原口典之
1946-, 美術家
来歴
編集神奈川県横須賀市[要出典]に生まれる。日本大学芸術学部美術学科を卒業した[1]。
もの派の主要アーティストとして知られる[2]。1960年代後半から美術家として活動を始め、1977年、ドイツ・カッセルの美術展「ドクメンタ6」に初めて日本人作家として選ばれ、出展した作品「オイルプール」(廃油を満たした巨大な鉄のプール)は「美術界に衝撃を与えた」と評される[2]。作品「オイルプール」は、展覧会終了後はイランのテヘラン現代美術館に展示されている[3]。
続いてパリ市立近代美術館でも「第10回パリ青年ビエンナーレ」に参加し、1978年にはデュッセルドルフのGalerie Alfred Schmelaで海外での初個展を成し遂げた。
2001年、ミュンヘンのレンバッハハウス美術館における個展「NORIYUKI HARAGUCHI」、2007年ハンブルク美術館におけるマレーヴィチへのオマージュ展“Das Schwarze Quadrat. Hommage en Malewitsch” など、大規模な個展で海外での評価が高い[誰によって?]。
2009年に横浜のBankART1929のStudio NYKで国内では初となる新作を含む大規模な回顧展「Noriyuki Haraguchi:Society and Matter(原口典之 社会と物質)」を開催。
2020年8月27日、胃癌のため死去。74歳没[4]。
脚注
編集- ^ 原口 典之 - 宇部市(UBEビエンナーレ彫刻ライブラリ)
- ^ a b 原口典之「wall to wall Noriyuki Haraguchi」 - 美術手帖(2020年3月)
- ^ “美術家・原口典之氏、「イランと日本の文化は共通の感覚を有している」”. PARS TODAY. (2017年10月19日) 2020年6月6日閲覧。
- ^ “アーティストの原口典之氏死去”. 産経新聞社. (2020年8月31日) 2020年8月31日閲覧。
参考文献
編集- 千葉成夫『現代美術逸脱史』晶文社、1986年。ISBN 4794937628
- 椹木野衣『日本・現代・美術』新潮社、1998年。ISBN 4104214019
- 峯村敏明『彫刻の呼び声』水声社、2005年。ISBN 4891765704
- 小林晴夫「原口典之 社会と物質」(2009・芸術批評誌 REAR no.22)