半グレ

暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団

半グレ(はんグレ[1])とは、日本において暴力団に所属せずに犯罪を行う集団[2][3][4]半グレ集団ともいう[5]。暴力団に詳しいジャーナリストの溝口敦の命名とされる[2][6]が、「半グレ」という言葉自体は溝口以前から存在する[注 1]。2020年11月時点での半グレの人数とグループ数は、警察が把握しただけで約4,000人(約60グループ)もいると推定されており、2019年末時点の六代目山口組の構成員数に匹敵する[21]

種類 編集

半グレという語の初出は溝口敦著『ヤクザ崩壊』(2011年・講談社)であるとされる[22](ただし、実際の用例は溝口以前から存在する[注 1])。

“暴力団の陰で新興の組織犯罪集団が勃興している。彼らに対する公的な呼称はまだなく、本書では「半グレ集団」と呼ぶことにする。「半グレ」とは彼らが堅気とヤクザとの中間的な存在であること、また「グレ」はぐれている、愚連隊のグレであり、黒でも白でもない中間的な灰色のグレーでもあり、グレーゾーンのグレーでもある。”
―――溝口敦(2011年・『ヤクザ崩壊 侵食される六代目山口組』)[23]

ノンフィクションライターの小野登志郎は、1991年暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(暴力団対策法)施行ならびにその後の暴力団排除条例施行が“半グレ集団”勃興の誘因であったものと推測する[6]日本の各地にその例が見られ、様々な局面において暴力団と対峙する勢力となり、時に暴力団を圧倒してきた[24]東京の「関東連合」がそうした“半グレ集団”の典型とされている[25]。ほか、中国残留孤児の2世ならびに3世を中核構成員とする「怒羅権」や、大阪の繁華街・ミナミで傷害事件などを繰り返しているアマチュア格闘技団体(「強者 つわもの[26])などが“半グレ集団”の例に挙げられてきた[27]

犯罪社会学者の廣末登は、暴力団離脱者の研究や福岡県更生保護就労支援事業所の所長の経験などから、溝口が紹介した当時の半グレの姿から時代の流れとともに変化していることを指摘している[28]。廣末によると半グレのパターンは、①旧関東連合怒羅権に代表される筋金入りの半グレ(現在は30代から40代の年齢で溝口敦のいう「半グレ」) ②オレオレ詐欺の実行犯 ③正業を持つ半グレグループ ④元暴アウトロー といった4パターンに分けられるという。

組織 編集

メンバーには1980年代をルーツとする暴走族上がりの者が多く、特殊詐欺闇金融などといった独自のビジネスを展開する集団もあると見られているものの、実態は定かとなっておらず、社会問題化するに至った[5]。「暴走族の元メンバーやその知人らが離合集散しながら緩やかなネットワークで行動を共にするグループ」(2013年・朝日新聞[29]。特殊詐欺や闇金融のほか、貧困ビジネス解体工事産廃の運搬業、クラブ芸能プロダクションの経営、ならびに出会い系サイトの運営などが大抵のメンバーのいわゆる「シノギ」(資金獲得活動)となっている[30]。また半グレが特殊詐欺や、屋根リフォーム詐欺・屋根破壊などで得た資金を、暴力団に上納しているのではないかとの疑惑も根強く存在する。

暴力団との顕著な違いとして、暴力団に籍を置いていないがゆえに暴力団対策法の適用を受けないこと、活動の匿名性や隠密性、メンバーの年齢層の若さ(年長でも40歳代まで)、ならびに人員供給の拡大傾向が挙げられる[31]。少数ながら暴力団系のグループも存在してはいるものの、大半は暴力団と距離を置いているため、暴力団対策法の規制を受ける暴力団とは違い、有効な法規制を受けない状況となっている[32]

資金源 編集

特殊詐欺 編集

半グレが関わっている詐欺行為で最も悪質なものは特殊詐欺である[5]。2012年の時点の特殊詐欺グループのトップにいた半グレ実業家は、関東連合OBや五菱会メンバー(初期は彼らも下積みにいたことから「第二世代」と呼ばれる)がオーナーをしていた時代に下積みをして成り上がり、自らもオーナーとなった「第三世代」であり、その下にいるのは「番頭格」と呼ばれる企業の中間管理職に相当する幹部がいて、特殊詐欺を実際に行う「プレーヤー」、被害者や銀行から金を受け取る「出し子(取り子とも)」を行うアルバイトの不良少年やワーキングプアといった者達を統括していたと言われる[33]

