十全霊感(じゅうぜんれいかん、Plenary Inspiration)とは、聖書霊感が、救い信仰のことがらだけではなく、科学歴史の領域にも及んでいるとする聖書観。部分的霊感説と対立する。

聖書に書かれている出来事はすべて事実であると信じる。当然のことながら進化論はもちろん、地球の地質学的年代も科学的な通説を受け入れることはできない。 ただし宇宙の構造のような今現在確かめられるものについては、多数派は聖書に書かれてあるもの(円盤状の大地に、天幕状の天が覆いかぶさり、地の果てで天の柱がささえている)は比喩であるとするのが通例である。

またこの語で聖書正典が完成した啓示の完結性も強調される。

聖書信仰の立場では言語霊感とあわせて言語十全霊感と呼ぶ。

日本プロテスタント聖書信仰同盟は、変更不可能な規約として聖書の十全霊感を掲げた[1]

脚注 編集

  1. ^ 『聖書信仰誌』創刊号

関連項目 編集

参考文献 編集