千本松牧場

日本の栃木県那須塩原市にある牧場

千本松牧場(せんぼんまつぼくじょう)は、栃木県那須塩原市に存在する牧場那珂川水系の扇状地である那須野が原の西半部の標高320から380メートルの台地の一角にある北関東有数の観光牧場である[1]

千本松牧場

概要 編集

 
松方別邸(萬歳閣)
 
乗馬体験

那須野が原開拓の一環として1902年松方正義が那須開墾社から土地を譲り受けて開場。那須地方において、大型機械を投入する欧米式の農場経営の先駆的存在となった。牧場の名前の由来は、当時、周囲に多数自生していたアカマツ林から採られた。その後、1928年に蓬莱殖産株式会社(現:ホウライ株式会社)に移管する[2]太平洋戦争後に酪農へ進出。1964年ジンギスカン料理の提供を始めて観光牧場としての面を強め、1980年代以降、東北自動車道が延伸を続ける西那須野塩原インターチェンジの直近という立地条件から人気が高まった。体験型農業施設、飲食、農産物などの物販を行っているほか、遊具などを置いている。熱気球乗馬馬車の体験、温泉入浴なども楽しめ、年間80〜90万人程度が訪れる。2000年代においても牧場としての事業は継続中であり、200haを超える牧草地と500頭を超える乳牛を有し、日産8tの生乳を生産している[3]

国道400号に面しており行楽シーズンには観光客でにぎわう[1]

近隣の施設 編集

出典 編集

  1. ^ a b 松村 雄「ハナバチ類の生態-千本松牧場のハナバチ類調査を軸として-」『那須野が原博物館紀要』第3巻第1号、那須塩原市那須野が原博物館、2007年、1-18頁。 
  2. ^ 千本松牧場の歴史 ホウライ株式会社公式ホームページ
  3. ^ 【ぐるっと首都圏】千本松牧場(栃木県那須塩原市)明治元勲の息吹 牧場に 『日本経済新聞』朝刊 2018年7月20日(首都圏経済面) 2018年7月26日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集

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