屋根リフォーム詐欺 編集

特殊詐欺に匹敵する悪質性を帯びているのが、「屋根リフォーム詐欺」と、それに伴う器物損壊である。写真週刊誌FRIDAYが初めて明らかにしたその実態は、オーナーが半グレの屋根リフォーム詐欺業者は、屋根の無料点検と称して屋根に昇り、屋根に破損個所がない場合は、金づちで破壊(器物損壊罪)してしまうのである[34]。契約が成立した場合、被害者に請求する金額は、一般の業者の相場の約「2倍」である[34]。例えば、家屋面積20坪で相場50万円台のところ、半グレ業者は「100万円」以上を請求する。もし無料診断の後、家主が契約を拒否しても、”屋根の破壊”という半グレの社会への報復という目的は、達成されることになる。半グレ業者のセールスマンは半年程度で辞めてしまうが、応募者は後を絶たずすぐに補充できる。なぜなら、半グレのオーナーがインスタグラムに「芸能人との写真をアップ」しているからである[34]。この悪徳業者は業界団体がウェブサイトで注意を喚起している事例[35]よりも、はるかに悪質であり当局の摘発が待たれるところである。また床下診断の悪徳商法も以前から存在するが、半グレとの関係も疑われている。

スカウト業務 編集

京都では半グレ起業家らが違法なスカウト行為で逮捕された。同起業家らは有名大学の男子学生に若い女性をナンパさせた上、経営しているぼったくりバーに連れて行くというデート商法を行い、多額の借金を抱えた女性らに対し風俗店で働くよう要求。紹介料として女性への給与の一部を受け取っていた。実行役の学生向けに作ったマニュアルには、「日本の大学はぬるま湯。それに甘んじて損をするのはあなた達」などとベンチャー企業のような文句が並び、男子学生たちは「自分はただの学生とは違う」という意識で業務に精を出していたという[36]

またこのような悪質な手口は関西だけでなく、東京など関東でも行われていたと、ある私大イベントサークルOBは指摘している[37]

その他 編集

半グレによる強盗も確認されている。大阪・ミナミの歓楽街にあるクラブにて暴行されて複数の男女が金品を奪われる強盗致傷事件が発生し、男女8人から成る半グレ集団「軍団立石」のメンバーらが逮捕された[38]。それ以外にも、元組員からの情報を得た半グレが複数の暴力団組長の邸宅を襲撃して金品を奪うという事件を起こしたり[39]、お笑い芸人宮迫博之との交際が報じられた金塊強盗事件の首謀者が「半グレのリーダー」と称されたりという事例がある[40]

脱法ドラッグの売買にも関わっていたとされている。2010年代前半、人工カンナビノイドを使用した、いわゆる「合法ハーブ」の販売をヤミ金出身の半グレが行っていた。しかし警察の取締が本格的になり、半グレは「合法ハーブ」販売業から次々と撤退したとされている[41]

また、半グレが合法的なビジネスを行う、もしくは表向きの肩書にするというケースも見られる。関東連合OBの柴田大輔は芸能プロダクションやIT系広告代理店を営んでおり、また松嶋クロスアダルトビデオ業界で働いていた[42]

インターネット界隈でも多くの半グレが参入している。SNSを活用しカリスマ性やユニークさでフォロワーを集め、闇バイトなどの犯罪行為に加担させたり、女性を性風俗店に斡旋するなどの動向が見られる。

暴力団との関係 編集

大半のメンバーが暴力団組織に所属しない特徴のある半グレであるが、シノギなどにおいては組織として暴力団と共存関係を築き、上納金を収める場合もある。大阪を地盤としていた半グレ集団・アビスの場合では、任侠山口組系組織に月30-50万円を上納していたほか、同じく半グレ集団のO7(アウトセブン)との対立時には暴力団による仲裁で沈静化が図られている。このため半グレ集団に対し警察側は、暴力団捜査を担当する大阪府警捜査4課が捜査を実施し、2018年9月以降、多数の関係者が逮捕され「アビス」、「O7」ともに2018年に解散している[43]

