千葉繁

俳優、声優

千葉 繁(ちば しげる、1954年2月4日[1] - )は、日本声優俳優ナレーター音響監督。本名:前田 正治(まえだ まさはる)。血液型O型

ちば しげる
千葉 繁
プロフィール
本名 前田 正治(まえだ まさはる)
性別 男性
出生地 日本の旗 日本熊本県菊池市
生年月日 (1954-02-04) 1954年2月4日(63歳)
血液型 O型
身長 166 cm
職業 声優俳優ナレーター音響監督
事務所 81プロデュース
声優活動
活動期間 1976年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 野球部員A(『ドカベン』)
俳優活動
活動期間 1972年 -
ジャンル テレビドラマ映画舞台バラエティ
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

熊本県菊池市出身。劇団フジ、劇団東芸、エム・スリーを経て81プロデュースに所属。C&Oアクターズスタジオ所長。

目次

略歴

中学卒業後、集団就職で熊本から上京して日立横浜工場で働き始める。働きながら勉強する苦学の日々を送る中、友人と参加した劇団フジのオーディションに合格、役者業に転向する。若い時は身体的な能力を生かして日活などの作品にスタントマンとして参加していたことで知られている。にっかつロマンポルノに俳優として出演したこともある。本人によれば、ぐりぐり眼鏡の学生で、コトに及んで「僕知ってるよぉ!」などと叫んでいるようなキャラクターだった[2]。また中学時代は体操部のキャプテンであり、運動神経はバッチリだという[3]。劇団東芸移籍後もテレビドラマなどに出演[2]大河ドラマ1978年版『白い巨塔』に出演したこともある。お笑い芸人・役者のチャーリーカンパニーとはこの頃からの旧友で[2]、現在も親交がある。

声優業を開始したのは1976年ドカベン』から[4][5]で、次第に声優としてのキャリアを積んでいく。1984年に始まった『北斗の拳』ではジョーカーなど悪役の主にやられ役要員として出演していたが、後に予告ナレーションも担当した。1985年に『ハイスクール!奇面組』で初めてアニメの主人公を演じ、同年に若手声優を集めて劇団バーストマンを旗揚げして活動していたが、後に解散[6][7]1989年には、押井守監督のOVA御先祖様万々歳!』で初の音響監督を経験[8]して以降、音響制作業での活動が増えている。俳優養成所のC&Oアクターズスタジオで所長を務めるなど、後進の育成に力を注いでいる。また、声優としての名を確立した現在でも、映画や特撮ドラマに顔出し出演することがある。

アニメ監督の押井守とは、1980年のテレビアニメ『ニルスのふしぎな旅』以来の付き合いであり[9]、『うる星やつら』は原作ではチョイ役だったメガネというキャラクターを押井監督とともにふくらませ、千葉の名を印象付ける出世作となった[10]。このメガネの延長で「千葉繁のプロモーション映像を作ろう」という企画が発展して制作された[11]1987年の実写映画『紅い眼鏡』では主演を務めた。その他『ケルベロス-地獄の番犬』、『トーキング・ヘッド』等押井守の実写映画にも出演。『獣電戦隊キョウリュウジャー』のドクター・ウルシェード役で年長ヒーローを演じ、更に押井の代表作『機動警察パトレイバー』の実写映画版『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』(総監督を押井が担当)にアニメと同じシバシゲオ役で顔出し出演もしている。

2017年1月9日、テレビ朝日にて放映された『人気声優200人が本気で選んだ!声優総選挙!3時間SP』で第20位に選ばれる[12]

人物・エピソード

逸話

役者時代、日活ロマンポルノの撮影に行く途中、「開かずの踏切」にひっかかり、1時間遅刻したために、プロデューサーから怒られ、スケジュールをすべて白紙にされ役者生命を絶たれた。テレビで見た洋画の吹き替えの仕事に興味を持ち、マネージャーに相談したところ、紹介されたのが『ドカベン』のオーディションで、声優デビューのきっかけとなった[13]

『ハイスクール!奇面組』では主人公・一堂零を演じたが、千葉は「どうせ自分の役ではないから」と思っていながらも音響監督の斯波重治に薦められ、軽い気持ちで台詞を収録したら、役をもらった[14]。共演した高橋美紀によると一堂零を演じる際は常に体当たりで演じていたため、収録中に倒れてもいいように壁際で演じていたという[15]

