原子燃料公社

1956年から1967年まで存在した日本の公企業

原子燃料公社(げんしねんりょうこうしゃ)は、かつて存在した日本原子力関連組織。1955年人形峠ウラン鉱床が発見されたことを受け、1956年8月10日に発足した。略称は原燃、及び原燃公社であるが、日本原燃との関連はない。

核原料物質の探鉱や核燃料の生産加工を行った。核物質の探鉱は主に人形峠で行われた[1]1957年には東海精錬所を設置。1959年には日本初の金属ウラン精製に成功した。核関連施設の設計を英国核化学プラント社(NCP)に発注したが、本設計の段階になって高額の請求を行ってきたため、1966年に仏国サンゴバン社(SGN)に再発注した。また、1966年にはMOX燃料の製造技術開発を始めている。

1967年10月2日に発足した動力炉・核燃料開発事業団に吸収された。

なお、フランスのコジェマ(Compagnie Générale des Matières Nucléaires:COGEMA)やイギリスの英国核燃料会社(British Nuclear Fuel Limited:BNFL)を、各々の国の原子燃料公社と呼ぶこともある。

脚注 編集

  1. ^ 中国山地 明日へのシナリオ 点検・氷ノ山・人形峠編、中国新聞、2002年9月17日

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