また、暴力団側も近年は新人や下部メンバーを組員として登録せず、傘下の半グレ集団の一員として活動させているとも言われる[44]

2016年、大阪から沖縄県石垣島へ半グレ集団が進出、強引な客引きやボッタクリに近い請求をする店が現れた。この進出に当たっては、山口組系幹部が石垣島を縄張りにしていた地場の暴力団に口利きをしたとされる。この半グレ集団は沖縄県警察に徹底的にマークされ、2020年11月には解散宣言を出した[45]

対策 編集

2013年には「関東連合」や「怒羅権」などの“半グレ集団”が警察庁によって新たに“準暴力団[46]と規定され、その実態解明を企図した取り組みが同庁の号令のもとで始動するに至っている[47]。定義は「暴力団と同程度の明確な組織性はないものの、構成メンバーが集団で常習的に暴力的な不法行為をしているグループ」[48]。先立つ2012年に東京で発生した関東連合関係事案「六本木クラブ殺人事件」がそのきっかけであったという[49]

東京の8団体と2017年に大阪府警が指定した2団体の計10団体が準暴力団と見なされている[50][51][52]

2017年から2018年にかけて、大阪府警は半グレ集団アビスが経営していたガールズバーの経営者ら55人を傷害や恐喝未遂などの疑いで逮捕・送検、もしくは書類送検・家裁送致とし、組織を解散に追い込んだ[53]

2023年前後から全国の警察で専従班を設ける動きが出ており、2022年12月、警視庁が庁内の情報を部門横断的に集約して分析し、摘発につなげる特命班を発足させ[54]、2023年1月、福岡県警が半グレ対策を専門にした取締本部を全国で初めて設置した[55]

2023年7月3日、警察庁はピラミッド構造を持たない準暴力団らを実態に合わせてより広い概念として「匿名・流動型犯罪グループ」(略称:トクリュウ)と新たに定義して対策に着手するよう全国の警察本部へ組織改革を指示した[56]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b 「半グレ」という語の溝口敦以前の用例は、演歌師宮島郁芳(宮島敬二)が1930年に雑誌で発表した文章[7]三木蒐一が1953年に雑誌発表した短編小説[8]楠田匡介の1960年の推理小説[9]雄琴のソープランド街に関する広岡敬一の1980年の書籍[10]、阿佐田哲也(色川武大)が1983年に発表した短編小説[11]暴力団の人材育成に関する北川紘洋の1985年の書籍[12]安部譲二が1980年代から90年代にかけて発表した複数の雑誌寄稿[13][14][15]や書籍[16][17][18]山之内幸夫の1988年のルポルタージュ悲しきヒットマン[19]、2005年出版の『業界裏用語辞典』[20]など。