『オレたちひょうきん族』のオープニングナレーションでNGを出してしまい、ひょうきん懺悔室へ送られ懺悔をしたことがある。その時の神様の判定は「×」で、結局水を被る羽目になった。

ビーストウォーズシリーズ』を初めて見た際、「こんなすごい事をTVシリーズでやるなんて」と驚いたという。また視聴者へのメッセージは番組の応援やキャラの口調を交えた他の声優のコメントと違い、「人を見た目で差別をしてはいけない、みんな真剣に生きている」というコメントを残した[16]

1987年にフジテレビで放送された情報番組『深夜秘宝館』では、着ぐるみキャラクターの「Dr.シーゲル・バーチー」役を担当する。外部から声を担当するのではなく、メカを内蔵し遠隔操作(ワイヤー操作、無線操作)で様々な表情が表現できる特殊なマスクを含めて重装備な着ぐるみを千葉自身が着用して登場し、隣に座る司会の相楽晴子とやり取りするという形だった。番組最終回では、着ぐるみを装着したままでバック転を行い、その後マスク部分を脱いで汗だらけの素顔を披露した。なお、俳優時代にも『ミラーマン』においてスタントを行った際に吊橋の上でバック転をした経験がある。

千葉をモデルにしたキャラクター

機動警察パトレイバー』では名前をもじった「シバシゲオ」というキャラクターを演じたが、これは千葉を高く評価するアニメ監督の押井守が考案したキャラクターであり、わざと千葉に似せてキャラクターデザインがなされたものである[17][18]。後に漫画版でも同名のキャラクターが登場することとなった。実写版『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』でも千葉自身がシバシゲオ役で出演している[19][20]

獣電戦隊キョウリュウジャー』で演じたドクター・ウルシェードは、千葉が顔出しでのオファーの際に要望した役柄がそのまま採用されており、役作りはせず自身のキャラクターそのままだったと述べている[21]。ただしアドリブは用いていない[21]

北斗の拳

『北斗の拳』の収録現場では、ケンシロウに倒される際の断末魔の悲鳴を、同じやられ役の声を担当した番組レギュラー陣と共に現場で開発したアドリブで発し続け、やがて断末魔の悲鳴とはかけ離れた台詞にまでエスカレートしていった。時には、スタッフからNGを受けたほどの逸話があり、「ちぃーぶわぁー!」と自分の名前で断末魔の悲鳴を叫ぼうとしたところ、NGとなったという[22][注 1][注 2]

次回予告のナレーションでは、話数を重ねるたびにどんどんテンションが上がっていき、物語の展開やサブタイトルのネーミングと相まって視聴者から大好評になったが、体が持たないと判断し歌舞伎調のナレーションでテンションを下げた。しかしその途端、視聴者から「なぜやめるんだ」「戻さないと(漫画の)不買運動を起こす」とのクレームが殺到し、スタッフからも「千葉さん死んでくれ」と言われたため、本人も腹をくくって再び高いテンションで続けていき[13]、『北斗の拳2』の最終回では最高潮に達したという(『トリビアの泉』『アニメギガ』『アメトーーク』でも紹介された)。

『北斗の拳』を題材にしたパチンコパチスロでも千葉がナレーションに起用されている。

アドリブ

アフレコ現場では「アドリブを入れる」ことに執念を燃やしており、スタッフ側から自粛令を出された事もある程。主に『ビーストウォーズ』シリーズにおける共演者達とのアドリブ合戦が有名。また『電光超特急ヒカリアン』では、ブラックエクスプレスの負けた際の台詞が前作と異なっている。

対戦ゲームの『ディシディア ファイナルファンタジー』でケフカを演じた際は、字幕に書かれていないセリフ(主に軽い悪態)が多くみられている。

RPG『天外魔境』シリーズのマントー役も、文字で表示される台詞と実際の音声による台詞が合っていないという、型破りなキャラクターにしている。『サクラ大戦2 〜君、死にたもうことなかれ〜』のテキ屋・千葉助がアドリブを特に多用した顕著な例であり、画面上に現われる台詞と、実際に千葉が喋っている台詞が全く一致しないという現象が発生している。

これらのアドリブについて、本人は「事前に考えているわけではなく、現場でとっさに思い浮かんだことを言っている」と述べている(『めぞん一刻サウンドシアター』にて)。一方で、『ビーストウォーズシリーズ』では、台本にアドリブネタを細かく書き込んでいたという話もある[23]

