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千年 (川崎市)

神奈川県川崎市高津区の町名

地理編集

高津区の南東部に位置し[7]神奈川県道14号鶴見溝ノ口線を境として、東側が平地、西側が丘陵地帯となっている[8]。河川としては、千年を挟むような形で南方に矢上川が、東方にその支流である江川が流れている。

千年は北端で新作と、東端では千年新町や、江川を挟んで中原区下新城と接している。南端では子母口子母口富士見台と、西端では宮前区・高津区の野川と接している(特記のない町域は高津区所属)。

地価編集

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日公示地価によれば、千年字岩川723番1外の地点で24万6000円/m2となっている。[9]

歴史編集

当地からは弥生時代の遺跡が発掘されているほか、橘樹郡郡衙に比定される影向寺の近くから古代の建物群が発見されており、郡衙に関連するものではないかと考えられている[7]。また、当地にある能満寺は、影向寺の塔頭であり[10]行基菩薩の創建と伝わる[11]

江戸時代の当地は清沢村と岩川村の2つに分かれており、どちらも江戸時代初期には天領であったが[7]、のちに旗本領となっている[12]。村は、正保期の『武蔵田園簿』で清沢村が3932斗あまり、岩川村が164石あまり、『天保郷帳』では清沢村が451石4斗あまり、岩川村が211石8斗あまり、幕末の『旧高旧領取調帳』では清沢村が464石1斗あまり、岩川村が214石あまりというように推移していた[12]

明治時代には、清沢村と岩川村が合併して千歳村が成立し、少しして千年村と改名したが、町村制の施行とともに橘村が成立し、千年はその大字となった[10][12]。明治時代には米と麦の二毛作が行われたほか、副業として養蚕もなされていたが、大正末期には副業が野菜作りへと変化していった[5]

戦時中には木炭バスの往来に支障したという[5]中原街道の蟻山坂[10]も、戦後には切り通しとして坂が緩和されたほか、神奈川県道14号鶴見溝ノ口線の拡幅整備も行われ、昭和40年代以降は宅地化が進行していった[5]

地名の由来編集

瑞祥地名であろうと考えられている[7]。近隣に久本末長久末など縁起のいい地名が多いので、それらにあやかったとも考えられる[7]

沿革編集

小字編集

千年には、以下のような小字が存在する[13]

旧清沢村
前田耕地・下原宿[14]・上原宿[14]・伊勢山台・蟻山・三荷座前(みなりざまえ)
旧岩川村
岩之前・岩川・北浦・根田耕地・中耕地・大耕地[15]

世帯数と人口編集

2017年(平成29年)12月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]

大字 世帯数 人口
千年 5,964世帯 13,235人

小・中学校の学区編集

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[16][17]

番地 小学校 中学校
全域 川崎市立橘小学校 川崎市立橘中学校

交通編集

鉄道編集

当地の地下を武蔵野南線が通過しているが、同線は基本的に貨物線であり、また当地に同線を利用可能な駅などの施設も存在しない。

路線バス編集

東急バス川崎市交通局の2事業者が、当地と鷺沼駅宮前平駅溝口駅中原駅小杉駅などを結ぶバスを運行している。

道路編集

施設編集

 
ハローワーク川崎北(2012年5月21日)

教育施設編集

脚注編集

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  1. ^ a b 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”. 川崎市 (2015年10月26日). 2018年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 町丁別世帯数・人口”. 川崎市 (2018年1月25日). 2018年2月15日閲覧。
  3. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2018年2月15日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年2月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.584。
  6. ^ 区別町名一覧表(高津区)”. 川崎市 (2011年11月17日). 2012年10月18日閲覧。
  7. ^ a b c d e 川崎地名辞典』 p.378。
  8. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』 p.1090。
  9. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  10. ^ a b c d 川崎の町名』 p.170。
  11. ^ 能満寺”. 川崎市教育委員会 (2010年12月20日). 2012年10月18日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i 川崎地名辞典』 p.379。
  13. ^ 川崎地名辞典』 pp.380-381。
  14. ^ a b 一部が子母口富士見台となっている(『川崎の町名』 p.172)。
  15. ^ 千年新町となっている(『川崎の町名』 p.170)。
  16. ^ 川崎市立小学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  17. ^ 川崎市立中学校の通学区域”. 川崎市 (2015年4月1日). 2018年2月15日閲覧。
  18. ^ 企業関連の事務のみを担当。求職や雇用保険の給付手続きなどは溝の口庁舎で行っている。

参考文献編集

  • 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。
  • 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。