004年2月29日、90頁。ISBN 4-89391-549-5。
- ^ 太田幸夫『北の保線 線路を守れ、氷点下40度のしばれに挑む』交通新聞社、2011年8月15日、121-122頁。ISBN 978-4-330-23211-9。
- ^ 枝松, 正幸、松田, 洋一、長縄, 義信「地下開口形式の分岐器融雪ピットの開発--降雪時のポイント不転換を防止する」『土木施工』第40巻第8号、オフィス・スペース、1999年8月、89-93頁、doi:10.11501/3308657、2023年3月24日閲覧。
- ^ 杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、27頁。
- ^ 『JRガゼット』2009年10月号、交通新聞社
- ^ “北海道医療大学|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・観光|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2023年3月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “当別町地域公共交通総合連携計画” (PDF). 国土交通省. p. 8 (2008年3月). 2013年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年3月閲覧。
- ^ [1]
- ^ “当別ふれあいバス 全体路線図”. 当別町. 2020年5月26日閲覧。
- ^ 月形当別線 バス路線図(2020年4月9日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
報道発表資料
編集- ^ a b 『札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月21日。オリジナルの2018年12月24日時点におけるアーカイブ 。2018年12月24日閲覧。
- ^ a b 『札沼線(北海道医療大学・新十津川間)最終運行について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年4月16日。オリジナルの2020年4月16日時点におけるアーカイブ 。2020年4月16日閲覧。
- ^ 『札沼線(学園都市線)の電化について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2009年9月9日 。2009年9月14日閲覧。
- ^ 『札沼線(学園都市線)の電化開業時期について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2011年10月13日 。2011年10月17日閲覧。
- ^ 『駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブ 。2014年9月6日閲覧。
- ^ 『Kitacaサービス開始日決定について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2008年9月10日。オリジナルの2008年9月13日時点におけるアーカイブ 。2015年1月10日閲覧。
- ^ 『学園都市線電化開業に伴う電車の投入(第一次)について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2012年3月14日 。2014年7月21日閲覧。
- ^ 『平成24年10月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2012年8月3日 。2012年8月17日閲覧。
- ^ a b “北海道医療大学”. 駅の情報検索(時刻表・バリアフリー). 北海道旅客鉄道. 2023年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月15日閲覧。
- ^ 「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道株式会社、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月31日時点におけるアーカイブ 。2017年12月31日閲覧。
- ^ 「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、2018年7月2日。オリジナルの2017年12月31日時点におけるアーカイブ 。2018年7月4日閲覧。
- ^ “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
新聞記事
編集- ^ “大学前駅が誕生 国鉄札沼線”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1981年12月1日)
- ^ a b “JR北海道 12月1日ダイヤ改正 学園都市線の増強など”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1995年10月27日)
- ^ “札沼線・北海道医療大学―新十津川 20年5月7日に廃止”. 北海道新聞. (2018年12月8日). オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブ。 2018年12月8日閲覧。
- ^ “札沼線廃止、21日にも届け出 JR、沿線4町と覚書調印”. 北海道新聞. (2018年12月21日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。 2018年12月23日閲覧。
- ^ “JR札沼線、北海道医療大学-新十津川間が廃止へ 2020年5月、地元と合意”. 毎日新聞. (2018年12月20日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。 2018年12月23日閲覧。
- ^ 「「北海道医療大学駅」名称変更へ 北広島移転で JR、廃線は考えず」『北海道新聞』2023年10月12日。オリジナルの2023年10月13日時点におけるアーカイブ。2023年10月13日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 北海道医療大学|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company