時に演じるキャラクターが方言になることもある。他の話では、たまに魚類の掛け声のアドリブも入れる[24][注 3]

出演

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
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1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
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2002年
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2006年
2007年
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2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年

劇場アニメ

1981年
1982年
1983年
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1985年
1986年
1987年
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1991年
1992年
1993年
1994年
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1996年
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1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2007年
2008年
2009年
2010年
2012年
2013年
2014年
2015年

OVA

1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2004年
2009年
2010年
2012年

Webアニメ

2015年
2016年
  • 彼岸島X宮本明師匠 他〈第4 - 6話〉)
2017年

ゲーム

1988年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年

ドラマCD

ラジオドラマ

吹き替え

映画

ドラマ

アニメ

特撮

1972年
1973年
1978年
1980年
1983年
1989年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1997年
2000年
2009年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2017年

ラジオ

CD・DVD

ナレーション

テレビドラマ

映画

舞台

バラエティ

CM

1987年
1989年
1992年
2003年
2004年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2013年
2014年
2015年
  • ショップジャパン ワンダーコア(レレレのおじさん、本官さんの声)
  • パチンコホールD'STATION(ラジオCMナレーション)
2016年
2017年

モーションコミック

2013年
  • 声優戦隊ボイストーム7(妄想獣、ナレーション[90]

パチンコ・パチスロ

その他

音響監督

脚注

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注釈

  1. ^ 同作品に出演した渡部猛が同様の行為をした時はOKが出たことがあった。
  2. ^ 2012年に公開された映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』において千葉が演じたエルダーたちの台詞の中に「ちぃーぶわぁー!」と悲鳴を上げているものがある。
  3. ^ 例えば、この作品の中のムービーで千葉が演じるキャラクター(ケフカ)がアルテマを放つシーンの時に「さんま」と入れている。
  4. ^ 1999年の途中で顔がリニューアルした
  5. ^ 作品の主題歌とも言えるコミソンとして『炎尾燃の歌』も歌唱

出典

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  2. ^ a b c 「PEPOLE 千葉繁」『アニメージュ1984年2月号、徳間書店、pp.150-151.
  3. ^ 倉田幸雄編「今さら友だちのWA!!(千葉繁→?)」『アニメV 1993年12月号』学習研究社、1993年12月1日、雑誌01591-11、120頁。
  4. ^ 2009/8/23 千葉繁さん アニメギガ公式サイト内
  5. ^ 「第12回ゲスト 千葉繁」『山寺宏一のだから声優はやめられない』山寺宏一、主婦の友社、2000年、p.132。
  6. ^ 『アニメージュ』1985年12月号、徳間書店。
  7. ^ 橋本崇宏、柳谷杞一郎『声優になる!』声優になる!マガジン編、雷鳥社、2008年、p.117。
  8. ^ 「ガンバルマン 千葉繁」『アニメージュ』1989年6月号、徳間書店、p.79。
  9. ^ 「押井守を語る5 千葉繁」『ロマンアルバム イノセンス押井守の世界 PERSONA増補改訂版』アニメージュ編集部編、2004年、徳間書店、p.53。
  10. ^ 杉江松恋「少年よ、涙とともに天玉そばをすすれ」『押井守論』日本テレビ、2004年、p.88。
  11. ^ 押井守『映像機械論メカフィリア』大日本絵画、2004年、p.23。
  12. ^ 声優200人が本気で選んだ「声優総選挙2017」結果発表 - アニメイトタイムズ
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  15. ^ Popeye増刊「アニメ声優対談!」『帰ってきた ハイスクール!奇面組』マガジンハウス、2000年12月1日、雑誌27136-12/01、119頁
  16. ^ 吉田陽一編「ビーストウォーズメタルスバラエティ白書 声優コメント集」『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス大百科』ケイブンシャ、1999年2月18日 ISBN 4-7669-3401-6、101頁
  17. ^ 押井守『すべての映画はアニメになる』徳間書店、2004年、pp.291,293。
  18. ^ 押井守『イノセンス創作ノート 人形・建築・身体の旅+対談』徳間書店、2004年、116頁。
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  23. ^ 『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ volume 2』オーディオコメンタリーにおける岩田光央の証言
  24. ^ スクウェア・エニックス『ディシディア ファイナルファンタジー アルティマニア』ディレクターセクション・野村哲也のインタビューより。
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関連項目

外部リンク