出典 編集

  1. ^ What’s with the police purge on dance clubs?ジェイク・エーデルスタイン 2013年4月7日 ジャパンタイムズ (英語) ― “The investigative journalist Atsushi Mizoguchi coined a term for these outlaws: hangure.” ― “ハングレ” (hangure)
  2. ^ a b 米川明彦「半グレ」『平成の新語・流行語辞典』東京堂出版、2019年、484-485頁。ISBN 978-4-490-10910-8 
  3. ^ 山根智恵(監修)、佐藤友子・奥村圭子(編)『研究社日本語口語表現辞典』(第2版)研究社、2020年、1209頁。ISBN 978-4-7674-5022-3 
  4. ^ "半グレ"って知っていますか?”. クローズアップ現代 スタッフの部屋. NHK. 2015年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月18日閲覧。
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  7. ^ 宮島敬二(宮島郁芳)「演歌師の日記」『文學時代』第2巻第11号、新潮社、1930年、159-165頁。 オンライン版、国会図書館デジタルコレクション、館内限定公開)。160頁「もう一つまちがひのたねは、俺達おれたち仲間なかまにころげんで一人前﹅﹅﹅のレベルにられずにしばらくまごついてゐながら符牒ふてふ神農道しんのうだうなまつカジリした人々ひと〲はなしである。そんなのを半グレ﹅﹅﹅と云ふ。生物識なまものしり、生半可なまはんか……いやなものサ。」(振り仮名傍点強調は原文通り。太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  8. ^ 三木蒐一「娘心日本晴れ」『読切倶楽部』第2巻第1号、三世社、1953年、240-254頁。 オンライン版、国立国会図書館デジタルコレクション、デジタル化資料送信サービス限定公開)249頁「――あゝ、そんなチンピラがいましたつけ。復員ふくいんぐれ﹅﹅の、二三にちまえみせへやつてきましたよ。 (中略) わかときにありちなのいゝはんぐれでさあ」(振り仮名と傍点強調は原文通り。太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  9. ^ 楠田匡介『死の家の記録』光風社、1960年、130頁。 オンライン版、国立国会図書館デジタルコレクション、デジタル化資料送信サービス限定公開)130頁「漁師の息子で、酒と競輪けいりんの好きな半ぐれの青年であつた。」(振り仮名は原文通り。太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  10. ^ 広岡敬一『ちろりん村顛末記』朝日新聞社、1980年、186-187頁。 NCID BN13791968 (文庫版:筑摩書房、2016年、243頁、ISBN 978-4480433534)。186-187頁(文庫版243頁)「しかし、暴力団の構成員はボーイのなかには、ほとんど見かけられないという。 (中略) 月給はせいぜい十五万円、苦労にくらべて割りが合わないからだ。もしいたとしても、半グレの予備軍にすぎないだろう。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  11. ^ 阿佐田哲也「前科十六犯」『黄金の腕』角川書店〈カドカワノベルズ〉、1984年、172, 176頁。ISBN 4-04-777401-4 (文庫版:「前科十六犯」『黄金の腕』角川書店〈角川文庫 7184〉、1988年、154, 158頁。ISBN 4-04-145966-4 、初出:色川武大名義「前科十六犯」、『小説宝石』16巻9号、光文社、1983年9月。)172頁(文庫版154頁)「私も当時半グレで街をのたくっており、七ちゃんとは居酒屋や麻雀屋でよく一緒になったが」176頁(文庫版158頁)「私は当時二十才を少し越したあたりで、生家にほとんど帰らず、やっぱり半グレで、七ちゃんと似たようなことをやっていたのだけれど、彼よりはまだもう少し足腰が立つと思っていた。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  12. ^ 北川紘洋『ヤクザは人間をどう育てているのか』はまの出版、1985年、22,237頁。ISBN 4893610139 22頁「もっとも、三十代で入ってきたヤツにやらせる仕事はたくさんある。手形のパクリ屋とか事件屋とか。 (中略) うちの場合は、そういうヤツは準構成員として置いとくがな。一般にいう”半グレ”だ。 (中略) 要するにヤクザが好きだけど、ヤクザになりきれず、かといってカタい会社にも勤められないという。これが結構いるから『仕事若い衆』にしておくんだ。バッジはつけさせないで、組に出入りさせる。 (中略) 肩書はきちんとしてる。社長とか専務とか。しかし、しょせんは我々の庇護を必要とする”半グレ”。仕事師とか事件師だね。」237頁「半グレなんだろうな。刺青した土工くずれみたいなのが、現場監督に言いがかりをつけるわけだ。 (中略) 商店なんかのイヤがらせはひどいよ。 (中略) 一度行ってみたことがあるがひどいもんだ。/そういう時は、お願いがくるよ/行くと、半グレだってわかるわけだ、こっちが何者か。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  13. ^ 家田荘子安部譲二「特別対談 われら極道ブームの火付け役」『文藝春秋』65巻2号(1987年2月号)、1987年、316-326頁。 323頁「家田 一番辛かったのは、極道に会うまでです。極道の取材を極道でもないようなカタギの人に頼むんですが……。/安部 その根回しのあいだに、やれ金持ってこいだなんだって、いわれるわけでしょう。/家田 ええ、そうです。 (中略) 家田 そういう人はいまになっても言ってきます。カタギの人なんですがチンピラじゃなくて、何ていうんですか……。/安部 ハングレ。/家田 結局極道を紹介してくれなかったくせに、私に印税が入ったことを知ってて、」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  14. ^ 安部譲二「ロス疑惑おれが裁く 安部譲二」『週刊朝日』1988年11月4日号、1988年、28-29頁。 28頁「三浦和義氏は私の見たところハングレ﹅﹅﹅﹅の典型で、ハングレというのは、商売人プロのゴロツキに対して、半分ぐれているという蔑称なのだ。/ハングレの常として、小利口で弁が立つのだが、絵図を画いても手前勝手で、しかも急所で経費を惜しむところがある。 (中略) プロを雇わなかったのは、ハングレの哀しさで、」(振り仮名と傍点強調は原文通り。太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  15. ^ 安部譲二「みみずのハナ唄」『週刊文春』1989年11月9日号、1989年、132-133頁。 132頁「読売新聞から電話をもらった。/俺を、あの三浦和義が名誉棄損で訴えたと教えてくれる。 (中略) 面倒臭がり屋が多勢いるから、塀の中のハングレがつけのぼせる。 (中略) 俺は自分で法廷に立って、あの男の名誉を棄損しなかったことを主張する。/あのハングレの小チンピラには、棄損される名誉なんて全く無かったのだから、いかな俺でも傷つけようがない。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  16. ^ 安部譲二『懲役絵図師 パイナップル・シューター光文社、1988年、71, 95頁。ISBN 4-334-92154-X (文庫版:『長編小説 懲役絵図師』光文社〈光文社文庫〉、1994年、76, 102頁。ISBN 4-334-71814-0 )71頁(文庫版76頁)「ハングレというのは、正式な組員ではなく、半分ぐれているようなゴロツキの蔑称だ。」95頁(文庫版102頁)「ケツモチというのは、トラブルの時とかに出動してくるゴロツキのことで、背の高い新人にそれが居ないとなれば、これはハングレでもない完全な堅気ということなのだ。/ ハングレというのは、組には入っていないけど、堅気を相手ならすぐゴロツキになって見せるという手合のことで、半分ぐれているから、ハングレなのだろう。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  17. ^ 安部譲二「ハングレ」『スゴめ、サラリーマン! ヤクザ業界に学ぼう出世のコツ118』徳間書店、1989年、183-184頁。ISBN 4-19-123953-8 (文庫版:『サラリーマンの屁無頼語講座』徳間書店、1994年、215-217頁。ISBN 4-19-890115-5 )183-184頁(文庫版216頁)「ハングレ』というのは、よく警察でいう準構成員、あるいはそれにも当てはまらないようなヤクザもどきの連中をいいます。/語源は、『半分グレている』ということからきているようです。一家とか組に属しているヤクザのことを『看板もち』と呼ぶのに対して、恰好よくいえば一匹狼なんていうような、組織にも属さずに暗黒街を、とりわけ柄悪くうごめく手合いの蔑称がこのハングレなのでした。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  18. ^ 安部譲二『欺してごめん 私が舌を巻いた5人の詐欺師たち』クレスト社、1993年、84-85頁。ISBN 4-87712-011-4 84頁「その中に東京で顔見知りのハングレが一人いてヨオーッと言いながら近づいてきた。 」85頁「ハングレというのは、半分グレているゴロツキもどきの怪しげな奴、という意味だ。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  19. ^ 山之内幸夫『悲しきヒットマン』徳間書店、1988年、167頁。ISBN 4-19-133702-5 (文庫版:『悲しきヒットマン』〈徳間文庫〉1989年、152頁。ISBN 4-19-598857-8 文庫新装版:『悲しきヒットマン』〈徳間文庫〉2008年、175頁。ISBN 978-4-19-892858-2 )「ある組の枝の事務所に立ち寄って遊んでいた時、表の道路で、/『コラー、あほんだらー、やくざが何じゃー、ちんぴらがええかっこするなー』と数名の男がちょっかいをかけている。事務所の者が二階の窓から『お前らええかげんにさらさんと、しばき上げるぞー』、と怒鳴り返している。 (中略) 聞き流そうとしたが、永々と罵り合いを続けているので段々腹が立つ。『半グレ(半分グレた輩)におちょくられてこの事務所は黙っとんのか』遂に横から口を切った。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
  20. ^ 曼荼羅夢 著「極道」、裏BUBKA編集部 編『業界裏用語辞典』コアマガジン、2005年、261-265頁。ISBN 4-87734-864-6 264頁「ハングレ/『半分ぐれている』から半グレ。中途半端なアウトローを指す蔑称。」(太字強調とアンダーラインは引用者による。)
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関連項目 編集

外部リンク 編集